くすぐったいってば

僕はだいたいのお客さんには全身をまず触ってみることが多いんです。
で、あちこち「痛い」という人もおられるんですがある場所が「特にくすぐったい」という方もけっこういるんです。

それをあるお客さんと話していたときに「テレビか友人に聞いた話ではくすぐったいとこは触っちゃいけない場所なんだ」と教えてくれました。
僕はまた違う見方をしていたので、僕なりの考えも話しながら盛り上がっていたのですが。

あるとき、ふと思い出したんですよ。同じことを文字でみたことがあることに。
昔、読んだ本に「動脈が皮膚からみて浅いところを走っているところはくすぐったい」という説があったの。
これって、お客さんの話と同じなんですね。
心臓からの力で押し出されたほうの動脈は流れが強い、もし、そこを不用意に触って血管を破りでもしたら、大量出血につながる、と。
だから。
いち早く「あんた、危ない場所を触ってるよ」と教えるためには「手を置いただけですぐに反応するくすぐったさ」が役に立つんですね。
ぐううううっと押し込んで「あ、痛っ」と思った瞬間にはもう血管が損傷してた、じゃあ困るわけです。
(もっともこれだと足の裏は説明できないんですが。)

「触っちゃいけない場所」というのがそういう意味であったのなら僕も同意します。
僕はそのときにも言ったのですが、
「なにか(異常のようなもの)があるよ、と教えてくれている初期のサイン」だと見ているわけです。
こちらが手を置いた瞬間にお客さんは「くすぐったい」といいます。
もう速攻で僕は理解できますよね(苦笑)。

ただね。このサインは利きすぎて。
我慢できないんですよ(爆)。
痛みにはそこそこ耐えられる人は多いんですけどね～。
僕も触ってて、、、やりにくいです(笑)。
とくに全身がくすぐったい某さんとか(あは)。