ぎっくり腰じゃなくても。
長時間座ってのデスクワークのあと、立ちあがろうとしたら「あたたた」っていうこと、ありませんか?
でも、数歩歩いたら痛みがなくなっちゃうような。
それも一種の腰痛なんですが。
昨日の理屈でいうとどうなるか。
筋肉は柔軟性もあるし、適応力もあります。つねに外的条件にふさわしいカタチをとろうとしています。
もし、デスクワークが長いと、筋肉はそれに合わせてきます。
「ふむ、この人は座ってるのが当たり前なんだな」と。
そこで、急に立ちあがった、とします。すると、筋肉は慌てふためきます。
「うわっと。なにすんねん」。
座る用にセッティングされた筋肉からしたら「立つ動作」は「異常」に思えるのです。
「こわいがな、ちゃんと座ってなあかんがな」と、筋肉は体を守るために「座らそうと」働きかけます。でも、人間は、あくまで立ちあがろうとしています。
チカラとチカラのぶつかりあい、せめぎあい、がおこり、痛み=それでいいの?という警報が出された上で「あ、それでいいのね」と納得すれば、数歩で痛みは消えます。
もし、万が一、筋肉の「うわっと。危ないやんか」という驚き度合いが大きいと、警報は鳴り続けます。
慢性腰痛になるわけですね。もっとも、それも「(座ってるのが正しいはずやのに、立つなんて)ご主人の体が危険にさらされたら大変だ」という警報ですから、「腰痛には悪意はない」のね(苦笑)
だから、こういうのは割と簡単。
慢性腰痛になっちゃった筋肉さんに「ほら、もう、いいんだってば。そりゃ勘違いなんだから」と教えてあげれば、解決するので。
かいつう館的腰痛の捉え方、ってこんな感じなんです。いかがでしょうか?