曜日のない暮らし

日々の暮らしにあるささやかで素晴らしい瞬間
暮らしと心を癒してくれる生き物たち
山本弘三の写真を中心にした日記帳

珍しい柑橘

2016年03月19日 | 日記

今日の花

挿し木をして3年目です。初めて花をつけました。

 


 今日はチョウの話はやめてみかんのお話です。

柑橘は温帯から熱帯にかけての温暖な国々で作られています。正確な数値はわかりませんが世界中の生産量を合わせると1億トンに近い量が作られていると思います。その生産量の約半分がスィートオレンジです。そしてその次がみかんなどのマンダリン類です。国別の生産量を見ると中国の生産量が飛躍的に伸びています。現在2700万トンくらいなので3000万トンになるのも時間の問題でしょう。日本の柑橘生産量は昭和40年代をピークにして、その後は緩やかに減少を続けています。

今日はちょっと珍しい柑橘をご紹介しましょう。実はその珍しい柑橘を最近いただいたのです。その一つは地中海マンダリンです。名前の通り地中海沿岸で古くよりつくられてきました。品種としての起源は中国の南部であろうと考えられています。17世紀ごろヨーロッパに伝えられたそうです。クレメンティンが広く作られるようになって地中海マンダリンは衰退して行きました。わたしも地中海マンダリンを食べたのは初めてです。種がたくさん入っていますが味は悪くないと思いました。

もう一つはネパール原産のスィートオレンジでジュナールといいます。カトマンズより南東のシンズリ郡やラメチャップ郡で沢山作られているそうです。確かにオレンジの香りと味の良さはあるものの種が多いのが難点です。

比較のために地中海マンダリンとクレメンティン、ジュナールとネーブルの1品種のナベリーナを比べてみましょう。

クレメンティンに付いても簡単に説明しますとアルジェリアで地中海マンダリンと何かの交配種として生まれたみかんをクレメント神父さんと言う方が見つけて世間に広めたのだそうです。それでクレメンティンと呼ばれるようになったそうです。

ナベリーナとはスィートオレンジのネーブルの1品種でスペインで作られたものです。果皮の赤みが濃くて味も良いように思います。

 


マンダリン(みかん類)

地中海マンダリン

クレメンティンは種は少ししかありません。  地中海マンダリンは種が多いです。   我が家で作ったみかんですが種は少し入ります。

 

クレメンティン

 

地中海マンダリン

 

我が家の新品種

美味しいですよ

 


スィートオレンジ

ジュナール(ネパール原産)

香りはとても良いです。種が多いのはちょっと・・・・・。

 

ナベリーナ(スペインの原産)

ネーブルにしてはおへそが小さいです。種は全くありません。

 


珍しい柑橘を手に入れると私はすぐに種をまきます。遺伝資源として持っておきたいのです。

 

こうして種まきは終りました。4月になると目が出てきます。

2月に播種したタンカンの芽です。

 

種をまいて2年経ったアフォーラの苗です。アフォーラというのはオーストラリアで主に作られているみかんです。近年8月と9月に日本に輸入されています。

 

 

こうして種をまいてみかんの木を育てても実がなるまでには少なくとも10年はかかります。遅いものは20年くらいかかる場合もあります。

私は果たしてこれらのみかんの実を試食できるでしょうか。長生きをしなくっちゃね !