曜日のない暮らし

日々の暮らしにあるささやかで素晴らしい瞬間
暮らしと心を癒してくれる生き物たち
山本弘三の写真を中心にした日記帳

キジヨランの種を拾いに行きました。

2013年01月13日 | 日記

今日の花

 

今日も小さな椿は部屋の中でオジサンを慰めてくれています。蕾が開いてから6日目ですがまだ痛みもなくきれいです。屋外で咲いている椿は寒さと強い風で開くとすぐに花弁が傷んでかわいそうです。

 

 


 昨日はキジョランの種を拾いに行きました。天気予報によると日曜日には天気が崩れるとのことなのですぐにでも行かなくてはと急に思いつき行ってきました。キジョランの種は雨にぬれると見つけにくくなるのです。夕方で森の中は少し暗くて探しにくかったのですが20個くらい見つけることができました。なぜキジョランの種が必要なのかお分かりにならないと思います。キジョランはアサギマダラの食草でアサギマダラの幼虫を飼育するのに必要なのです。キジョランはガガイモ科の仲間で毒のある草です。マダラ蝶の仲間は好んで毒のある草を食べます。ところで、このつる性の草をなぜキジョランと呼ぶかご存知ですか。漢字で書くと「鬼女蘭」となります。キジョランの種が鬼女が髪をふり乱した姿に見えるからだそうです。その種を今日はご紹介しましょう。

 


蔓性の植物 キジョラン

シロダモの木に登っている丸くて広い葉の植物がキジョランです。

 

キジョランの花   白くてとても小さな花です。

キジョランの実

 

アサギマダラのメスがキジョランの葉裏に産卵しています。10月19日のことですがこのように北から南に下ってゆく途中にも食草があれば産卵しながら南下してゆきます。

右下の方にある白くて丸いのがアサギマダラの卵です。私の指の右上にいるのが卵から孵化して3日目くらいの初齢幼虫です。

キジョランの葉裏に丸く噛み跡をつけます。すると葉の葉脈が切れて樹液が外へ出てしまいます。キジョランの毒の少なくなった丸の内側から食べ始めます。

 

こんな風に白い綿毛が広がっていると見つけやすいのです。

綿毛が付いていて風で遠くまで飛ばされてゆく仕組みになっています。この綿毛が雨でぬれると見つけにくくなります。

右側がキジョランの種ですが山の中にはよく似た別種の種が落ちています。左側の種はテイカカズラの種です。こちらの方がたくさん見つかります。

テイカカズラの種

 

キジョランの種

違いはよくわかったと思います。私も最初はどちらがキジョランかよくわからなくて山で皆拾ってきて播いてみました。芽が出てくると違いがよくわかります。 

 


今日の音楽

いつもランランさんにお願いして選んでいただいていますが、たまには私のリクエスト曲を選ばせていただきます。今音楽はバロックシリーズだということですから前回に続きBachの曲をギターでお送りします。

Johann Sebastian Bach, Sonata II BWV 1003, Fuga

ギター  Tatyana Ryzhkova