医療・介護を支える継続企業の知恵袋

毎日ブログを書き続け10年が過ぎました。2025年、2042年に向けた医療介護の厳しい時代を乗り切る策を考えます。

氷山の一角

2012-11-20 06:38:56 | 薬局
これでいいのだろうか。

先日、登録販売者の実務経験証明書を虚偽に発行したとして、大手スーパーの西友がクローズアップされた。
2008~2011までに受験した従業員352人中282人が実務経験詐称である。
そして200人ほどが合格していた。
新聞によると、今年の8月に匿名情報が厚労省に寄せられ、これを契機に行政が調査を行った結果らしい。
どうやら内部告発のようだ。

先日、同じ様なケースが神奈川県のドラッグストアでも起きている。
合格した190人に実務経験の虚偽があった。
これらは間違って、勘違いしてと言ったレベルではない様な気がする。
明らかに組織的な関与を匂わせている。
果たしてこれでいいのだろうか。
これらはほんの氷山の一角にしか思えない。

第2類、第3類と言えども薬である。
侮ってはいけない。
人の体は微妙だ。
アレルギーのある方にとっては卵や小麦、そばなどの食品でさえも命を奪うことがある。

さて、この問題にはもう1つの側面があると思う。
それは内部告発である。
社内に何らかの不満が鬱積すると、どうしても外にぶつけたくなる。
その手段としてインターネットを活用したり友人に話したりとなる。
面倒なのはインターネットなどを通じた不満である。
書き込むのは勝手かもしれないが、不特定多数が閲覧しているために、かなり誤解を生じやすい。
さらにネット上で炎上することもある。
そんな社員が不満を持って退職すると、行政やマスコミなどへのたれ込みが生じやすい。
とりあえず元社員なのでかなり詳細な情報を持っている。
これはかなりヤバイ!

経営者と従業員とは視点が大きく異なることが多い。
経営者が良かれと思ってやっていることも、従業員には辛く面倒なこともある。
特に納得のいかないやらされ仕事には不満が積もりやすい。
従業員とのコンセンサスは面倒だが重要だ。
それも社長自ら行うのが効果的である。

目をそらさず体当たりだ。


目指すは薬学ブログ第1位
こちらもお願いします!
人気ブログランキングへ
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

さて、どうしようか?

2012-11-19 06:10:37 | 薬局
延命治療を望みますか。

医療の進歩は思わぬ苦悩を生み出す。
朝日新聞の調査によると全国の救命救急センターの6割以上が、過去1年間に高齢者に対する人工呼吸器や人工心肺などの装着を中止したり、差し控えた経験があると報告している。
因みに、差し控えは初めから生命維持を行わないと言う判断である。
理由の主なものは「家族から本人の希望を伝えられた」が7割と最も多かった。
これは家族だけが知りえる内輪の事情だ。
さすがに医療機関もこれには従うしかない。
ただし、この7割には家族の忖度(そんたく)も含まれるそうだ。
この忖度とは、他人の心を推し量ることらしい。
ちょっと怪しさを感じる。
次は「数日以内に死亡が予測されると医学的に判断した」が5割、「苦痛を長引かせ、本人の益にならないとチームが判断した」が3割となる。
3番目は医療側の判断が大きい。
さて、あなたはそんな時にどうしますか。
私は家族の忖度になるかな…?

逆に21%が延命治療の中止や差し控えを検討したが、実際には行なわなかった。
理由は「家族の意見がまとまらなかった」が最多で、「医療チームと家族の意見が不一致」「報的に問題があると考えた」と続く。
どちらにしても家族も医療スタッフも心理的な負担は大きい。

カトマンズの最終日は、ヒンズー教の火葬の儀式を見学してきた。
聖なるガンジス川につながる支流のそばにヒンズー教の寺院がある。
この寺院にはヒンズー教徒以外は入れないそうだ。
この川岸にコンクリートで固めたような四角い出っぱりがある。
ここで死者を火葬にする。
材木を引いた上に死体を乗せて、その上に燃えやすい木を乗せる。
さらに、その上に藁を乗せてガソリンをかける。
火をつけるのは長男の役割だそうだ。
夫を亡くした様な女性が泣き叫ぶ中、火葬が始まる。
木が燃える匂いとともに何やら嫌な匂いが混じる。
火葬が終わった灰は川に流される。
聖なるガンジスにつながる支流にだ。

ネパールでの葬式は3つある。
1つが火葬である。
残りが土葬と鳥葬がある。
鳥葬はヒマラヤの山中で行われているそうだ。

医療に携わる者には死を見つめる機会が必要な気がした。
人は生まれた時から確実に死に向かっていると池波正太郎さんの小説に書いてある。
確かに向かっている。



目指すは薬学ブログ第1位
こちらもお願いします!
人気ブログランキングへ


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

肌触り最高!

2012-11-18 06:10:54 | 薬局
少数派だけど…

カトマンズ盆地はもともと湖だったそうだ。
その湖を囲む山地を切り開いて水を外に流し、住んだのがネワール族である。
このネワール族は人口の5.5%ほどしかいないが、今でもカトマンズを中心に生活している。
今回の現地ガイドがネワール族の元公務員で、現在は日本語教室の副学長だ。
生徒は6名ほどに減ったと話していた。
因みに、以前は50名ほどいたらしい。
ネパールには日本語学校が数多くあるそうだで、それだけ日本からの観光客が増えているって事になる。

我々がカトマンズに滞在中にネワール族のお正月に遭遇した。
暦が変わる“ティハール”と言っていたような気がする。
11月13日が大晦日である。
従って、11月14日は正月となる。
カトマンズの街は大賑わいだ。
市民がお正月の買い物をする街角を訪れる。
そこは東京のアメ横の様な小さな商店が続く狭い通りである。
ここにこれでもかと言うくらい人がひしめき合っている。
さらにこの雑踏の中を車が通る。
バイクも通る。
もちろんなかなか前に進まない。

街中はどこも大渋滞である。
この国には車検などない。
だから車体の底に穴が開いていてもへっちゃらだ。
落ちない限り、動かなくならない限り乗りこなす。
乗車定員もない。
トヨタのビッツクラスに10数人も乗れるそうだ。
バスも走っているが屋根にも人が乗っている。
道路が凸凹なのでたまに落ちてけがをする人もいるらしい。
信号機はあるが電気が不足しているので点滅していない。
交通ルールは横入りが原則になる。
いたるところでクラクションが鳴り響く。
我々を乗せたバスの運転手は運転が上手いそうだ。
確かに、どんなに渋滞していてもわずかな隙を狙って入り込む。
とてもじゃないが真似は出来ない。

ガソリンはリッター125円ほどかかる。
これはかなり高価だ。
こちらの30歳前後の平均日給が300円ほどとなっている。
月給は1~2万円だ。
それでも笑顔が絶えない。
どうやら幸せはお金だけじゃないようだ。

通貨はルピで1ルピが日本の1円に相当する。
1,000ルピが1,000円だと思うと分かり易い。
カシミアのマフラーが1,500円程度だ。
夏用は500円と超破格となっている…と思う。
物は確かだ。
日本の値段がいくらになるのかは分からないが、3倍くらいにはなるのではないだろうか。

そんな商品も現地の方々には高嶺の花になる。


目指すは薬学ブログ第1位
こちらもお願いします!
人気ブログランキングへ


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

影が薄い

2012-11-17 05:58:14 | 薬局
薬剤師はいない。

ネパールにも薬局がある。
病院での処方薬は院内と院外の両方で対応している。
そして、どちらも薬剤師はいない。
従って、調剤技術料などない。
ネパールの薬剤師の役割が見えなかったが、薬学教育を4年間やると正薬剤師になれるようだ。
その他に3年間勉強すると准薬剤師として助手になる。
がしかし、どちらもその存在は薄くほとんどの病院には薬剤師はいないようだ。
聞くところによると全ネパールで500人だとか。
薬のピッキングと飲み方の説明は誰でも出来るという認識だろうか。

街のあちらこちらには薬局がある。
店舗はオープンでガラスも何もない。
あるのは外との仕切り役のカウンターだけである。
ここでは向精神薬以外の薬は処方せんがなくても販売できる。
そして、その許認可は店舗ごとになっている。
何となくかつての薬種商販売を思わせる。
その許認可も継続されているのかどうかの確認は出来ていないそうだ。
ある薬局で開設許可書みたいなものを見たいと言うと、奥の方を探していたが見つからなかった。

ネパールではかつて医師不足により、短期間で医師免許を与えていた時期がある。
中国の“裸足の医師”との表現をしていた。
“裸足の医師“とは文化大革命の時期に、中国の農村部での医師不足を解消するべく、最短で3ヶ月、最長でも1年程度の研修で医師免許が与えられたそうだ。
日本でも戦時中に”旧制医学専門学校“制度があり、通常より短期間で医師になった時代がある。
ネパールでは、そんな“裸足の医師”的な存在が多くいて、農村部での医師活動は出来るが、カトマンズのような都市部では仕事がない状態となっている。
このような医師をCMA(何の略か忘れた!)と呼ぶそうだ。
このCMAの方が薬局をやっている例が多いとのことだ。
とりあえず医学的な知識はあることになる。

さて、日中(25~6℃)朝夕(5~6℃)の温度差が大きく、舗装されていない道路から立ち上る砂塵。
さらに慢性的な自動車とバイクの渋滞による排気ガスによって、すっかりネパール風邪を引いてしまった。
昨日は、早速診療所に駆け込む。
4月からの改定後の久しぶりの処方せんに何だかワクワクする。
いつもの様に受付のカウンターには処方せん受付のトレイが待っている。
患者は私一人にも拘らず誰も受け取ってくれない。
それでもしっかり調剤基本料の算定がある。
名前を呼ばれて投薬口で薬の説明を神妙に受ける。
気になるのはお薬手帳の対応だ。
「手帳はお持ちですか」ほら、来た「持っていません」
カウンターの下から手帳を出す。
「今年の4月から手帳を1人1冊持つようになりました」「手帳は要りません」
「そうですか」「それではこちら(シール)だけお持ちください」
「要りません」
手帳もないのにどこに貼れって言うのか、まさか見やすい冷蔵庫か。
「それでは」と言いながら薬袋にご丁寧に入れてくれた。
これは良心の呵責だろうか。
領収書には既に薬学管理として41点が印字されている。

ネパールなら安かったかもしれない。


目指すは薬学ブログ第1位
こちらもお願いします!
人気ブログランキングへ


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

飲み放題

2012-11-16 05:44:18 | 薬局
幸せの国、それはニッポン!

入国手続きを済ませ、何やらバスターミナルの待合室の様な狭い空間を抜けると、そこはカトマンズである。
この空間まではお迎えは入れない。
外で待っていてくれたのは、今回の医療視察を引き受けてくれた楢戸医師だ。
「こまちゃ~ん」の呼ぶ声に、参加者が旅行バッグを引きずって移動する。
気がつくと雑踏の中で、どこからともなくバッグの移動を手伝う現地の人が寄ってくる。
「荷物は触らせない!」との先生の声が響く。
移動を手伝うのではなくお金をもらう手段なんだそうだ。
ちょっと怖さを感じる。

初日はカトマンズからネパール第2の都市であるポカラに移動する。
ここは観光地としても有名でヒマラヤのベストビューポジションとなっている。
このヒマラヤとは雪があるという意味だそうだ。
確かに富士山と異なり雪がなくなることがない。
カトマンズからポカラまでは飛行機で25分ほどの移動となる。
空港からホテルまでは、バスでの移動で全身運動になるような凸凹の揺れが続く。
当初は湖畔の静かな4つ星レベルのホテルに宿泊予定であった。
これでは現地の生活感が分からないと、あえて街中に替えてもらった。
で、星3つとなる。
けしてホテル代をケチった訳ではない。
実は、これが思いのほか参加者の不安を募ったようだった。
この選択は、この国の星1つに大きな格差がある事を知らされる。
お陰様で、心配していた停電もシャワーのお湯がなくなることも経験できた。
ただし、一歩外に出ると観光地特有のお土産屋さんが夜遅くまで賑やかである。
そして何よりも生活感が満ち溢れていた。
治安は思いのほか良い。

ネパールで困るのは水が飲めないことだ。
もちろん浄水設備は整備されているが、水道管がかなりもろくなっていて穴だらけなんだそうだ。
さらに水道管内が陰圧で静脈血管のように周りから老廃物を吸収してしまうらしい。
従って、飲料としては適さない。
歯を磨いた後のすすぎも、水道水で洗った生野菜も我々には向かないようだ。
10年ほど前にロシアのハバロフスクに行った時も同じ様に言われたことを思い出す。
ここは水を飲むと肝炎になると言われた。
蛇口から出る水が飲めるありがたさを感じる。
常に、水は必需品となる。
ただし、1リットルのペットボトルを買っても18円からあるので安心。
なんと言っても安い。
ただし、ここに住み暮らす人々にとってはけして安くはない。
彼らの日給は300円程度だそうだ。

こんな状態からネパールの医療視察が始まった。
あまりにも衝撃的な視察内容で、皆様に何を伝えたらいいのか困ってしまう。
ただ言える事は、我々の国は豊かで幸せが満ちているにも拘らず、見つけられない国民がいることに気がついたことだ。

帰ってきて寝不足の中で思ったのは、この経験を来年以降も継続して伝えたいと心に思った。


目指すは薬学ブログ第1位
こちらもお願いします!
人気ブログランキングへ


コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

真意と本当の価値

2012-11-15 06:45:57 | 薬局
社長がネパール視察に行っておりますので、息子が代筆をさせて頂きます。


先週末に出発しました、ネパール視察研修も本日無事に終了しました。
(今朝の6時に帰国、成田に到着しています)
約1週間に渡り、生意気にも社長のブログを代筆させて頂きました。
無事!?ランキングも下がることなく、また温かいコメント等に支えられ終了できます事を大変嬉しく思います。

今回は、ふと思うことを生意気にも書かせて頂ければと思います。



「いま私達に出来ること」とは何なのでしょうか。

ネパールという国は位置も文化もあまり知られていません。

私達のイメージはただ「発展途上国」ではないでしょうか。

しかし、そこには不自由なく過ごす人たちがいます。

隣国のブータンは「国民の幸福度№1」の国です。

日本という国は高度経済成長を遂げ、先進国と言われる集団に属してはいますが、現状はどうなのでしょうか。

長引く不況、少子高齢化、不安残す社会保障制度

モノだけ溢れて、幸せがついてきていない。

なんだかそんな風に感じます。


「医薬分業の真の意義」という言葉が前回の改定時に問われていました。

分業による様々なメリットが挙げられていますが、分業元年と言われる年より40年弱。

現状は如何なのでしょうか。

疑問視されている「調剤基本料」

増え続ける医療費と「調剤相当分」

進むM&Aと上がる市場価格、そして出てきた「高額所得者」

多くの事が槍玉にあげられています。

「真の意義の検証」ここを通らなくては先へ進めない。
そんな気がしています。


同様に「価値」と「信頼」が求められています。

某大学教授に囁かれている「基本料の一元化」

ブログにも何度か登場していますが、「価値」はエビデンスを出さなくては認められません。

昨日も書きましたが「お薬手帳」もまた然り。
経営者と現場の意識は違います。

本当に説明をしているでしょうか。シールを入れてるだけではないでしょうか。

医療費抑制の為に普及させたい、「後発品」。

しかし普及させるためになぜか点数が付いているこの矛盾。

なによりも、同じだと国もいいきれない「後発品」。


「薬剤師」この価値と評価もいま問われているのではないでしょうか。

東日本大震災の被災地で多くの薬剤師が役に立ったと言われています。

しかし、表立って言われる事は少ないです。

「地域包括ケア」と書かれた図に当初書かれていなかった存在。

人材難と高騰する人件費、時代の変化を嫌う薬剤師の対応に困る経営者。



プラス面も多くありますが、不安面を探してみると意外とたくさんある様に思えます。
現場、経営者、関係者、外部と立場変われど視点は変わります。

そして気がつくこと、見えることも変わります。

反論するのは簡単。受け入れることは難しい。


不安や問題がなくなることは決してありません。

一つ達成すればまた新しい問題が出てくる。

しかし達成したということは昨日よりはいいということ。


出来ることを一つづつ。

不安を一つづつ。

これからも皆様と共に、「昨日より、よくなった明日」を目指して頑張っていきたいと思います。





最後まで拙い文章にお付き合いを頂き誠に有難う御座います。
次回の登場はいつになるでしょうか。

これからも社長と共に、皆様のお役に立てる様、日々精進して生きたと思います。


明日から社長のブログが復活します。
「調子に乗りすぎ」怒られないことを祈ります(笑)




目指すは薬学ブログ第1位
こちらもお願いします!
人気ブログランキングへ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

チーム一丸となって

2012-11-14 06:54:44 | 薬局

ネパール海外視察にいっている社長に代わり、息子が代筆いたします。

ネパールでの海外視察も半分の行程が 過ぎました。
時代の進化は素晴らしく、Wi-fiさえ繋がっていれば、メールも国際電話も無料の時代です。

参加者の方よりこんな連絡を頂きました。

「異国という環境の違いを痛感しています」

有名観光国では別ですが、海外では信号が機能していないなんてのは当たり前の光景です。

私も今から8年ほど前にメキシコへ短期留学していたことがあります。

メキシコでは、「夜交差点でだれもいなければ、赤信号でも渡っていい」こんな法律があると言われたくらいの環境が広がっていました。

多くを学び、体験し2日後に無事帰国することを祈っております。




さて、本年度薬剤師会が行っている厚生労働省老人保健健康増進等事業を御存じ方はいるでしょうか。

厚生労働省では毎年テーマを決め、公募した企業へと委託を行っております。

本年度の薬剤師会が受託したテーマは「居宅療養管理指導及び訪問薬剤管理指導のあり方に関する調査研究事業」です。

介護保険制度が導入され、「在宅」という言葉がキーワードとなりました。

国としては現状と普及状況を把握したいという目的があるのでしょう。


すこし話は逸れますが実は、私がお手伝いしている学会でも同じ研究事業に取り組んでいます。

受託した事業は「管理栄養士の居宅療養管理指導のあり方に関する調査研究事業」

管理栄養士の居宅療養管理指導の算定状況を御存じ方はいるでしょうか。

全国で月に1,500件~3,000件の間と言われています。

全国でこの数字です。

なぜこんなにも広がらないか。
簡単に補足しますと、、、

その理由に医師の許可がでないということがあります。

そして算定できる仕組みづくりが出来ていないことが挙げられます。

管理栄養士の居宅療養管理指導料を算定するには「居宅介護支援事業所」である必要があります。

薬局がこれに該当するのは皆さんご存じかと思います。

しかし、薬局に在籍する管理栄養士は薬局を通して「居宅療養管理指導料」を算定する事が出来ないという現状もあります。

すでに算定出来る県、と算定出来ない県とわかれています。
これは都道府県によって様々な解釈がされています。


こんな落とし穴にはまっている業種もあるのです。



本題に戻しますと、同様に薬剤師会でも「居宅療養管理指導」の現状を調べています。

先日、全国の薬局数が54,000件に達したという記事がありました。

薬剤師会は現状を把握するためにアンケートを実施しているようです。

問題はそこおきました。

つい先日までの回収率は、まさかの10%程度。

統計学において、10%の調査は有効と言えるのでしょうか。

「否」

です。

こういった時にチーム一丸となり、アピールをすべきなのではないでしょうか。


評価とは身内同士でしていても伝わりません。
外にアピールして初めて評価の対象となります。

先日の薬局新聞にこんな記事がありました。

「お薬手帳、コメント記載経験は2割程度」


あれだけ「震災で」「震災で」とアピールしてきたお薬手帳の有効性が疑われている。

チームとしてどう戦うのかを考えなくてはいけない。


同じ様に、どの旗印のもとに集うか。

この「真」も考えなくてはいけない。




目指すは薬学ブログ第1位
こちらもお願いします!
人気ブログランキングへ
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

1+1=2   1/2+1/2=1/4!?

2012-11-13 06:45:22 | 薬局
社長のネパール視察による不在の為、本日も息子が代筆致します。




昨日のメディアで卸の『無料代行配送』が取り上げられていた。

すこし前には保険薬局協会の会長が「流通改革を求める」という記事が出ていた。

医薬品卸を取り巻く環境は年々厳しくなっている。

後発品を取り扱う卸(通称:販社)の経営環境はさらに厳しい。

その一つの原因として「物流コスト」があげられるのではないであろうか。

医薬品の価格交渉の題材の一つに「急配をなくす」ということが駆け引きに使われているとも聞く。

この「急配」は卸にとってはやっかいなものではないだろうか。

とある地域の調剤室の壁にこんなものがあった。


『○○卸・・・朝頼むとお昼までに着く』

『△△卸・・・朝頼むと14時までに着く』

『□□卸・・・朝頼むと夕方以降になる』


いかに便良く動く卸が選ばれるかが顕著になっている様に思える。

とある所では薬局同士の物品の移動を卸を使って頼んでいるという話も聞いたことがある。

後発品医薬品の価格はとても安価である。

それを一つ急配で運ぶとなった時、ここに掛かる人件費、運送費などの物流コストは正直割に合わない。

そもそも急配とはなぜ起きるのか。

この根源に問題がある様にも感じる。

卸がそこの面倒まで見る必要があるのか。

これもまた業界の七不思議のひとつである。


同じくして、某GMSでの登録販売者の受験資格の偽証が話題となった。

これに対してとある方が、こう回答している。

「やっぱりダメだった」

「薬剤師の方が安全だということに、反抗して作った資格に対してこういうことをするものか」

どうも他人事に聞こえる。

登録販売者はどこの管轄なのであろうか。

同じ医薬品を扱うもの、薬剤師とはその管理(上級)資格ではないのだろうか。


1+1=2

とよくいう。

一人で出来ない事も力を合わすと倍になる。

ようは「1×2=2」という考えである。

しかし、注意してほしい。

1/2の人が2人くっつくとどうなるのか。

「1/2+1/2」ではない。


「1/2×1/2=1/4」

こうなってしまう。


世の中の方向性が徐々にぶれている気がする。

「医薬品取扱者」も同じ様に感じる時がある。

「熱心に、真剣に考える人」と「現状を変えたくない、進化を拒む人」

業界を本当にかえるためには、全てが「1」以上にならなくてはシナジー(相乗効果)は生まれない。

真に進むべき方向性はどこにあるのか。

一方が頑張っても、どこかで負がでると、答えはマイナスにもなりえる。

毎回言われるのかもしれない。「真」という言葉。

次回改定に向け、今やらなければいけないことは薬剤師の「真」を見せることかもしれない。







目指すは薬学ブログ第1位
こちらもお願いします!
人気ブログランキングへ



コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

我が家のグランマ!

2012-11-12 06:34:21 | 薬局
ネパールへの海外視察に行っている社長に代わり、本日も息子が代筆させて頂きます。

「先人の経験は、私達の成長への糧である」

Kaeマネジメントの「K」「A」「E」の意味について聞かれる事があります。

「K」はknowledge、知識

「A」はability、能力

「E」はexperience、経験

経営者に必要な3つの能力である「KAE」を提供、育成していく。

これが意味になります。

知識は学ぶことで身になります。

能力は繰り返すこと、実行する事で身になります。

経験は伝え聞くこと、体験することで身になります。


私の様な20代の若者(ゆとりの入り口)にとって、年上の方の経験は未知を知る好機会になります。

歴史を知ることも、人を形成していく上で大事な要素です。


先日より札幌に帰っています。

我が家にはよくブログに登場する「ばあちゃん」がいます。

私と同じ干支。丸60才違うばあちゃんは、あちこち痛いといいながらも元気に健在しています。


ばあちゃんはいつも歴史を教えてくれます。

一つ一つのご飯のおかずでも、育ってきた歴史を感じさせてくれます。

親が小さかったころの話も聞かせてくれます。

そういった一つ一つは私にとって経験のすることが出来ない貴重な話です。



ばあちゃんと二人ソファーに座り、社長が出演したローカル番組の報道を見てました。

知り合いからも「息子が出てる」と言われとても上機嫌です。

タイトルは「お薬手帳、有料で義務化」

ばあちゃんがぼそっと言います。

「最近手帳手帳ってうるさくなったよね」

「出せ出せいっつも言われちゃうんだよね」

「いつも同じ薬なのにね~」

言うことがストレートです。



「お薬のベテラン」

改めて患者視点に気がつかせてくれます。

超高齢社会を迎えるにあたり、視点はいつも自分都合。

高齢患者志向とはかけ離れている感は否めません。




多くの経験を伝えてくれる、ばあちゃん。
医療業界という中で、最先端の患者志向を伝えてくれる、ばあちゃん。

「grand-mother」(グランドマザー)

よく考えたものである。

先人はいつでも「偉大」である。




目指すは薬学ブログ第1位
こちらもお願いします!
人気ブログランキングへ






コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

当たり前が、当たり前でなくて???がたくさん

2012-11-11 06:47:09 | 薬局
医薬品・薬局業界に入り4年目を迎えようとしています。

振り返ると驚き驚きの連続でした。

まず、第一に「調剤報酬」というものがわからない。
薬局で貰う明細は、どう計算しても答えが導きだせない紙でしかない。

「お薬手帳」。そんな言葉も初めて知りました。

なにより「薬剤師」という職業を始めて意識したのも、その時でした。

自分の「当たり前」が「当たり前でない」そんな壁が立ちはだかった様に感じました。

些かではあるが、「普通」ではない事もあった。

一つが「遡及値引き」である。
価格が決まっていないものをやり取りしている。
こんな大規模なものは初めて聞く。

そして支払サイト、前職では翌月払いまたは、2か月払いが通常であった。
この業界は3か月というところが多い、かつては4カ月、5か月というのもあったと聞いてなお、仰天である。売掛相手はは確実に近く回収できる「お国」ある。こんないい話があるのかと疑った。

人件費にも驚かせられた。ご存知の方も多いが親である社長は「薬剤師」である。

幼きころから、「お父さんが薬剤師=お金持ち」と周りから言われて育ってきた記憶がある。
だから私のイメージも「薬剤師=お金持ち」が強かった。
全国で薬剤師不足が叫ばれている時代ということもあり、人件費が高騰している。

文系大学卒業の私の初年収は毎月給料に12を掛ければ出るほど、簡単な計算で出てた。
もちろん残業手当もなにもない。

よく引用されるデータではあるが、日本人のサラリーマンの平均年収は440万と言われている。
新卒の平均給与は250万円と言われている。
これは地方も含めた全国の平均となる。

まだまだ、???は多い。
と、同時に関われば関わる程、多くの事に取り組んでいるのも事実。

しかしそれが、表に伝わっていない。
伝えきれていないのではないだろうか。

私の意見はあくまで、一外部からこの業界に入った素人の私見です。

自分の当たり前が所変われば違うように、業界の当たり前も世界を変えれば当たり前で無くなる。
薬剤師の「居宅療養管理指導料」も知らない人から見たら「お薬の配達」と言われてもしょうがないと思う。




目指すは薬学ブログ第1位
こちらもお願いします!
人気ブログランキングへ


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする