医療・介護を支える継続企業の知恵袋

毎日ブログを書き続け10年が過ぎました。2025年、2042年に向けた医療介護の厳しい時代を乗り切る策を考えます。

Kaeシニア倶楽部

2023-11-29 04:52:19 | 薬局
矛先が本丸から外堀に向けられている。

診療報酬は引き上げになるのか。
それとも引き下げになるのか。
微妙な様相を呈している。
正直なところかなり引き下げに傾いているような感じがする。

2024年度の医療費の自然増は8,800億円と見込まれている。
医療費の大まかな負担内訳は保険料が5割、税金が4割、窓口負担が1割となっている。
この割合からすると保険料の増加分は4,400億円となる。
これに診療報酬をプラスにするとさらに保険料負担が増えることになる。
この物価高に保険料負担は避けたい。
逆に、医療費を抑制すると保険料負担も軽くなる。
医療費本体の議論から国民の保険料負担の是非論として攻めて来る。
こうなると医療機関の診療報酬引き下げも正義になる。

そこで判断の大きな要因となるのは医療機関が儲かっているのかどうかにある。
儲かっているなら引き下げて、儲かっていないなら引き上げる。
その調査結果である「医療経済実態調査」が24日に公表されている。
基本的に病院はコロナ補助金を除くとマイナスになる。
ところが診療所はコロナ補助金を除いても8.3%の黒字を確保している。
感染拡大でのコロナ患者の診療やワクチン接種が収益を押し上げたようだ。
保険薬局はどうかと言うと法人薬局では5.4%、個人薬局では11.2%と悪くない。

こうなると病院は引き上げの必要を感じ、その財源は診療所と薬局からの構図が見えて来る。
これが今までブログにも新聞にも書かれている診療所の初診・再診料の引き下げと「調剤基本料1」を算定する薬局の集中率の高い部分にメスが入りそうだとなる。
あるメディアからは「財務省が診療報酬改定の『本体マイナス』を迫ったことに対し、日本医師会が必死の要望活動を展開する一方、日本薬剤師会は切迫感がなく“まったり”している」と表現している。
前後の文章が見えていないので、何のことかはわかりづらいと思うが、記者の目からは日本薬剤師会には必死さが感じられないの表現となっている。
すでに諦めたのか。
それとも任期終了に伴う“電池切れ”なのか。

どちらにしても今回の改定は要注意である。
お陰様で、セミナーの依頼も来ている。
久しぶりにちょっと気合を入れて私も勉強をし直している。
ただ、覚えようとしても頭に入らないので、90分の枠のうち私が担当するのは30分程度とし、残りの60分を社長に託す。
これでかなりプレッシャーから解放される。

先週の金曜日から九州方面の友人に会いに行き。
その後、ちょっと忘年会と仕事を済ませて、昨日東京に戻ってきた。
今日からは新しく立ち上げた「Kaeシニア倶楽部」の初企画だ。
大阪でNGKを観て有馬温泉に浸かりに行く。
ささやかな集まりである。
その後は四国に渡って忘年会に参加する。
戻りは月曜日だ。

あれ!
せっかくの「Kaeシニア俱楽部」を楽しむはずが、本日の中医協に「調剤(その3)について」があるようだ。
”貧乏暇なし”である。

旅先から何思う。
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