コロナ禍がもたらす患者ニーズの微妙な変化にどう対応できるのか。
あれよあれよという間に新型コロナウイルスのオミクロン株が猛威を振るっている。
諸外国の事情を鑑みると何となく日本だけが特別じゃないとは思ってはいた。
それにしても静かに過ごせたのは正月三が日までで、その後からはうなぎのぼり状態だ。
ついに全国では6万人を超えるまでになった。
お陰様で稼ぎ時の2月のスケジュールは大混乱を呈し、3月もどうなるのかお先真っ暗になった。
高齢者になった私の賞味期限が迫る。
そんなコロナ禍でも患者の病には待ったなしだ。
普段からの通院をやめるわけにはいかない。
今年は花粉もかなり飛びそうだが、医療機関を受診して処方薬をもらうより、近所のドラッグストアで抗アレルギー薬を買い求める人が増えるのだろうか。
そんな時のために、目ざとい経営者は薬局内に抗アレルギー薬の「処方箋以外の医療用医薬品」の零売を積極的にアピールしてはいかがだろうか。
ある面では感染予防という“やむを得ない理由”がそこにある。
話がそれたが慢性疾患などの患者は通院を仕方がないと諦める。
ところが薬は出来れば人との非接触でもらいたい。
ここに常日頃から伝えている”ラストワンマイル“が登場する。
既に大手調剤チェーンなどではかなり実証実験を繰り返している。
それが即日配送などだ。
さらに、ロッカー渡しも増えてきている。
このロッカー渡しが19日の規制改革推進会議でコンビニでのロッカー渡しが認められたようだ。
これにコンビニ各社が刺さりこもうとしている。
建前上は、当該薬局・薬剤師の責任の下に行われる。
当該薬剤の品質の保持を担保する。
患者本人への確実な授与がなされることの3つが条件となる。
さらに、アピールしたいのは非接触型の処方箋応需である。
最も有効なのが「0410事務連絡」に基づく仕組みである。
これに関しては処方元の医療機関の理解と対応が必要になる。
次に、FAXやメールなどを利用した処方箋送付もある。
これらは日頃からのアピールが欠かせない。
短時間の非接触手段では薬局に持参してもらい、薬情にての服薬指導を経て後からお届けもある。
配達料など無料でいいじゃないか。
駐車場が広ければマックのパーク&ゴーも有効である。
何だか住みづらい世の中になってきたもんだときたもんだ。
ということで、昨日の「薬局経営の知恵袋」が終わったので、さっさと札幌に帰る。