医療・介護を支える継続企業の知恵袋

毎日ブログを書き続け10年が過ぎました。2025年、2042年に向けた医療介護の厳しい時代を乗り切る策を考えます。

ところで

2024-03-01 04:25:25 | 薬局
出来ないことが出来るようになると出来る奴には勝てないかも。

調剤市場が再編の大きな波に飲み込まれそうだ。
大型統合はウエルシアとツルハだけだと思っていたら、突然降ってわいたようにスギHDがI&H(阪神調剤グループ)を飲み込んでしまった。
I&Hは上場していないので正式な売上げは分からないが、それなりのあるはずだ。
I&Hの売上は調剤事業以外を含んでいるが3,600億円前後になると予想される。
これでスギHDの調剤売上も、先日のアインHDに匹敵する。
いよいよ「調剤薬局」と言う業種店の終焉を感じさせる。

ところで、あまり興味はなかったがI&Hと言うと医薬品の共同交渉を担っていたのではないだろうか。
この共同交渉はどうなるのか。
そこに参加していた薬局はスギHDにバトンタッチされるのか。

ところで、スギHDと言うとさくら薬局のクラフトと昨年3月30日に業務提携を結んでいる。
クラフトも上場企業ではないので正式な調剤売上が分からないが、2,000億円はあるはずである。
“もしクラ”があると、いよいよ調剤市場に激震が走る。

ところで、スギHDでは「スギポイント」が凄い。
他とは異なりいろいろな商品と交換が出来る。
この交換率がいいので人気がある。
そう言えば調剤の支払いにも1ポイントが認められている。
ひょっとすると、今度からI&Hの薬局でも調剤ポイントが出る。
業務提携しているさくら薬局からもポイントが出る。
これは事件だ。

ところで、ドラッグストアの調剤売上の伸び率が異常に高い。
10%前後を維持している。
ウエルシアなどは毎年14%前後である。
この驚異の伸長率を支えているのが”調剤ポイント”じゃないかと考えている。
となると、処方箋の流れが変わりそうだ。
1ポイントの有無は意外に大きい。

ところで、ドラッグストアにとっての調剤売上はどんな存在だろうか。
ある面では”客寄せパンダ”だと聞いた。
またある面では調剤の利益で食品が安くできるとも聞いた。
現時点で売上げの2割程度なので調剤報酬の引き下げなど気にならないそうだ。
そして、ドラッグストアのほとんどが調剤売上を伸ばすことを戦略課題として取り上げている。
うぅ~ん!

ところで、こんな大きな変化が押し寄せてきているにもかかわらず、コンサルのアドバイスを必要としない薬局はどうなるのだろうか。

などと勝手に気がかりに思う。
3月が始まる。
春は近い・・・かも。
コメント
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