医療・介護を支える継続企業の知恵袋

毎日ブログを書き続け10年が過ぎました。2025年、2042年に向けた医療介護の厳しい時代を乗り切る策を考えます。

きっかけOFF

2018-12-10 04:40:07 | 薬局

生き残れる薬局とは…どんな?

 

セミナーの終わり際に「生き残る薬局は…」の話をしている。

もちろん基本的な機能はあっての話である。

基本的な機能とは「かかりつけ薬剤師指導料」をしっかり算定できる薬剤師がいる。

地域包括ケアに参画して地域連携の一翼を担っている。

もちろん24時間対応であり在宅もしっかり実績としてある。

地域ケア会議やサービス担当者会議などにもかかわれる薬剤師がいる。

そして、薬を減らす事が出来るスキルを持った薬剤師がいる。

医師への処方提案や残薬調整、重複・相互作用などの服薬情報提供書などで対応できる。

これに健康サポート薬局研修の研修修了者がいることも付け加えたい。

 

上記以外に大事なことは”高齢者は裏切らない”を信じて、高齢者とのコミュニケーションが上手な事がポイントとなる。

3つの要件が大事になると考えている。

1つは”場の提供”である。

これからの薬局は薬の交換所ではいけない。

服薬指導も“飲ませる服薬指導から治る服薬指導”が必要になる。

ゆっくり相談に乗れるスペースが必要になる。

さらに、地域の人がふらっと来てもくつろげる空間も大事になる。

ある程度の「場」の確保が重要となる。

店舗の拡張が可能なら今のうちに投資すべきだ。

 

2つ目は「場の演出」にある。

演出とは催し、企画である。

薬局が面白いと感じさせることが出来るだろうか。

本の貸し出しが出来る図書館、毎月変わるシルバー川柳が面白い、待ち時間に退屈しないなぞなぞがある、大人の塗り絵大会があるなど考えるといくらでもある。

 

3つ目は「場からの発信」である。

薬学生のコアカリキュラムに「患者・生活者本位の視点」とある。

まさに薬局は「健康情報拠点薬局」であるべきじゃないだろうか。

そもそも「患者のために薬局ビジョン」が議論され始めた時に、厚生労働省から出された初めの考えが「健康情報拠点薬局」であった。

薬局から地域に向けてどんな情報が発信できるだろうか。

ある薬局では健康教室の実施から処方箋が増えたとの報告がある。

超高齢社会を迎えて薬を服用する患者には介護も必要な人も多い。

そんな介護に関する相談に乗れるだろうか。

どこに相談していいのか困っているような気がする。

 

ブログでは書ききれないが3つの「場」について、自分の薬局では何が出来ているのか。

何が出来ていないのか。

何をしたらいいのかを考えるきっかけになればと思う。

 

昨日は鹿児島から羽田経由で札幌に帰ってきた。

鹿児島も寒かったけど、札幌の寒さは半端ない。

コートも着ずマフラーだけで歩いていたのは私だけだった。

環境に適応していないと感じた。

コメント
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