医療・介護を支える継続企業の知恵袋

毎日ブログを書き続け10年が過ぎました。2025年、2042年に向けた医療介護の厳しい時代を乗り切る策を考えます。

いま生きている

2015-11-26 06:24:04 | 薬局
避けられそうにない。

財政制度等審議会の建議は重い。
社会保障費の中でもっと高い伸びを示しているのが医療費である。
その医療費を支えている社会保険料率は毎年伸びている。
それに比べて雇用者報酬の伸びは低迷し鈍化している。
このままでは医療制度自体の崩壊を招くと危惧されている。
確かに、今後ますます増え続ける75歳以上の医療費は75歳以下の4.5倍にもなる。
建議では、
これらを踏まえて「診療報酬本体について、一定程度のマイナス改定が必要と考えられる」としている。

建議には「28年度診療報酬改定」の項目がある。
登場するのは薬価に関する内容と調剤報酬だけである。
その調剤報酬については、先日示された改定案がそのまま出て来る。
本来、薬局は薬学的観点からの処方内容のチェックや服薬指導等を通じて、薬物療法の有効性・安全性の向上等を目指す目的があったとしている。
ところが「調剤技術料については、処方せんの受付回数や投与日数・剤数に応じて増加する仕組みとなって、処方せんを受付、薬剤を取りそろえる行為のみで相当程度の収益を稼ぐことが可能になっており、門前薬局の林立や調剤医療費の増加を生んでいる」としている。
また、薬歴管理料についても薬剤服用歴管理指導料の要件を十分に行っていない薬局も算定可能となっていると厳しい指摘もある。
これらは全て、以前からブログに書いているが"仕組まれた罠"である。
ここまであからさまに建議されちゃうと引っ込みがつかない。

ところで日本薬剤師会は「ピッキング」と言うことがを激しく否定している。
会長は「ピッキングと言う言葉は『泥棒が鍵を開ける』『濡れ手で粟』と言う意味だ」 ときわめて不快を示したようだ。
私は医薬品卸の出身なので「販売流通業において、出荷するための商品を倉庫の棚などから取り出すこと」だと思っていた。
これでいいのではないだろうか。
計数調剤とでも呼んだ方がいいのか。
その他に「調剤薬局」と言う言葉もないと会長はおっしゃるが、「保険薬局」の方がマイナーである。
言葉は時代と共に変化する。
言葉は出来上がった背景を考えてみ流必要があるのではないだろうか。
過去にこだわるのではなく、今どうなっているのかの実態が大切な様な気がする。

今の医薬分業が時代に合っているのかどうかの検証をする時だと思う。
これからの薬局や薬剤師のために。

例年訪れている石巻に昨日から来ている。
震災の苦労も忘れさせるような明るさがある。
乗り越えたんだなぁ。
そのたくましさに頭が下がる。
何があっても大丈夫!
負けない気持ちが大事なんだって気付かされる。

応援しています。
石巻を!




目指すは薬学ブログ第1位
こちらもお願いします!
人気ブログランキングへ


コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする