医療・介護を支える継続企業の知恵袋

毎日ブログを書き続け10年が過ぎました。2025年、2042年に向けた医療介護の厳しい時代を乗り切る策を考えます。

待ってるよ!

2015-11-12 05:18:23 | 薬局
悩める2代目はどこに行く。

薬局の経営者の多くが60代を迎えている。
30代で起業して創業30年と言ったところじゃないだろうか。
そろそろ落ち着きたいと思いつつも、社長の座が無くなると行き場所がないと悩んでもいる。
60代はまだまだ元気だ。
ただ、時代の変化にはさすがについて行けていない。
半分気付いているが半分認めたくない。
困った存在である。

さて、その後継者も40代にさしかかる年齢である。
いろいろ考えを持っているが社長のおやじに遠慮して言葉にならない。
何か言うと「まだ早い」とたしなめられる。
早くはない。
後継者への継承はかなりの時間を要する。
薬剤師不足も災いして調剤室の中で朝から晩まで閉じこもり。
またに外に出られたと思ったら、各店舗にたらい回しのヘルプとなっている。
これでいいのだろうか。

おやじの時代は正直なところ誰でも勇気と立地があれば儲かった。
後は、処方元への気配りが良ければ安泰だ。
その内に、少し小金が出来て薬剤師を雇い、自分は調剤から解放される。
ふらふらと夜の巷をさ迷い、ゴルフ三昧に明け暮れている内に、遊び仲間から次の店舗に結び付いたものだ。
でも今は違う。
分業率が70%を超える時代である。
しかもドラッグストアが処方せんを狙うために薬剤師の確保に動く。
大手調剤チェーンもM&Aのためには薬剤師の確保が欠かせない。
足りない。
地方になるとさらに厳しい。

追い打ちをかけるように調剤報酬が大幅に引き下げられる危機感もある。
先日の財政制度等審議会からの意見書をどう乗り越えられるのか。
薬価差益も期待できない。
長期収載のZ2(ゼットツー)も後発医薬品も大幅に引き下げられそうだ。
誰でもできたビジネスだけに、まさかの”茹でかえる“からの脱却は心が折れる。
こんなはずじゃなかった。

でも、それが現実だ。
そんな厳しい時代を迎えているにもかかわらず、息子(後継者)を調剤室に閉じ込めていていいはずがない。
いま大切なのは調剤室からの解放だ。
そして、経営を学べ。
リクルートに奔走することだ。
数多くの薬局も見学し、いいところを盗め。
本気で語れる友を作れ。
今、解き放たれる若き獅子になれ。

実は、これは当社の「HSEセミナー」と「薬局経営研究会」の宣伝でした。

月曜日から札幌に戻っていた。
さすがに寒い。
そして、今朝はこれから東京に向かう。
明日からのHSEセミナーに控えて準備がある。
今回もなかなかのテーマだと自負している。

さぁ、千歳空港に向かうとするか。






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