花ごよみ

映画、本、写真など・

岩湧山の秋海棠

2015-09-05 | 古寺(花など)
岩湧山では可愛いピンク色の
秋海棠(シュウカイドウ)が至る所に群生していて
とてもきれいな光景を見ることができます。

まだ早いかなと思っていましたが
もう見頃になっています。


杉木立の下は一面の秋海棠。






























岩湧寺の多宝塔が見えます。




岩湧寺の本堂
岩湧山の中腹に位置するお寺です。








クサアジサイ
湿った林の中に咲く
初秋のアジサイです。

9月5日撮影

大阪府河内長野市加賀田





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絶唱  湊かなえ

2015-09-05 | 本 ま、や行(作家)

絶唱

連作短編になっています。
トンガと阪神淡路震災が
それぞれの物語に絡んできます。

現実から逃避、
不確かな心の中を再確認。

自分という者を見極めたくて、
トンガに訪れた主人公達。

トンガの人達の優しさが、
震災によって心に苦悩を負った
彼女たちを包み込みます。

「楽園」
双子の一人雪絵が震災で亡くなるが
母は毬絵を亡くなった雪絵として育てる。
毬恵は毬恵として生きていくため
トンガにやってくる。

「約束」
トンガを訪れた国際ボランティア隊の女性。
彼女は友人を震災で亡くしていた。

「太陽」
震災ボランティアのトンガ人セミシを探しに
娘、花恋とトンガへ旅行にやってきた
シングルマザーの杏子。
泊まったホテルの経営者の
尚美の亡くなった夫が
セミシだと分かる。

「絶唱」
阪神淡路大震災から20年。
作者自身の体験かと思わせる物語。
ヒリヒリと痛みをもった心の傷口。
主人公の絶唱でした。




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自覚 隠蔽捜査5.5  今野敏

2015-09-04 | 本 か行(作家)

自覚: 隠蔽捜査5.5

隠蔽シリーズ第七弾。

変人といわれる署長・竜崎伸也。
彼の人間としての妙味が
たっぷり描かれています。

どんな時もぶれない竜崎伸也。
竜崎周囲の人物が主役の
スピンオフ第2弾、
短編集になっています。

「漏洩」
誤認逮捕の可能性、
副署長の貝沼は隠蔽を考えるが…

「訓練」
スカイマーシャルの訓練に
送り込まれた畠山美奈子。
自信喪失の彼女に竜崎は
女の特質を利用せよと。

「人事」
第二方面本部、
野間崎管理官の上司に弓削篤郎が赴任
弓削は竜崎との面談を望むが…

「自覚」
大森署の戸高刑事の発砲は、
適正だったのか。
竜崎の判断は…

「実地」
職質をかけながら窃盗犯を逃した。
地域課と刑事課の責任転嫁。

「検挙」
警察庁から検挙数・検挙率の
アップ指示の通達。
支持撤回のための戸高の行為に
大森署は困惑。

「送検」
伊丹刑事部長は被疑者逮捕を指示。
誤認逮捕の可能性が…

今まで読んだことのある人達が出てきます。
竜崎の周りにいる人々が、
対応を竜崎に相談、
そこで問題解決、という過程で
竜崎の人物像を浮かび上がらせます。




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過ぎ去りし王国の城  宮部みゆき

2015-09-03 | 本 ま、や行(作家)

過ぎ去りし王国の城

銀行から中世ヨーロッパの
美しい古城のスケッチを
持ち帰った主人公尾垣真。

絵には秘密があり、
アバターを描くことによって
その絵の中に入ることができることを知る

中学3年生の真は、絵が上手だが
ハブられている同級生の珠美に
アバターを描いてもらうことを依頼。

珠美はいろいろ複雑な事情をもつ少女。
それでもに不幸とも思える環境に
逆らわず平然と生きている感じ。
逆境に立ち向かう強さを感じる少女。

古城を探索するうち
パクさんという人物と出会う。

そして塔の中に閉じ込められた
少女がいることを発見。

十年前の失踪事件との関係を知る。
尾垣真と珠美とパクさん、
三人はある行動を起こす。

とても読みやすい物語。

ファンタジックだけではなく、
いじめやネグレクトなど
現実世界の問題も浮き上がらせます。






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[映]アムリタ   野崎 まど

2015-09-03 | 本 な、は行(作家)

[映]アムリタ (メディアワークス文庫 の 1-1)

得体がつかめない主人公
天才、最原最早。
彼女が作った映画、
その理由とは。

可愛い最原最早が不穏な道へと導きます。
彼女の作る映画には何かか隠されている。

映画製作に参加した二見遭一。
その監督は天才最原最早の作品だった。
そして映画は完成する。

人格の再現、
人格の変化を起こす映画。
元の人格を犠牲にして
人間の連続を停止。
怖い…。

一体この物語はどういう方向に行くのか
気になって読み進めて行きました。
先が見えない怖さ。

自主映画を作る芸大生達の軽い青春小説かな
と思い読み始めたのに
ミステリアスな方向に向かっていきます。

読みやすい小説でした。
でもなんか気持ち悪い物語です。

はじめの印象とは全く異なる物語に
なっていました。






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