花ごよみ

映画、本、写真など・

死神の精度  (伊坂 幸太郎)

2006-06-27 | 本 あ行(作家)
 


仕事をするといつも雨。
 
死神が関わった6つの連作短編。


死神の精度…クレーム処理担当の仕事をしている 
       幸薄い風情の女性と死神。 

死神と藤田…任侠に重きを置く
       古い型のやくざと死神。 

吹雪に死神…外は吹雪、
           洋館の中での次々起こる
           謎に包まれた死。 
           サスペンスタッチ。

恋愛で死神…青年の恋心とその恋愛相手の女性。
      接近する二人は… 

旅路を死神…人を刺した青年と一緒に旅する死神。
      青年の幼い頃のトラウマ。 
      
死神対老女…間もなく死が近づくことを意識する老女。
      老女の依頼とは。 
      上記の短編とも
      つながりのあるストーリー。


死神の仕事とは… 

人間の姿をして現れ、
対象と成る人間に対し、
死か否かの決定を下し報告する。
 
もしその答えが(可)なら
最後まで見届けることも。 
否なら(見送り)。 
判定方法は割といいかげん。
 
音楽をこよなく愛す、
人間っぽい死神。
冷めた目で仕事をこなす死神。 
この温度差がなんともおかしくて
笑いを誘います。 
 

一つ一つのストーリ、
それぞれに バリエーションに富んだ
面白さがあって,
飽きさせません。 
 
いつかは必ず迎える死、
それに向かい生きていく。 

死という重いテーマなのに、
軽やかな文章でユーモアも、
あちこちに点在していて、 
不思議な感覚の本でした。




  





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10 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
こんばんわ~ (苗坊)
2006-06-28 20:05:20
TBありがとうございました。

この作品大好きです。

「死」がテーマですけど、決して重くないですよね。

千葉のキャラが素敵でした。
返信する
こんばんは☆ (kazu)
2006-06-28 20:50:11
コメントありがとうございました。

死神が音楽好きって所など

おもしろかったです。

テーマが死でも軽やかな感じで

読みやすい本でした。
返信する
こんにちは (藍色)
2006-06-29 17:53:32
トラバありがとうございます。

普段はクールなのに、会話になると変な日本語を使うギャップも楽しかったですね。

バリエーション豊かな連作集でした。
返信する
藍色さん、こんばんは☆ (kazu)
2006-06-29 19:50:39
ようこそお越し下さいました。 

そうですね。 

ギャップのある会話面白かったです。 

一風変わった変な死神でしたね。 

こちらこそTB、コメントありがとうございました。
返信する
こんばんは♪ (miyukichi)
2007-01-29 01:49:03
 TBどうもありがとうございました。
 こちらからもTBさせていただきました。
 よろしくお願いします。

 死神と人間との「温度差」、おもしろかったですね^^
 重いテーマのはずが、すごく軽妙なタッチで、
 楽しく読めました。

 「死神対老女」には泣けました。。
返信する
こんばんは~! (kazu)
2007-01-29 22:06:20
こちらこそTBありがとうございました。
テーマは重くても軽快なタッチで
描かれていましたね。

「死神対老女」は涙を誘いますね!
返信する
こちらにも・・ (hito)
2007-11-16 11:19:54
これ良かったですね!
私は「死神と藤田」の章が好きでした~
ラストの意外なリンクがいいですよね。

映画もどんな風な展開になるのか楽しみです♪
返信する
hitoさんへ☆ (kazu)
2007-11-16 19:31:34
こちらにもコメント頂き
ありがとうございます。

軽いタッチで楽しめましたね。

映画の情報得ることができて
うれしいです。
楽しみです~!
返信する
こんにちは! (由香)
2008-02-24 15:08:29
お邪魔します♪
伊坂さんの本は、何を読んでも不思議な感覚に襲われてしまいますが・・・きっとそれが魅力なんでしょうね~
本作も独特の面白さを堪能出来ました。
映画化されるんですね~もうすぐ公開なのに、読み終わるまで知らなかった私です(笑)
普段邦画はほとんど観ませんが、これは観に行ってみようかなぁ~
返信する
由香さんへ☆ (kazu)
2008-02-24 23:59:05
こんばんは~!

TBありがとうございました。

伊坂さんの本、
本当にフワッとした不思議な
感じですね。
映画化と聞いてうれしいです。
どんな映画になっているんでしょうか。
興味深々です。
それになんといっても主役が金城武☆
是非とも見に行きたいです。
返信する

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