花ごよみ

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雷撃深度一九・五 (池上 司)

2009-03-25 | 本 あ行(作家)



太平洋戦争の終盤、
昭和20年7月16日。

役110名の乗員と回天を乗せた伊58潜水艦。

呉軍港を出港後、
敵艦アメリカ海軍巡洋艦インディアナポリス号を
沈めよとの命を受ける。

伊58潜水艦対、
アメリカ海軍重巡洋艦インディアナポリス艦との
史実を組み入れた海洋戦記小説。
(こういう史実は全く知らないですが…)

太平洋戦争を背景とした潜水艦が舞台。
本格的すぎてそしてなにより、
潜水艦の専門的な記述についていけなくて、
内容が理解出来ず、
この本の最初から2分の1位は
読むというより、
文字を見るという感じ。

映画で見る潜水艦ものは、
好きな部類ですが
本で読むと難しいです。

もう読むのをあきらめようと思いましたが
我慢して何とか半分くらい読み進めていると、
だんだんページを繰る毎に
面白くなってきて、
そのまま最後まで、
読むことが出来ました。

潜水艦独特の密閉された空間、
その中で危機感を感じさせる多くの問題点。

伊58潜水艦の艦長倉本と
インディアナポリス号、
マックベイ大佐との闘い。

敵艦の相手の心理を推し量り
困難を極める中で対抗する伊58の乗員。
それを迎え入れるインディアナポリス号の、
マックベイ大佐。

伊58潜水艦に途中から乗り込んでくる、
艦長マックベイの記憶の中に、
戦術家ミノル・ナガイとして残っている、
輸送船団の指令の役を、
担っていた永井稔少将。

彼の頭脳がなかったら、
インディアナポリス艦の沈没はなかった。

主人公である倉本艦長は、
なんか頼りない雰囲気。

日本降伏後の永井稔少将は心の痛みは
つらいものがありました。

この本を原作として
【真夏のオリオン】というタイトルで
映画化されます。

倉本艦長役は玉木宏。

HPは→こちらです。







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