花ごよみ

映画、本、写真など・

グラスホッパー  伊坂幸太郎

2015-01-17 | 本 あ行(作家)

グラスホッパー (角川文庫)

主人公は3人、鈴木と鯨と蝉。
個性豊かなメンバーです。

彼らが交互に自らの視点で語る
構成になっています。

バラバラだった3人が、
徐々にスピードアップし
ラストの到達点で一つになります。

とても多くの人が死んでしまいます。
というのも押し屋とか自殺屋、
ナイフ使い、など
色々なあぶない仕事の人達が登場する話で
かなり物騒な物語です。

その中で一人だけ普通の人物、
妻の復讐のため教師から、
殺し屋の業界に転職した
鈴木がいます。

残酷なシーンも多くありましたが
作者独自の書き方が、
小説の中至る所に見受けられ、
結構重さを感じずに
読み進めることができました。

リアリティのなさが重いテーマを
軽快な物語に転換させています。

印象的なラスト、
一応きっちり収まって一安心。

でも健太郎と孝次郎の劇団には
収まりが付いていないので
まだ話は続くといった感じでした。







コメント (2)
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