この本を原作にした映画が、
10月16日に公開ということなので、
以前に買ってあった[桜田門外ノ変上と下]を
読みました。
上巻は、井伊大老の外交政策、
安政の大獄という弾圧、
斉昭への処罰などによって
水戸藩が、徐々に追い込まれていく様が、
描かれていて、
あまり起伏のない展開。
それに、人がたくさん出てきて
名前がなかなか覚えられなくて…。
頭の中で整理できない状態。
だから読み始めるとすぐ、
眠くなってしまう有様。
読み終わるのに、かなりの日数を、
費やしました。
かなりしんどかったです。
内容もあまり頭に入っていません。
やっと上巻を読了したのに、
まだ下巻が残っている…。
ため息が出ました。
ところが桜田門外の変時の、
最高権力者、井伊直弼を、
討ってからの下巻はおもしろくて…
なんと,こちらは1日で、
一気に読み終えました。
えらい違い!
安政の大獄を行い、
水戸藩と対立した、
彦根藩主、井伊直弼を、
江戸城桜田門外で斬った水戸浪士に対して、
追求の手を緩めることのない幕府側。
桜田門の襲撃シーンはかなりリアル。
事を終えてからは、
計画していたことが、
うまくはかどらなくて、
逃げる逃げる水戸浪士。
あまり知らなかった水戸浪士達の、
悲惨な逃亡劇です。
逃亡者となった水戸の脱藩士。
彼等の側からの物語を、丁寧に描き、
淡々とした筆致ながらも、
緊迫感、スリルもあって
上巻のように眠くなりませんでした。
主役は関鉄之介という水戸浪士。
関鉄之介を映画では
大沢たかおが演じます。
生瀬勝久演じる、
桜田門外の変の首謀者、
高橋 多一郎。
彼の潜伏地は大阪の生国魂神社。
そこから四天王寺に逃げ込み、
その地において自刃。
お墓が四天王寺にあると言うことです。
よく行く所なのに、
気づきませんでした。
映画は見に行くつもり、
その前に試写会、
当たっていないかな…。