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人気スポーツ選手

 世論・市場調査の専門機関、社団法人中央調査社が、人気スポーツに関する全国調査結果を19日に発表したものが新聞に載っていた。「プロ・アマ、現役・引退、国内・国外を問わず、あなたが好きなスポーツ選手を1人だけ、何の選手かもあわせてあげてください」という質問に対しての全国の20歳以上の男女が回答したものだが、その中から最も好きな選手ベスト10を写してみると、
  
  1位 イチロー
  2位 松井秀喜
  3位 長嶋茂雄
  4位 松坂大輔
  5位 王貞治 
  6位 中村俊輔
  7位 浅田真央
  8位 金本知憲
  〃  宮里藍
 10位 福原愛

 イチローは3年連続でトップのようだが、人気・実力・収入などあらゆる面で日本を代表する選手だけに当然の結果なのかもしれない。毎年パフォーマンスの質を向上させ、昨年はWBCでも日本を優勝に導く原動力となったのだから、異論を挟む余地はない。それに比べて、松井秀喜は2004年までは1位だったのが、ここ3年連続で2位になっている。松井ファンとしては、う~~んと唸ってしまう。松井は今シーズンでメジャー5年目を迎えるが、1年目に苦しみながらも何とか2年目では実力の片鱗を発揮し始めた、と喜び勇んだ3年目には伸び悩み、4年目は手首の骨折でシーズン大半を欠場した。さあ、今年こそはと意気込んだ今シーズン、数字的には形は整えているものの、全くといっていいほど印象に残る活躍をしてくれていない。特にここぞ、という場面で凡退を繰り返し、クラッチヒッター、RBIマシーンなどともてはやされた面影はどこにもない。やはり骨折した手首が微妙な感覚のズレを生み出しているのか、あるいは他にどこか身体に異常があるのか、精彩を欠くこと甚だしく、チームも波に乗り切れず、ポストシーズン出場に黄信号が灯り続けている。ここ最近、松井の状態を考えると言いようのない寂しさに襲われるので、あまり考えないようにしているが、ここがファンとしても正念場であり、挫けず声援を送り続けなければならないと腹をくくっている。
 このアンケート結果を見て一番驚くのは、長嶋茂雄元監督と王貞治監督が3位と5位に選ばれていることだ。野球小僧だった私にとっては、二人とも神様のような存在だ。両人とも体調に不安を抱えていながらも、長嶋監督は球場にたびたび赴き、王監督はやせ細った身体をものともせず監督を続けている。その野球に対する衰えることのない情熱には心から敬意を払っているが、日本の至宝であるから、決して無理をされないように願っている。
 さらに松坂と金本がベスト10に入っているため、「好きなプロスポーツ」では2位のサッカーを大きく引き離してプロ野球が 51.1%のダントツの支持を得ているのも当然だと思われる。10位以下にも星野仙一(14位)、田中将大(16位)、野茂秀雄(19位)、小笠原道大・原辰徳・松中信彦が20位で並び、サッカー選手の3人(中村・中田英寿・三浦和良)を完全に凌駕している。日本のプロ野球も交流戦を行うようになり、今年からセ・リーグでもプレーオフ制を導入するなど、野球人気の盛り上げに努力した成果が現れているように思う。
 大学野球からは早稲田の斎藤佑樹が20位タイに入っている。この調査が行われたのが早慶戦や大学選手権前だったので20位ではあるが、いま調査すればもっと上位に選ばれたはずだ。日米野球の代表選手にも選ばれ不敗神話がどこまで続くのか興味あるところだ。
 女性は浅田・宮里・福原と有名選手が名を連ねているが、この他、荒川静香・安藤美姫がともに16位になっており、フィギュア選手の華麗な演技に魅了される人が多いことを物語っている。ただ容姿端麗というだけではなく、実力も世界レベルのものを持っている選手たちなので上位にランクされたのは嬉しい。

 でも、やっぱり松井が気にかかる。どうしたって頭から離れない。しっかりしろよと叫びながら、何とか最後まで応援していくつもりだ。

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