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だんごむし

 最近車庫の片隅にだんごむしの集団をよく見かける。毎年この時期になると大量に発生するが、今年も例年通り大勢姿を現した。


だんご「むし」と言っても昆虫じゃない。足があんなにたくさんあるのだから虫のはずがない。調べたら、「節足動物門甲殻網等脚目」の生き物で、カニやエビの親戚らしい。触ると体を丸めてしまうのは、エビが尾ひれをひくひくするのと似ているかもしれない。
 去年も一度だんごむしを記事にしようと思ったが、うまくタイミングを合わせることができなかった。今年こそは何とかしてみようと、何匹か捕まえて、観察してみた。といっても、そんなに時間をかけるわけにはいかないので、だんごむしを仰向けにしておき、どうやって体勢を戻して歩き始めるかを観察することにした。

 ② ③

 ⑤

①で仰向けにされただんごむしは②のように体を丸めだす。③で一旦丸くなるとそのままじっとしている場合もあるが④のようにすぐに体を開きだすこともある。そうした動作を何度か繰り返すうちに、反動を利用してくるりと体勢をいれかえ、⑤のようにそそくさと歩き出すことがある。そんなにいつも成功するわけではないが、我慢強く繰り返していると、何かの拍子にうまく行くようだ。すごい知恵だと思うが、だんごむしからすれば本能が導くままの自然な動作なのかもしれない。
 だんごむしの動きは速い。一瞬目を離すとどこに行ったか見失うほどのスピードだ。余りに俊足なので、ついつい速さを計ってみたくなった。


長さ30cmのチラシの上を走らせて時間を計った。大雑把な数字だが10秒かかった。従って、秒速30÷10=3cm、これを時速に直すと3cm×3600(秒)=10800cm=108m・・余り速くないなあ。でもこれは体長わずか1cmほどのだんごむしの記録だ。体長1mくらいの動物に換算してみれば、100倍の時速10.8kmになる。そう考えればなかなかの記録だ。マラソンの距離を約4時間で走りきる速さだ。すごい、Qちゃんの半分だ。(どこまでこの換算が妥当かどうか分からないが)
 さらにもう一つ発見をした。


これは脱皮した後の抜け殻だと思うが、どうだろう。調べたら、だんごむしは脱皮を繰り返しながら成長するようだから、抜け殻が落ちていても不思議ではない。ヘビの抜け殻を持っていると金運がよくなると聞いたことはある。しかし、だんごむしの抜け殻を持っていても何にもならないだろうと思って、すぐに捨ててしまった。記念にとっておくべきだったかなあ・・。
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