さすがは食文化の国だけあって、香港料理大賞ちゅうのがございまして、そこで毎年のようによく最優秀金賞をとっている「太湖海鮮城」というレストランがトンロワン(Causeway Bay)にあるのです。
よくもまあ、こんなに美味しいものを作ってくれました、と感動してしまう美味しいものを出してくれて、しかも安い、ということで、日本のガイドブックにも良く載っていますが、香港人にも人気のお店。
ある夜更け、jesterと家族Bはここに参りました。
ここの名物料理の「三ハイ回味牛肉」や「ロブスター」や「上海蟹」を食べよう、という魂胆です。
私たちがついたときは夜の8時過ぎでしたが、待つ人が列をなして入り口は大混雑。
jesterたちは予約していたので、人をかいくぐりつつ受付へ。
香港のレストランでは、料理を運ぶ人と受付で客をテーブルにさばく人は別のお仕事。(最近日本でもこういうレストランが増えてきましたね。)
受付にいたのは60半ばぐらいの白髪交じりの紳士で、
「予約していた○○ですが・・・」
というと、
「ああ~~~! お待ちしてました! さ、こちらに(と待っている客の列の先頭に引っ張り出す) 少々お待ちくださいね」
さて、ふつうはここで、トランシーバーかなんか片手に、お店の地図が書かれたボードで、客を表す磁石を動かして、どのテーブルがあいているか確認し、席を決めてくれるのですが・・・彼は違った。
広いお店の中に飛び出し、走り回ってはその辺にいるウエイターになにやら指令を出している。
あそこを片付けろ、あそこに大きなテーブルをもってこい、とかなんとか言ってるように見える。
「すごい熱心に席作ってくれてるね」と感心してみていると、彼は走って戻ってきて、
「日本人ですね? 日本語のメニューもございますよ」
と、メニュー片手に席に誘導してくれました。
そして、席についた後も、じっとそばにたたずみ、メニューを見てあれこれ考えるわたしたちをにこにこ見守っている。
「なんでそんなに広東語がしゃべれるのですか? 発音良いですね~ あ~ 香港に住んでたんですか・・・」などとフレンドリーにしゃべりかけてくれる。
「とりあえず上海蟹を・・・・」
というと、上海蟹を持ってきて見せてくれました。(上の写真のやつです)
食べる前に大きいの、小さいの、とか、メスがいい、オスがいい、と、実物を見ながら蟹を選ぶ習慣です。
それから蒸してくれるのです。
さて、料理された蟹が出てくると、また彼が登場。
「蟹の食べ方を知っていますか?」と聞きます。
わたしは何となく覚えてますが、家族Bが「よく知りません」というと、
「じゃあ、教えてあげましょう」といって、上海蟹の食べ方講座が始まりました。
「こう、裏返して、この三角形のところをはずします。はいやってみて。
それから殻をはずし、中のクリーム(蟹ミソの事)を全部かきとって。
殻のなかのポケットの部分は食べちゃだめです。
それから、星の形をした心臓があります。これも食べちゃだめ。
(どうして?)
蟹は冷たい水の中で心臓を動かしているので、心臓は「熱」なんですね。だからこれを食べて、ビールなどの「冷」を飲んだりすると食べ合わせが悪くて、あたることがありますからね。
さて、クリーム(蟹ミソだってば)を食べたら足を全部折り取ってください。
こことここをハサミで切って、これをこっちから刺して・・・・・・
・・・・・・・・」
とまあこんな感じで、つききりで、ユーモアたっぷりに上海蟹の食べ方を教えてくれました。
jesterは何回も上海蟹を食べたことがありますが、実は・・・・いままで適当に食べていました。
だって、誰も教えてくれなかったし(汗)。
「心臓」があって、それは食べないほうがいいとか、初めて知りました。
殻の横にある小さなものがその「心臓」です。
ボケた写真ですが、確かに良く見ると、星の形をした白い軟骨?か筋肉?みたいなものがあったのでした。
マンダリン・オリエンタルホテルの上にある、香港でも最高級なほうの広東料理レストランの「文華」(マンファー)も今回行きました。
値段も「太湖」の2倍ぐらい取る「文華」なんですが、上海蟹の殻をテーブルの横でむいてくれる専門の女性がおりました。
10分以内にむきますよ~~といって、ストップウオッチで時間を計りつつ(?)すばやく美しくむいてくださるのですが、その人たちも「心臓」の事なんか何も言わなかったし、食べる部分に「心臓」がはいっていました。
(もしかして「おじいちゃんの知恵」的な漢方の食べ合わせの知識だったのかもしれませんね)
さて、蟹を食べ終わると、それを待っていたように次のお料理が。
コースのように、こんなにタイミングよく食べ終わった途端に料理が出てくるのも、彼がウエイターに言いつけて、「あと何分」とか調理場に指令を出しているらしいのでありました。
このころになると、この男性がお店では結構偉い人らしいというのがわかってきました。
わたしたちのテーブルの周りには常時ウエイターが2~3人待機して、なんか緊張した面持ちで、彼の指令を待っているみたい。
なぜかは判らないけれど、そんな「偉い人」が私たちのテーブルにつききりでサーブしてくれてる。
店内はめちゃめちゃ混んでいるというのに。
なぜじゃ~~ユパ様!(古い)
さて、このあとも、異例なセレブ扱い?? されてしまったjesterでしたが、長くなりましたので、続くのでした・・・・・・(殴
よくもまあ、こんなに美味しいものを作ってくれました、と感動してしまう美味しいものを出してくれて、しかも安い、ということで、日本のガイドブックにも良く載っていますが、香港人にも人気のお店。
ある夜更け、jesterと家族Bはここに参りました。
ここの名物料理の「三ハイ回味牛肉」や「ロブスター」や「上海蟹」を食べよう、という魂胆です。
私たちがついたときは夜の8時過ぎでしたが、待つ人が列をなして入り口は大混雑。
jesterたちは予約していたので、人をかいくぐりつつ受付へ。
香港のレストランでは、料理を運ぶ人と受付で客をテーブルにさばく人は別のお仕事。(最近日本でもこういうレストランが増えてきましたね。)
受付にいたのは60半ばぐらいの白髪交じりの紳士で、
「予約していた○○ですが・・・」
というと、
「ああ~~~! お待ちしてました! さ、こちらに(と待っている客の列の先頭に引っ張り出す) 少々お待ちくださいね」
さて、ふつうはここで、トランシーバーかなんか片手に、お店の地図が書かれたボードで、客を表す磁石を動かして、どのテーブルがあいているか確認し、席を決めてくれるのですが・・・彼は違った。
広いお店の中に飛び出し、走り回ってはその辺にいるウエイターになにやら指令を出している。
あそこを片付けろ、あそこに大きなテーブルをもってこい、とかなんとか言ってるように見える。
「すごい熱心に席作ってくれてるね」と感心してみていると、彼は走って戻ってきて、
「日本人ですね? 日本語のメニューもございますよ」
と、メニュー片手に席に誘導してくれました。
そして、席についた後も、じっとそばにたたずみ、メニューを見てあれこれ考えるわたしたちをにこにこ見守っている。
「なんでそんなに広東語がしゃべれるのですか? 発音良いですね~ あ~ 香港に住んでたんですか・・・」などとフレンドリーにしゃべりかけてくれる。
「とりあえず上海蟹を・・・・」
というと、上海蟹を持ってきて見せてくれました。(上の写真のやつです)
食べる前に大きいの、小さいの、とか、メスがいい、オスがいい、と、実物を見ながら蟹を選ぶ習慣です。
それから蒸してくれるのです。
さて、料理された蟹が出てくると、また彼が登場。
「蟹の食べ方を知っていますか?」と聞きます。
わたしは何となく覚えてますが、家族Bが「よく知りません」というと、
「じゃあ、教えてあげましょう」といって、上海蟹の食べ方講座が始まりました。
「こう、裏返して、この三角形のところをはずします。はいやってみて。
それから殻をはずし、中のクリーム(蟹ミソの事)を全部かきとって。
殻のなかのポケットの部分は食べちゃだめです。
それから、星の形をした心臓があります。これも食べちゃだめ。
(どうして?)
蟹は冷たい水の中で心臓を動かしているので、心臓は「熱」なんですね。だからこれを食べて、ビールなどの「冷」を飲んだりすると食べ合わせが悪くて、あたることがありますからね。
さて、クリーム(蟹ミソだってば)を食べたら足を全部折り取ってください。
こことここをハサミで切って、これをこっちから刺して・・・・・・
・・・・・・・・」
とまあこんな感じで、つききりで、ユーモアたっぷりに上海蟹の食べ方を教えてくれました。
jesterは何回も上海蟹を食べたことがありますが、実は・・・・いままで適当に食べていました。
だって、誰も教えてくれなかったし(汗)。
「心臓」があって、それは食べないほうがいいとか、初めて知りました。
殻の横にある小さなものがその「心臓」です。
ボケた写真ですが、確かに良く見ると、星の形をした白い軟骨?か筋肉?みたいなものがあったのでした。
マンダリン・オリエンタルホテルの上にある、香港でも最高級なほうの広東料理レストランの「文華」(マンファー)も今回行きました。
値段も「太湖」の2倍ぐらい取る「文華」なんですが、上海蟹の殻をテーブルの横でむいてくれる専門の女性がおりました。
10分以内にむきますよ~~といって、ストップウオッチで時間を計りつつ(?)すばやく美しくむいてくださるのですが、その人たちも「心臓」の事なんか何も言わなかったし、食べる部分に「心臓」がはいっていました。
(もしかして「おじいちゃんの知恵」的な漢方の食べ合わせの知識だったのかもしれませんね)
さて、蟹を食べ終わると、それを待っていたように次のお料理が。
コースのように、こんなにタイミングよく食べ終わった途端に料理が出てくるのも、彼がウエイターに言いつけて、「あと何分」とか調理場に指令を出しているらしいのでありました。
このころになると、この男性がお店では結構偉い人らしいというのがわかってきました。
わたしたちのテーブルの周りには常時ウエイターが2~3人待機して、なんか緊張した面持ちで、彼の指令を待っているみたい。
なぜかは判らないけれど、そんな「偉い人」が私たちのテーブルにつききりでサーブしてくれてる。
店内はめちゃめちゃ混んでいるというのに。
なぜじゃ~~ユパ様!(古い)
さて、このあとも、異例なセレブ扱い?? されてしまったjesterでしたが、長くなりましたので、続くのでした・・・・・・(殴
熱と冷ですか。わかんないけど、すごく納得。
jesterさんのどのオーラが、彼をそうさせたのでしょうねぇよかったです。
蟹にはあんまり縁はないですが新潟の義母がささっとかっこよく蟹をさばいてくれたのを思い出しました。
カニって海に近いところなら世界のどこに行っても、ごちそうなんですよね。
いろんな国でカニを食べましたが、香港の上海ガニは最高です。
カニの肉より、カニミソがおいしいのであります。
新潟のカニもおいしそう!!
なんかすごい・・・かっこいい・・・・
そんな彼に良くして貰えるjesterさん家族!
思い切りサービスしたくなるような何かが有ったんでしょうね~
昔、越前地方出身の友だちが松葉ガニの食べ方を教えてくれたことを思い出しました。
彼女の子供時代は、シーズンはオヤツは松葉ガニ山盛りの皿、味噌汁の具も松葉ガニが入っていたそうです~
上海ガニは胴体がガッシリしてますね。
食べたのはメスですか?オスですか?
>店内を仕分けするコンダクターのような方がいるのね!
そうなんですよ~
最近は日本でも結構いるお店が出てきましたが、なにせ香港のお店は体育館みたいにでかいので、こういう人がいないとさばけないんですね。
>そんな彼に良くして貰えるjesterさん家族!
思い切りサービスしたくなるような何かが有ったんでしょうね~
それがわからないのです。
日本人は珍しくないはずだし・・・・
>彼女の子供時代は、シーズンはオヤツは松葉ガニ山盛りの皿、味噌汁の具も松葉ガニが入っていたそうです~
うひゃ~うらやましい!
>上海ガニは胴体がガッシリしてますね。
食べたのはメスですか?オスですか?
上海ガニは季節により食べるほうがいいのが決まっているのです。(卵が入ってる季節はメス)
今回はレイモンドのお勧めによりオスを食べたのです。(私的にはメスを頼みたかったけど)