はらはらどきどきで、最後までノンストップで読んでしまうノンフィクションです。
Not Without My Daughterアメリカナイズされたイラン人の医者とアメリカで結婚したBettyが、4歳の娘Mahtobをつれて、夫の国、イランに2週間旅行することになる。
アメリカにいた頃は優しくて理解ある夫だったMoodyだったが、イランに入国したとたん豹変し、
「お前はアメリカには帰らない。ずっとここに住むんだ」といいだし、彼女は軟禁状態に。
女性の地位が低いイランで、厚いチャドルをまとうことを強要され、四面楚歌の中でどうにかアメリカに帰ろうとするBettyだったが、パスポートを取り上げられ、誰も味方がいない環境で苦しい戦いになる。
当時イランとアメリカは国交がなく、スイス大使館のなかにある、U.S. Interest Sectionに駆け込んで助けを求めるが、イラン人と結婚しているのでいまやイラン市民のあなたには何も出来ない、と断られてしまう。
それでもパスポートの再発行はできるかもしれないが、飛行機などの手配は出来ないし、保護もしてもらえない。
そうこうしているうちに脱出しようとしているたくらみがばれ、夫は暴力を振るい始め、娘をつれさってしまう。
「お前が死ねば、新しい妻を娶って、娘と暮らす」とまでいわれる。
マーケットで知り合った親アメリカ派のイラン人なども助けてくれて、彼女一人なら何とか脱出できるかもしれない状況もあったが、彼女はどうしても娘を置いていくことが出来なかった。
そして、もうどうしようもないと思われた局面で、彼女は夫の魔の手からのがれ、娘を連れて脱出を始める。
命をかけ、厳寒の中、山を越えて、隣国トルコのアメリカ大使館を目指して・・・・
とまあ、こんな話ですが、はらはらしてしまい、途中で止められません!
実はこの本、10年ぐらい前に海外に住んでいたときに買ったのでした。
そしてちょうど読み始めた時シンガポールに旅行していて、ホテルでふとテレビをつけたら、映画化されたこのお話をやっていて、娘と手に汗握り見入ってしまいました!
・・・でも、最後がどうなるか分ってしまったので、軟弱者のjesterは、最初の数ページを読んだまま積読にして、別の本を読み始めてしまったのでした。(殴
(ネタばれすると最後まで読むパワーがうせてしまうのでした・・・)
で、この間片づけをしていたら、段ボール箱の中からこの本が出てきたので、改めて読み直してみました。
(シンガポールで見た映画の内容もほとんど忘れたので・・・)
そうしたら面白い!!止まらない!
はらはらどきどき、「頑張れ!」と応援して、最後はもう感動の涙です。
イランの社会状況、マーケットでの様子などが、その香りまで伝わるようなリアルな筆致で描かれ、すごい迫力。
イランでの女性の立場も語られ、実話だけに重みがあります。
「上海の長い夜」とか「ワイルドスワン」といったノンフィクションがお好きなら絶対はまると思います。
発狂してしまいそうな苦境で彼女を支えたのは、娘の存在と、宗教。
苦しいときの神頼み、といいますが、もともとの宗教のキリストにも祈るけれど、最後はアラーの神にまで本気で祈ってしまうところが、「母の強さ」であります。
全体的に英語は平易です。
時々イラン語が出てきますが、たいてい説明されているし、最後にイラン語のGlossaryもちゃんとついてます。
日本語に訳されているのでしょうか・・・
ずいぶん前に本屋でチラッと見た本が、この本かな、とおもった覚えがあるのですが著者名で検索をしてみても出てきません。
翻訳版はもう絶版なのかもしれません・・・・
Not Without My Daughterアメリカナイズされたイラン人の医者とアメリカで結婚したBettyが、4歳の娘Mahtobをつれて、夫の国、イランに2週間旅行することになる。
アメリカにいた頃は優しくて理解ある夫だったMoodyだったが、イランに入国したとたん豹変し、
「お前はアメリカには帰らない。ずっとここに住むんだ」といいだし、彼女は軟禁状態に。
女性の地位が低いイランで、厚いチャドルをまとうことを強要され、四面楚歌の中でどうにかアメリカに帰ろうとするBettyだったが、パスポートを取り上げられ、誰も味方がいない環境で苦しい戦いになる。
当時イランとアメリカは国交がなく、スイス大使館のなかにある、U.S. Interest Sectionに駆け込んで助けを求めるが、イラン人と結婚しているのでいまやイラン市民のあなたには何も出来ない、と断られてしまう。
それでもパスポートの再発行はできるかもしれないが、飛行機などの手配は出来ないし、保護もしてもらえない。
そうこうしているうちに脱出しようとしているたくらみがばれ、夫は暴力を振るい始め、娘をつれさってしまう。
「お前が死ねば、新しい妻を娶って、娘と暮らす」とまでいわれる。
マーケットで知り合った親アメリカ派のイラン人なども助けてくれて、彼女一人なら何とか脱出できるかもしれない状況もあったが、彼女はどうしても娘を置いていくことが出来なかった。
そして、もうどうしようもないと思われた局面で、彼女は夫の魔の手からのがれ、娘を連れて脱出を始める。
命をかけ、厳寒の中、山を越えて、隣国トルコのアメリカ大使館を目指して・・・・
とまあ、こんな話ですが、はらはらしてしまい、途中で止められません!
実はこの本、10年ぐらい前に海外に住んでいたときに買ったのでした。
そしてちょうど読み始めた時シンガポールに旅行していて、ホテルでふとテレビをつけたら、映画化されたこのお話をやっていて、娘と手に汗握り見入ってしまいました!
・・・でも、最後がどうなるか分ってしまったので、軟弱者のjesterは、最初の数ページを読んだまま積読にして、別の本を読み始めてしまったのでした。(殴
(ネタばれすると最後まで読むパワーがうせてしまうのでした・・・)
で、この間片づけをしていたら、段ボール箱の中からこの本が出てきたので、改めて読み直してみました。
(シンガポールで見た映画の内容もほとんど忘れたので・・・)
そうしたら面白い!!止まらない!
はらはらどきどき、「頑張れ!」と応援して、最後はもう感動の涙です。
イランの社会状況、マーケットでの様子などが、その香りまで伝わるようなリアルな筆致で描かれ、すごい迫力。
イランでの女性の立場も語られ、実話だけに重みがあります。
「上海の長い夜」とか「ワイルドスワン」といったノンフィクションがお好きなら絶対はまると思います。
発狂してしまいそうな苦境で彼女を支えたのは、娘の存在と、宗教。
苦しいときの神頼み、といいますが、もともとの宗教のキリストにも祈るけれど、最後はアラーの神にまで本気で祈ってしまうところが、「母の強さ」であります。
全体的に英語は平易です。
時々イラン語が出てきますが、たいてい説明されているし、最後にイラン語のGlossaryもちゃんとついてます。
日本語に訳されているのでしょうか・・・
ずいぶん前に本屋でチラッと見た本が、この本かな、とおもった覚えがあるのですが著者名で検索をしてみても出てきません。
翻訳版はもう絶版なのかもしれません・・・・
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