秋の院展に行ってきました。
相変わらずの力作ぞろいに感動して帰ってきました。
学生時代から、院展は欠かさず行っていました。
自分は油絵を描いていたのに、日展にいっても、共感できるのはなぜか日本画部門でした。
まず、顔料の色合いが好きなんですね。
緑青、群青、青黛、孔雀緑や、蘇芳花、辰砂、どれも大好きな色です。
そして厚く塗り上げた時のあの粉っぽい質感も好きです。
道具をそろえるのは大変だろうけれど、いつか描いてみたいなあ・・・・
基本的には線描に着色であるところ(そうでない作品もたくさんありますが)、そして、その線が、日本画用の柔らかい筆で描かれた、伸びやかな線であるところなんかも、多分jesterが日本画が好きな一つの原因かもしれません。
(院展には出品されてませんが、若い方では松井冬子さんなんかも注目しています。)
それから、お叱りを覚悟で言うと、油絵よりわかりやすい。
極端なアブストラクトに走ることなく、抽象的で幻想的な世界であっても、ストレートにテーマが伝わってくるところが好きです。
上の画像は、作品集の表紙ですが、福王寺一彦さんの月光です。
(チケットに印刷されている「月光」は月がありますが、こちらにはありません)
また、展示されていた天中にかかる満月を枯れ木のしたから見上げた構図の出品作もとても良かったです。
まず入ってしばらくしたところにあった、平山郁夫さんの群像、「祈りの行進・聖地ルルド・フランス」がど~~んと目に入ってきました。(画像は作品集のなかから転載しました)
星が満天に輝く夜道を、カンテラを手に祈りつつ歩く人たち。
ざっと数えて45人(+犬1匹)が横長の画面いっぱいに描かれています。
左寄りにいてこちらをみる赤い服の犬を従えた幼子は、なにかの象徴でしょうか。
平山さんのお年(78歳)を考えても、これだけの大作を完成するパワーと感受性には感動します。
それ以外も、思わず足を止め見入ってしまう作品がたくさんありました。
個人的にはインドとかゾウとかを題材にしたものが結構多いな、なんて感じました。
公募展(同人の出品を除く)である性質上、中には修作という感じの作品もありますし、写真をとって引き伸ばして塗り絵をしたの? というものもあります。
同人の作品でも、古臭いテーマで何も感動が伝わらないものもありましたが、それにしても全体のレベルは高く、充実しています。
とはいえ、作品数が多いので、最初は一作一作じっくり見ていても、だんだんに疲れて、足早になってしまいます。
半日かけて、途中の休憩所で休みながら、3回ほどぐるぐるまわって繰り返して見ましたが、足が疲れました・・・・
元気があったら続けてフェルメール展も見ようと思っていったのに、これ以上はもう無理、と諦めて、フェルメールはまた後日、出直すことにしました。
今年の夏は西洋美術館の「コロー展」、六本木国立新美術館の「ウィーン美術史美術館展」などなど、わりとたくさんの美術展に行くことが出来ましたが、「院展」が一番満足度が大きかったです。
東京では明日までですが、これから全国を廻るので、これからみられる方もいらっしゃるかな?
あ、そうえいば、院展の作品の中で、国立新美術館のロビーに光が入ってくる様子を題材にした菅原美恵子さんの「硝子のシンフォニー」も素敵でした。
相変わらずの力作ぞろいに感動して帰ってきました。
学生時代から、院展は欠かさず行っていました。
自分は油絵を描いていたのに、日展にいっても、共感できるのはなぜか日本画部門でした。
まず、顔料の色合いが好きなんですね。
緑青、群青、青黛、孔雀緑や、蘇芳花、辰砂、どれも大好きな色です。
そして厚く塗り上げた時のあの粉っぽい質感も好きです。
道具をそろえるのは大変だろうけれど、いつか描いてみたいなあ・・・・
基本的には線描に着色であるところ(そうでない作品もたくさんありますが)、そして、その線が、日本画用の柔らかい筆で描かれた、伸びやかな線であるところなんかも、多分jesterが日本画が好きな一つの原因かもしれません。
(院展には出品されてませんが、若い方では松井冬子さんなんかも注目しています。)
それから、お叱りを覚悟で言うと、油絵よりわかりやすい。
極端なアブストラクトに走ることなく、抽象的で幻想的な世界であっても、ストレートにテーマが伝わってくるところが好きです。
上の画像は、作品集の表紙ですが、福王寺一彦さんの月光です。
(チケットに印刷されている「月光」は月がありますが、こちらにはありません)
また、展示されていた天中にかかる満月を枯れ木のしたから見上げた構図の出品作もとても良かったです。
まず入ってしばらくしたところにあった、平山郁夫さんの群像、「祈りの行進・聖地ルルド・フランス」がど~~んと目に入ってきました。(画像は作品集のなかから転載しました)
星が満天に輝く夜道を、カンテラを手に祈りつつ歩く人たち。
ざっと数えて45人(+犬1匹)が横長の画面いっぱいに描かれています。
左寄りにいてこちらをみる赤い服の犬を従えた幼子は、なにかの象徴でしょうか。
平山さんのお年(78歳)を考えても、これだけの大作を完成するパワーと感受性には感動します。
それ以外も、思わず足を止め見入ってしまう作品がたくさんありました。
個人的にはインドとかゾウとかを題材にしたものが結構多いな、なんて感じました。
公募展(同人の出品を除く)である性質上、中には修作という感じの作品もありますし、写真をとって引き伸ばして塗り絵をしたの? というものもあります。
同人の作品でも、古臭いテーマで何も感動が伝わらないものもありましたが、それにしても全体のレベルは高く、充実しています。
とはいえ、作品数が多いので、最初は一作一作じっくり見ていても、だんだんに疲れて、足早になってしまいます。
半日かけて、途中の休憩所で休みながら、3回ほどぐるぐるまわって繰り返して見ましたが、足が疲れました・・・・
元気があったら続けてフェルメール展も見ようと思っていったのに、これ以上はもう無理、と諦めて、フェルメールはまた後日、出直すことにしました。
今年の夏は西洋美術館の「コロー展」、六本木国立新美術館の「ウィーン美術史美術館展」などなど、わりとたくさんの美術展に行くことが出来ましたが、「院展」が一番満足度が大きかったです。
東京では明日までですが、これから全国を廻るので、これからみられる方もいらっしゃるかな?
あ、そうえいば、院展の作品の中で、国立新美術館のロビーに光が入ってくる様子を題材にした菅原美恵子さんの「硝子のシンフォニー」も素敵でした。
手あたりしだい見に行ってた時期があります。
そうそう、院展とか日展って作品数が多くて疲れますよね。
日本画はまだあっさりしていますが、二科展だったか、
こってり系ばかりでどっと疲れたことがあります。
それ以来、展覧会を選ぶようになりました(笑)
中高生のころ、初めて好きになった油絵はコローでした。
どういうわけか、父が複製画を買ってきたんですよね。
今はセザンヌとかの方が好きですが。
秋だし、11月に京都へ行く予定があるので、美術館へも
行けたらいいなあと思っています。
>そうそう、院展とか日展って作品数が多くて疲れますよね。
しかも作品が大きいですからね~
日展は1日ではとてもみきれませんよね。
>日本画はまだあっさりしていますが、
そうなんです!
油なんかとっても脂ぎってて(爆)
あの日本画の乾いた感じはとてもあっさり系ですよね。
>中高生のころ、初めて好きになった油絵はコローでした。
今年はコロー展もいったのです。
でも結構混んでいて、そういう意味で疲れました。
もしかして気が向いたらコロー展についても書きます。
>秋だし、11月に京都へ行く予定があるので、美術館へも行けたらいいなあと思っています。
院展の京都展は今日から10月5日までなんですよね。
だからちょっと無理かしら。
でも来年の6月までいろいろ廻るみたいなので、どこかで見られたらいいですね。