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「オリンピックのこと」(その2)

2012年08月15日 | ムサシ

1 ロンドンオリンピックが終わった。とても感動したと言ってよい。余り熱心に見ないように努力した。ビデオに録画し,早送りする作戦はかなり成功した。どこの放送局で,何時からどの種目を放送するのかよく判らず,失敗もした。録画しながら結局最後まで見てしまった種目も少なくなかった。
2 日本が目標とした金メダルは15個で,過去の最多獲得金メダルは16個。今回は7個で少し寂しかった。金メダル数は世界10位で,韓国は13個。米,中,英,露,独,仏,伊など世界の主要国に負けている。獲得メダル数は過去最多の37個を抜いて,38個で,世界6位である。全体としてよく頑張ってくれたということであろう。
3 女子卓球の団体戦で日本チームは銀メダルで初メダルだった。これは録画しながら全部見た。決勝戦で中国と戦い敗れた。壮絶なラリーには感動し,拍手を送った。しかし中国選手は強かった。日本選手が強い球を打っても打っても中国選手は打ち返してきた。そして5~6回の壮絶な打ち合いの末,大体日本選手がミスした印象である。やはりこの打ち合いで互角以上の戦いができることが求められるということであろうか。しかし日本の3選手は強い。強打で中国を打ち負かして,ぜひ世界1になって貰いたい。
4 女子サッカーの銀メダルは初メダル,女子バレーは銅メダルで28年振りだそうである。どちらも感動した。女子サッカーの優勝戦で,アメリカから1点取った時の5~6回の見事なパス回しには,「なるほどこれがサッカーか」と思った。女子バレーの3位決定戦で,競り合いながら韓国に3;0で勝った試合も最後まで見てしまった。
5 水泳も結構見た。男女ともに活躍した。残念ながら北島選手の2種目3連覇はならなかったが,男子400メートルメドレーリレーで銀メダルを獲得した。「康介さんを手ぶらで帰せない。」というメンバー3人の話は,感動と共感の思いで聞いた。
6 男子体操で,内村航平選手の個人総合金メダルはすごかった。圧勝であった。今後も活躍が期待できそうであるが,後継者の養成はどうなっているのか心配である。内村選手は個人種目で金メダルをもう何個か取得するのではないかと期待していたのに,個人種目には余り登場しなかった。団体予選の際に色々と失敗した結果なのであろうか。
7 男女マラソンは今後もなかなか厳しい状況が続きそうである。今回はそうではなかったが,世界のマラソンのスピード化は今後も加速されるだろう。男子は遠からず2時間を切ると言われているが,マラソンは男女ともに今後も応援を続けたいと思っている。
8 ボルト選手の陸上短距離3種目2連覇は達成されたが,100メートルの世界新記録が出なかったのは残念である。個人の力の頂点の時は短いから,ボルト選手へのこれ以上の期待は無理なのかも知れない。アメリカの水泳の怪物フェルプス選手は随所に力の衰えを感じさせたが,終わってみれば,3種目3連覇,今回金4個,銀2個という結果で,さすがであった。オリンピックで通算すると金18個,全22個というのであり,今回で引退とのことであるが,この記録は当分の間破られることはないであろう。
9 全体として日本選手はよく健闘したと思う。史上初めてとか,何十年振りのメダル獲得という種目も多かった。また柔道などのように大きな期待に応えることができなかった種目もあった。今回の成功と失敗の原因を冷静に科学的に分析して,次回までの4年間一層鍛錬と工夫を重ねて,もっともっと国民を感動させて欲しいと思っている。(I)


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