日本裁判官ネットワークブログ
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1 このところ運動不足が続いていた。その結果体調に変化があったわけではないが,何となく気力の充実を欠くような気がしていた。運動不足の原因は愛犬のムサシ(16歳)が歳をとって散歩を嫌がるようになり,この数か月散歩が中断しているためである。
2 わが家には,猫のウリと犬のムサシがいたが,3年ほど前に喧嘩友達のウリが死んでから,急速にムサシの老化が進んだような気がする。わが家では平成7年にウリの方が先に家族となったとき,まだ子猫であったウリは野良猫であったが,品の良さもあり,どこかの飼猫であったのかも知れない。借家したばかりのわが家の庭の隅に頑張って住み着き,粘り勝ちでわが家の一員となったのである。
3 それから1年後に,自宅を新築して転居した際,子供らの強い希望で,今度は柴犬の子犬を飼うことになった。よちよち歩きでまだミルクを飲むチビで,ムサシが幼いため,ウリと仲良しになるのではないかという期待もあった。しかしウリは1歳年上であったが小柄で,ムサシの体格がウリと同じくらいに大きかったためか,ウリの方が気を許さず,結局二匹は喧嘩友達になったのである。
4 それから13年余が経過し,平成21年8月にウリが14歳で死んだ。ところが不思議なことに,それまで若々しく見えたムサシが,ライバルを失って急速に老け込んだのである。平日の散歩は続いたが,休日の長距離散歩を,途中で足を踏ん張って拒否するようになった。その後も少しずつ老犬風になり,最近では川原に降りる30段の階段でよろめくようになったため,3か月前ころからムサシの散歩は中止された。
5 ところがもう一つ不思議なことに,散歩健康法論者の私も,それきり散歩をしなくなったのである。自分一人での散歩には案外気力を要する。どうやら私の散歩健康論も,その程度のレベルに過ぎなかったようである。そこで私は,私の健康のために,また子犬を飼いたいと提案したが,妻は即座に拒否した。
6 そこで私は散歩に代わる当面の健康対策を検討した。私ども夫婦はどちらもテニスを趣味としているが,このところ主として妻の多忙のために,以前のように週1回の夫婦テニスの練習が困難となっている。そこでテニスもまだ続けるつもりではあるが,当面の対策としていくつかの実験を開始した。いずれも以前実行していたことではある。その一は週1回土か日の早朝30分自転車に乗ることである。近くに快適なサイクリングコースがある。その二は週1回,事務所まで1キロの距離を自転車か徒歩で出勤することである。その三は週1回夜プールで泳ぐことである。プールの会員であるのにサボっていたのである。できれば週1回夫婦でテニスの練習もする。そして無理をせず,しかし工夫と粘りで頑張ることになり,約1か月が経過した。今のところ続きそうである。
7 わが家には,結婚して関東地方に住んでいる2人の娘がおり,長女は2人目を妊娠中であり,次女は最近2人目を出産した。そして遠からぬ夏の数日,わが家は4人の孫で賑やかになる時が必ず来る。その時にタイミングを合わせて,わが家にチビ犬がいて,孫たちが争ってチビ犬を抱っこすることになれば,犬のお陰で,「またお爺ちゃんちに行きたい。」とせがむに違いない。私の健康法にも役立つ。その頃にはムサシも生きているかどうか。そうなると妻も孫のために犬を飼うことを拒否できまい。これは名案である。「策士」である私は,密かにこの「秘策」を更に練り上げることになるだろう。(ムサシ)



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