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ある名人戦(4)

2010年03月09日 | ムサシ
13 現代医学によれば,ガンおよび老化防止策は過剰な活性酸素の除去である。それには前述した不老長寿法をできるだけ頑張って実践した上でのことになるが,食事により摂取するビタミン類やポリフェノール類だけではかなり不足するらしい。そこで私は容易に続けることのできる「名人戦」の妙手として次の二手をお勧めしたい。いずれも私が5年ないし10年以上の期間をかけて実践した上でのことである。
 一手目はオリーブオイルである。これは日野原重明医師が毎朝大匙1杯(15CC)のオリーブオイル(バージンオイル)を40年以上飲んできたことで,98歳になっても元気でかくしゃくとされているという話を参考にしたものである。動脈硬化を防止するほか,抗酸化物質であるポリフェノールも多く含まれているそうである。私もその話を聞いてから,真似をしてもう5年以上続けている。効果もあるような気がする。
 二手目は総合ビタミン剤(プラスミネラル)を朝夕1錠ずつ飲むことである。1錠10円程度で入手できるので安価である。野菜と果物に対する強力な助っ人となる。これはまさしく活性酸素除去策である。この方法はガン防止の有効な手を打っているのではないかという安心感が生じるので,精神安定剤の作用もある。

14 アンチエイジングの本を読むと,人間は120歳まで元気で生きられるとされ,多くの老化防止策が書かれている。その中から自分で実行できそうな簡単な方法を見つけて,それを試してみるのがよいと思う。私は長年の実験の結果,忍び寄る膵臓ガンなどのガン防止対策としてはビタミン剤の活用が不可欠だと思うようになっている。

15 どうやら「妙手」とか「絶妙の一手」などと,大袈裟な話の割にはつまらない結論になってしまったようである。私の実践歴としては,オリーブオイルは5年以上に,ビタミン剤は10数年になる。手軽で効果もあるような気がしている。実は私も密かに日野原さんのようになろうと思うようになってきた。
 「人生の名人戦」は甚だ地味な長期戦である。その戦いのためにはそのメカニズムの理解と不老長寿への「強い意欲」がないと続かない。そして目に見えない敵との戦いに勝利しているかどうかはおよそ10年先に分かるという,甚だ呑気な話なのであるから,焦らず遊び心で楽しむ位が丁度よい。

16 少し前に妻に,大きなマルチビタミンのビンをプレゼントして,朝夕1錠ずつ飲むことと,オリーブオイルを勧めた。暫く様子を見ていたが,飲んでいる気配はない。私は,私の頭が黒いのは,主としてオリーブオイルとビタミン剤のせいであると思っているが,妻は「遺伝でしょう。」などと憎まれ口を言う。妻にしてこうであるから,他人が聞く耳を持たないのも無理はあるまい。「俺より先に死ぬことは許さない」と毒ついてみたり,服用を懇願してみたりしたが,言うことを聞きそうにない。やはり私の主張を妻や友人たちが試してみる気になるためには,私が単に「頭が黒い」と自慢しているに過ぎない程度の低レベルの健康論者から,日野原さんにも匹敵するような,文字通りの健康優良児に変身するしかないだろう。そのためには,「減量に成功する」という私の健康に関する最終戦争に勝利する以外に道はなさそうである。(ムサシ)