日本裁判官ネットワークブログ

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青春リアル

2010年02月27日 | 瑞祥
 なかなかいい意見が出ている,若者も捨てたものではないなあと,ついおじさんは思ってしまいました。
 NHK教育で,本日放送された「青春リアル」という番組(土曜日午後10時35分から放送)を見ての感想です。NHKのHP(http://www.nhk.or.jp/ss-real/index.html)では,2月27日放送分について,こんな紹介をしています。
 「大工のオレのカンナ、さびたままでもいいですか?」
 番組ウェブサイトを通して、10代20代が悩みや疑問を語り合い、自分や社会と向き合う日々を描く「青春リアル」。大工になって10年になる"げんぞう" だが、現場では大手メーカーが作った部材を組み立てるだけの「プラモデル作り」のような仕事が多く、カンナやノミの出番はほとんどない。不況の世の中、安くて早い商品が人気なのは分かる。だが、このままだと、職人の技が消えてしまうと、メンバーたちに危機感を訴える。

 この番組を,また見たくなってしました。それと共に,通信機器の発達で,顔も知らない人と,こんな形で意見交換ができるのは,考え方によっては素敵な時代になったものだと思います。私たちのように,司法の世界に身を置いていると,犯罪などに通信機器を使う濫用事例に数多く出くわし,嫌になることも多いのですが・・・。

なお,日本裁判官ネットワークも,裁判官の世界で,「青春リアル」のような存在でありたいとずっと思っています。HP(http://www.j-j-n.com/)の「ご挨拶」では,日本裁判官ネットワークを,公の窓口とはひと味違った「もう一つの窓口」と位置づけ,「この窓口から,私たちなりの情報発信を行っています。それと共に,現職裁判官全体にとっても,この窓口が,公のルートでは吸収や解消が難しい悩みや意見等を交換できる「もう一つの窓口」でありたいと思っています。」と述べています。裁判官の皆さん,是非意見交換しましょう。