日本裁判官ネットワークブログ

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裁判所から国立公文書館への公文書移管

2010年02月13日 | 瑞祥
 地味で旧聞に属するニュースなのですが,国立公文書館法に基づいて,昨年8月,内閣総理大臣と最高裁判所長官との間で,裁判所の保管する歴史公文書を内閣府を経て国立公文書館に移管することを定める申し合わせがなされたようであり,昨年度から(1)判決書等の裁判文書、今年度から(2)司法行政に係る重要な政策等裁判所の運営上の重要事項に係る司法行政文書について、保存期間を満了したものの移管を開始することになっているようです。
 裁判員裁判の実施により,司法に対する関心は高まっていますので,こうした制度で移管された文書の開示を求めることにより,過去の重要文書を使う人が増えるのではないでしょうか。とりあえず,有用に思われるのは学者など研究者の方ですかね。個人的には,最近NHKの記者の方が書いてドラマ化もされた「気骨の判決」(2009年6月29日欄参照)のような埋もれた話が発掘され,司法に対する理解がより進むとよいと願っています。移管についての詳細は,以下のHPをご覧下さい。本文も,下記HPを参考にしています。
http://www.archives.go.jp/news/090805_01.html