日本裁判官ネットワークブログ
日本裁判官ネットワークのブログです。
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携帯の人の便宜のために,10大ニュース候補のみを短くして掲載します。
① 婚外子の国籍法規定は違憲との最高裁大法廷判決 (6月)
② 福島大野病院事件について,医師に無罪の福島地裁判決(8月)
③ 青写真判決見直しの最高裁大法廷判決 (9月)
④ 原爆症認定集団訴訟の判決が相次ぐ。厚生労働省の認定基準も動きました。
⑤ 国会で薬害肝炎被害救済法が成立(1月)。薬害肝炎訴訟も全面解決へ(11月~12月,残った日本製薬との基本合意へ)。
⑥ 司法試験合格者数について,日本弁護士連合会が緊急提言(7月)
⑦ 最高裁が裁判員候補者に通知(12月)
⑧ 取調過程の可視化の動きが今年も進む。
⑨ 東京高裁長官の竹博允(ひろのぶ)氏が最高裁長官就任(11月)。
⑩ 8年半続いた岡口さんの法曹のためのHP閉鎖(11月)
⑪ 下山事件発生。戦後8回目の弾劾裁判が開かれました(12月)。
⑫ 京都家庭裁判所書記官が私文書偽造等で逮捕(12月)
⑬ NHK土曜ドラマ「ジャッジⅡ~島の裁判官」大好評
⑭ 日本裁判官ネットワークの神戸総会開催。安原さんの退官記念講演会(9月)



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 年の瀬が迫ってきましたね。皆さん,年賀状は出されたでしょうか。
 過去お世話になった人にお便りするのは,何とも日本的で奥ゆかしいものだと思いつつ,仕事の合間に年賀状の図柄や文面を考えたりするのはなかなか負担ですね。毎年感じています。
 ところで,当ブログでは,ここ2年ほど年末に司法の10大ニュースを取り上げています。年末に1年間を振り返ると,その年の大きなニュースが再認識できると共に,断片的なニュースとニュースの間に,大きな流れを感じることがあるからです。昨年,一昨年の分は,当ブログ昨年12月29日欄を見ていただくとわかりますが,昨年は,ニュースをながめていると,裁判員裁判をはじめとした改革の準備や実施が進み,その影響が出始めたこと,それに合わせて司法が映画や本で取り上げられることが多くなったという流れを感じさせられました。
 今年も同様の流れは感じさせられましたが,それにとどまらなかった気もします。そこで,今年も10大ニュースの企画をしたいのですが,昨年までと異なり,今年は,読者の皆さんからも意見を聞きながら,10大ニュースを選んでいこうと思っています。
 1年を振り返って,今年の重要なニュース,印象的なニュースと思われるものについて,どしどしコメントを入れて下さい。ちょっとした感想でももちろん結構です。今のところ目につくニュースは,下記のとおりです(付番しましたが,重要度の意味はありません。)。視点としては,① 司法機能として政治や社会に大きな影響を与えたもの(判決や訴訟等),② 司法自体の構造変化をもたらすもの(司法改革等),③ 司法関係で大きなニュースになったもの(人事や不祥事等)などですが,ほかのニュースを取り上げていただいてももちろんかまいません。よろしくお願いします。なお,当ブログへのコメントだけでなく,ホームページ(http://www.j-j-n.com/)における「ご意見・ご感想」欄への投稿でも結構です。この場合は,投稿内容を表に出さないことも可能です(転載「否」にして下さい。)。
                記
(判決)
① 婚外子の国籍法規定は違憲との最高裁大法廷判決 (6月)
② 福島大野病院事件について,医師に無罪の福島地裁判決(8月)(当ブログ8月23日欄参照)
③ 青写真判決見直しの最高裁大法廷判決 (9月)
土地区画整理事業を巡る訴訟で、42年ぶりに判例変更。事業計画の決定段階は,青写真に過ぎないとして訴えの門前払いをしてきたのを改める方向へ。
④ 原爆症認定集団訴訟の判決が相次ぐ。
大阪,仙台各高裁,長崎、大阪、札幌,千葉各地裁地裁などの判決が1年間を通じて相次ぎました。厚生労働省の認定基準も動きました。

(訴訟等)
⑤ 国会で薬害肝炎被害救済法が成立(1月,当ブログ1月12日欄参照)し,薬害肝炎訴訟も全面解決へ(11月~12月,残った日本製薬との基本合意へ)。

(司法改革)
⑥ 司法試験合格者数について,日本弁護士連合会が緊急提言(7月,当ネットHP「judgeの目その21」)
  いわゆるペースダウンの提言で,関連があるのかないのか議論がありますが,今年の合格者数は,新試験2065人,旧試験144人の合計2209人で,従来に発表されていた目安(新試験2100人~2500人,旧試験200人,目安合計2300人~2700人)よりも少し下回りました。
⑦ 最高裁が裁判員候補者に通知(12月,当ブログ11月24日欄参照)
⑧ 取調過程の可視化の動きが今年も進む。
  検察庁では昨年から,全国の地検で録画・録音の試行が広がっていますが,今年は,警察庁が試行すると発表しました(3月,当ブログ3月15日欄参照)。また,「取調べの可視化法案」(刑事訴訟法改正案)は参議院では,6月に可決成立しています(衆議院は審議未了,廃案のようです。)。その他,捜査メモに関する証拠開示決定が最高裁判所第三小法廷で維持されました(6月)。

(人事)
⑨ 東京高裁長官であった竹博允(ひろのぶ)氏が,最高裁長官就任(11月,当ブログ11月21日欄参照)。

(トラブル)
⑩ 8年半続いた岡口さんの法曹のためのHP閉鎖(11月)
実に残念でした。全国にファンが多かったのに・・・。

(不祥事) 
⑪ 下山事件発生。宇都宮地方裁判所の下山芳晴裁判官がストーカー規制法違反で有罪となり,戦後8回目の弾劾裁判が開かれました(12月)。

⑫ 京都家庭裁判所書記官が私文書偽造等で逮捕(12月,ブログ12月12日欄参照)
  事件の解明が待たれます。

(マスコミ)
⑬ NHK土曜ドラマ「ジャッジⅡ~島の裁判官」大好評(当ブログ11月8日欄参照)
  昨年の続編ですが,裁判員裁判の関係で,裁判,裁判官への関心が高まっているのでしょうね

(内輪)
⑭ 日本裁判官ネットワークの神戸総会開かれる。安原さんの退官記念講演会(9月,当ブログ9月30日欄参照)



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