日本裁判官ネットワークブログ
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1今回は私たち夫婦のテニスのまとめである。
 今年3月末妻が30年に及んだ職を辞し,地元の大学に奉職し,5年間の別居が解消した。何の準備もない状態で教壇に立つことになったので,妻は前半の半年間は徹夜まがいの生活が続き,見るからに大変そうであった。私もいろいろと心配し,資料も提供し,側面から協力した。私も仕事が忙しかったので2人とも帰宅が遅く,夜12時を過ぎて,我が家の駐車場でバッタリ顔を合わせたことも少なくない。
2 妻はその仕事のストレスをテニスで解消しようと考えたようである。仕事に少し余裕ができた5月の連休の頃から,私が妻にテニスの特訓をすることになった。そこで家から車で10分の所にある県営の運動公園の中のテニスコートのそばの壁打ち用の壁で,壁打ちをすることにしたのである。壁打ちは20分に限定した。車で片道10分とロスタイム5分,全部で50分を必要とする。週1回を原則とし週2回を目標とした。壁は40メートル位の長さである。壁打ち用に壁に角度が付けられた本格的な壁である。
 この壁打ちは無料だし,時間制限もなく,誰でも利用できるので好評で,混雑する。最初は多くの利用者に混乱が見られたので,密かに私が白色のビニールテープで,5メートル間隔でネットの高さの印を付けたので,混乱は収まった。壁打ちは中々の盛況である。
3 またそのころから,夫婦とも会員となっているテニスコートでの練習を開始した。原則として格別の用事がない限り土曜日の午前9時に夫婦でコートに行くのである。その時刻に練習するのは我々夫婦だけであるので,他の会員が練習を開始してコートの独占ができなくなるまでの1時間ないし1時間30分,タップリと練習できた。
4 また夏休みには,壁打ちに出かけた際に,テニスコートに空きがあれば,壁打ちをせず,620円を支払って,午前7時から8時までの1時間,コートで練習をした。これはとても優れたアイディアである。
5 これらの練習時間については全てトレーニング計画表に記録してある。かくして夫婦の多忙さから考えると,信じられないような量の練習をした。極限まで考え抜き,練習方法を工夫した成果である。まさしく疾風のように現れて,疾風のように去って行く月光仮面の気分である。そして練習が面白くて仕方がなくなってきた。これは軽度の「テニス中毒」に違いあるまい。このテニスの練習は,「わが不老長寿法」の一部をなすものである。
6 そして待ちに待っていた9月中旬の地元の法曹テニス大会に夫婦で参加した。妻にとっては5年振りの再デビューである。この日を楽しみに夫婦で練習も頑張ってきた。そして結果は何と夫婦ともに全敗したのである。私の方は3試合のうち2試合は惜敗であり,妻は3試合とも完敗であった。しかし夫婦とも練習の成果を実感できており,結果でガッカリなどしていない。
 私は余りつまらぬミスをしなくなった。球がよく見えるようになり,フォアの強打が復活した。ダブルスなので,私が腕を上げても勝つとは限らないが,いずれ遠からず,練習の成果を結果で示すことができるだろうと実感している。
 妻も女性同士のペアーであったため全敗したという面もあるが,練習ではミスしないような球を,なぜかしばしばミスしていた。試合に緊張して力んでいたようである。ただ正式試合後の遊び試合では,堅さも取れてミスが少なくなっていたので,今回の大会で手応えは感じたと思う。
7 妻は最近弁護士登録をした。仕事も益々忙しくなるだろう。しかしいよいよ「時は秋」であり,スポーツのシーズンである。錦織圭の活躍も楽しみである。彼の影響でわが国のテニス界はプロもアマも活性化するに違いないし,我が家も益々練習の強化を目指すことになりそうである。そのためにも5分を惜しんで仕事をしておかねばなるまい。(ムサシ)


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