日本裁判官ネットワークブログ
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8月18日にお伝えした事件の判決です。法曹として残念な事件です。再発防止が望まれます。それと共に,どの職場でも,最近ストレスを溜める人が多いことから,仕事に行き詰まったら,周囲に容易に相談できる雰囲気のある職場作りという基本を確認したいですね。以下,時事通信からです。

ねつ造元検事に有罪=「検察官の信用脅かす」-告訴無断取り下げ・東京地裁

 虚偽の取り下げ書を作成し無断で告訴を取り消したとして、有印私文書偽造などの罪に問われた元東京地検検事斎藤諭被告(40)の判決が20日、東京地裁であり、登石郁朗裁判長は「検察官に対する社会的信用を脅かした」として、懲役2年、執行猶予4年(求刑懲役2年)を言い渡した。
 判決で登石裁判長は「異動前に事件処理しなければならないと思いつめた短絡的な犯行。告訴人が問い合わせなければ、事件は適正に処理されないまま放置されかねなかった」と非難した。
 その上で、「当時の精神状態は不安定だった。深く反省しており、懲戒免職処分になるなど社会的制裁を受けている」と執行猶予の理由を述べた。 


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