北海道新聞 09/22 18:51
細部まで文様が彫り込まれた「樹蟹箱」の一つ。ふたを開けるとアクセサリー類を入れる小箱になる
【洞爺湖】洞爺湖芸術館(洞爺町)で、彫刻家砂澤ビッキ(1931~89年)が鳥やカニ、魚などをモチーフに独特のアイヌ文様を刻み込んだ精巧な木彫作品を集めた特別展「呼吸する文様」が開かれている。
ビッキが70~80年代にコレクター向けに制作し現在は個人蔵の作品群で、木彫17点と設計図代わりのデッサン類7点。木彫は長さ160センチの「樹蜻蛉(じゅかげろう)」など一部を除けば、大半が「樹鰈皿(じゅかれいざら)」や「樹蟹箱(じゅかにばこ)」などの小品。ただ、細部まで文様が彫り込まれ、関節部分が動くなど精緻な細工が施され、圧倒的な存在感を放つ。
同館の山本みどり主任学芸員は「奥さんの砂澤凉子さんは『(この作品群は)私たちの酒であり米であった』と話していました。ビッキにとっては現金収入を得る作品であった一方、楽しみながら自分の芸術として精魂を込めていたことがうかがえます」と話す。
10月11日までの午前9時半~午後6時(10月は午後4時15分まで)。9月23日と月曜休館。26日は一般入場不可。観覧料は一般300円。町民無料。問い合わせは同館(電)0142・87・2525へ。(和田年正)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/462787
細部まで文様が彫り込まれた「樹蟹箱」の一つ。ふたを開けるとアクセサリー類を入れる小箱になる
【洞爺湖】洞爺湖芸術館(洞爺町)で、彫刻家砂澤ビッキ(1931~89年)が鳥やカニ、魚などをモチーフに独特のアイヌ文様を刻み込んだ精巧な木彫作品を集めた特別展「呼吸する文様」が開かれている。
ビッキが70~80年代にコレクター向けに制作し現在は個人蔵の作品群で、木彫17点と設計図代わりのデッサン類7点。木彫は長さ160センチの「樹蜻蛉(じゅかげろう)」など一部を除けば、大半が「樹鰈皿(じゅかれいざら)」や「樹蟹箱(じゅかにばこ)」などの小品。ただ、細部まで文様が彫り込まれ、関節部分が動くなど精緻な細工が施され、圧倒的な存在感を放つ。
同館の山本みどり主任学芸員は「奥さんの砂澤凉子さんは『(この作品群は)私たちの酒であり米であった』と話していました。ビッキにとっては現金収入を得る作品であった一方、楽しみながら自分の芸術として精魂を込めていたことがうかがえます」と話す。
10月11日までの午前9時半~午後6時(10月は午後4時15分まで)。9月23日と月曜休館。26日は一般入場不可。観覧料は一般300円。町民無料。問い合わせは同館(電)0142・87・2525へ。(和田年正)
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