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<新刊と文庫>「子宝船」など

2022-09-13 | アイヌ民族関連
北海道新聞09/11 05:00
<単行本>
◆子宝船 宮部みゆき著
 江戸を舞台とした連作短編小説集「きたきた捕物帖(とりものちょう)」シリーズの2作目。子が授かるといううわさの宝船の絵によって、逆に子を亡くしたと苦情が申し立てられた騒動を巡る表題作、強烈な記憶力を持つ人物の力を借りて殺人犯の行方を探す「おでこの中身」など、主人公の少年北一が謎を解きながら成長していくさまを描く。(PHP研究所 1760円)
◆私だったかもしれない 江刺昭子著
 1972年冬、榛名山の山小屋で「お母さん」と叫びながら死んだ遠山美枝子の生涯を、女性史研究家が追った評伝。真面目で物静かな彼女がなぜ連合赤軍に入り、「総括」という名の非業の死を遂げたのか。親友だった重信房子からの著者への手紙や関係者の取材から、実像に迫る。(インパクト出版会 2200円)
◆あなたの知らない、世界の希少言語 ゾラン・ニコリッチ著

 インドの北センチネル島でしか話されておらず謎に包まれている言語や、周囲から孤立している言語など、世界中のあまり知られていない言語を紹介した一冊。日本からはアイヌ語と八丈島の「八丈語」が登場。地理、歴史、文化へと話が展開する。藤村奈緒美訳。(日経ナショナルジオグラフィック 2750円)
◆桑田佳祐論 スージー鈴木著
 桑田の書く詞に注目した音楽評論。コミックソングからラブソング、メッセージソングまで詞の世界の幅広さを評価。何を歌ってもいいという表現の自由を体現している歌手が桑田だとし、社会問題も果敢に歌っていると看破する。メジャーになりすぎて見えにくい、シリアスさと楽天性を兼備した桑田の才能を明らかにしている。(新潮新書 946円)
◆夜来る鬼 牙小次郎無頼剣 決定版 和久田正明著
 江戸の悪を成敗する剣の使い手・牙小次郎を描く新シリーズ。町火消しの纏(まとい)の店に居候する小次郎が、小間物屋の女中が自害した理由を探る「毒蛇姫」のほか、藩政を巡って刀を交え、家老を傷つけ出奔した指南役の娘に藩主が上意討ちを命じる「父が敵」など4編を収録した。(光文社文庫 814円)
◆世界はさわらないとわからない 広瀬浩二郎著
 全盲の文化人類学者のメッセージ集。コロナ禍の中でさわることの可能性を追求した展覧会「ユニバーサル・ミュージアム さわる!“触”の大博覧会」の開催経緯や、能役者らとの対談などを収録。明の中に暗、暗の中に明があるという「失明得暗」の自説を展開し、視覚に惑わされない生き方を提案する。(平凡社新書 1034円)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/729611/
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