先住民族関連ニュース

先住民族関連のニュース

琉球遺骨訴訟で判決 故郷への返還急ぐべきだ

2023-09-27 | ウチナー・沖縄

毎日新聞 2023/9/27 東京朝刊 851文字

 「持ち出された遺骨は、ふるさとに帰すべきである」。裁判所の指摘は重い。人類学の研究を理由に不当な方法で集められた骨の返還に、大学や研究機関は努めなければならない。

 沖縄県今帰仁(なきじん)村の琉球王国時代の墓所から持ち出された骨の返還を子孫らが京都大に求めた訴訟で、大阪高裁が判決を出した。

 地元共同体の総意とは認め難いことなどから訴えそのものは退けたが、原告の心情に寄り添い、返還が妥当との見解を示した。

 訴訟による解決には限界があると認めつつ、「遺骨は単なるモノではない」と指摘し、「ふるさとで静かに眠る権利があると信じる」と言及した。

 京大と、子孫や地元教育委員会が話し合い、沖縄への返還による解決の道を探るよう促した。

 保管の継続を求める学会の要望に関しては、「相当とは思われない」と認めなかった。学会全体の課題として指摘を重く受け止めるべきだ。

 近代以降、骨を分析して民族の来歴を探る人類学が盛んになった。この過程で地域社会の同意なしに集められた骨は多い。

 子孫らによる祭祀(さいし)が続いている墓所の骨や、遺族らの同意を得ていない遺骨を研究対象にすべきではないのは当然だ。

 近年、アイヌ民族の遺骨を巡る訴訟の多くは、和解で返還の道筋がついた。学会は、以前から課題とされてきた研究倫理の指針作りを急がねばならない。

 2007年の国連総会で、「先住民族の権利に関する宣言」が採択され、共同体の祖先の遺骨を取り戻す権利が認められた。

 欧米では取り組みが進んでおり、「本来の地への返還は、現在世界の潮流になりつつある」との認識を高裁も示した。

 今年春、豪州から約1世紀ぶりにアイヌの遺骨が返された。豪州側は、先住民アボリジニの遺骨を返すよう要請しているが、日本側の取り組みは遅れている。

 国連総会で宣言に賛成票を投じた日本政府には「遺骨返還を可能にするよう努める責務」がある。

 国は従来、遺骨の取り扱いに関し、所蔵機関の判断任せにしてきた。責任を自覚し、子孫の思いに応えられるよう後押しすべきだ。

https://mainichi.jp/articles/20230927/ddm/005/070/104000c


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

杉田氏人権侵犯 自民幹事長が批判 公認は「適切に判断」

2023-09-27 | アイヌ民族関連

会員限定記事

北海道新聞2023年9月26日 21:35

 自民党の杉田水脈(みお)衆院議員がアイヌ民族などを侮蔑する内容をブログに投稿し札幌法務局が「人権侵犯の事実があった」と認定したことについて、茂木敏充幹事長は26日の記者会見で「残念だ。差別は決してあってはならない」と批判した。ただ次期衆院選で公認するかについては「資質などを踏まえ、適切に判断したい」と述べるにとどめた。

 杉田氏は2012年12月の衆院選に日本維新の会から出馬し初当選。安倍晋三政権下の17年衆院選は自民公認で再選し、22年8月の第2次岸田改造内閣では総務政務官を務めた。

 杉田氏と同じ安倍派に所属する世耕弘成参院幹事長は26日の会見で「発言は全く適切ではなかった。言動を改めるべきだ」と指摘。ただ処分の必要性を巡っては「党としてというよりは1人の政治家として、しっかり受け止めて対応することが何より重要だ」と述べ、党としての責任論についても言及を避けた。

・・・・・

(袖山香織、松下文音)

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/915310/


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

〈社説〉杉田議員の発言 責任をうやむやにするな

2023-09-27 | アイヌ民族関連

信濃毎日新聞2023/09/26 09:30

 少数者への差別をあおる言動を繰り返す人物に、国会議員を務める資格はあるのか。本人はもとより、自民党と政権の責任があらためて厳しく問われる。

 杉田水脈衆院議員が自身のブログでアイヌ民族を差別する投稿をしたとして、札幌法務局が人権侵犯の事実を認定した。発言に注意するよう啓発もしたという。

 2016年にスイスで開かれた国連の女性差別撤廃委員会についての投稿だ。「チマ・チョゴリやアイヌの民族衣装のコスプレおばさんまで登場」「同じ空気を吸っているだけでも気分が悪くなる」と書き込んだ。

 杉田氏が総務政務官に就いた昨年、国会で取り上げられ、総務相の指示を受けて謝罪、撤回したものの、差別と認めてはいない。アイヌの当事者が今年3月、法務局に人権救済を申し立てていた。

 杉田氏の差別発言はほかにも枚挙にいとまがない。18年には月刊誌への寄稿で、子どもをつくらない性的少数者は「生産性がない」と述べ、同じ年のテレビ番組では、性暴力の被害者に「女として落ち度があった」と言い放った。

 にもかかわらず、自民党内で厚遇され、比例代表名簿の上位に登載されて当選を重ねてきた。岸田文雄首相が政務官に起用したことは、杉田氏の言動を政権として容認したに等しい。既に更迭したからといって済むことではない。

 国会議員が少数者への差別や排除をあおる発言を繰り返し、与党と政権がそれを度外視し続けるなら、人権や尊厳の確保はおぼつかなくなる。杉田氏本人と自民党、岸田政権の責任を、国会で再度、徹底して議論すべきだ。

 今回、法務局が人権侵害を明確に認めたことは意義がある。しかし、あくまで被害者から申し立てを受けての動きにとどまる。また、本人に注意を促す以上の踏み込んだ措置は取っていない。どこまで少数者への差別を押しとどめる力になるのか疑問だ。

 在日韓国・朝鮮人や障害者らへの排撃、差別がやまない現状を踏まえても、人権を保護、救済する仕組みは弱い。国内の人権状況を常日頃から監視、把握して是正を図る機関の設置を検討するよう国会、政府にあらためて求める。

 1993年に国連で決議された国内人権機関の地位に関する原則(パリ原則)に基づき、既に120カ国以上が機関を置いている。監視される側の政府から独立し、政治の介入を排することが何より肝要になる。そのことを根幹に据えた議論が必要だ。

https://www.shinmai.co.jp/news/article/CNTS2023092600068


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

牛肉とトマト、特産ぺろり 平取で4年ぶり「食の祭典」

2023-09-27 | アイヌ民族関連

会員限定記事

北海道新聞2023年9月26日 19:44

会場で町産のバーベキューを楽しむ来場者(平取町提供)

 【平取】町特産の牛肉やトマトを味わうイベント「食の祭典 びらとり和牛・トマトまつり」(実行委主催)が町二風谷で4年ぶりに開かれ、道内外から訪れた約5千人が青空の下、バーベキューやステージの出し物を楽しんだ。

 17日に開催。会場では特別価格の町特産びらとり和牛(1800食限定)と町産黒豚(500食限定)が人気で、ともに開始から2時間半ほどで完売となった。来場者は購入した肉をバーベキューコーナーで焼いて味わった。

 ステージでは、平取アイヌ文化保存会の古式舞踊や平取義経なるこ会のYOSAKOIソーランが披露され、会場を盛り上げた。

 ・・・・

(杉崎萌)

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/915232/


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

河北春秋(9/26):仙台市内の書店に平積みされていた『アイヌ…

2023-09-27 | アイヌ民族関連

河北新報2023年9月26日 13:00  [有料]

 仙台市内の書店に平積みされていた『アイヌ神謡集』の銀色の帯にひかれ、思わず手に取った。「銀の滴(しずく)降る降るまわりに」。印象的な一節に期待が高まる。初刊行から今年でちょうど100年という▼文字を持たないアイヌ民族は口承で物語を謡い継いできた。神謡集は、北海道登別市出身の知里幸恵が、アイヌに伝わ…

残り 390文字

https://kahoku.news/articles/20230926khn000019.html


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

大阪・生野で学ぶ人権 2万点所蔵の民間図書館が移転オープン

2023-09-27 | アイヌ民族関連

毎日新聞 2023/9/26 16:52(最終更新 9/26 16:52) 572文字

リニューアルした文庫には、多くの地域住民が訪れた=大阪市生野区新今里2の猪飼野セッパラム文庫で9月24日、鵜塚健撮影

 韓国・朝鮮の歴史や文化に関する書籍や資料を中心とした民間図書館「猪飼野セッパラム文庫」が23日、大阪市生野区新今里2にリニューアルオープンした。ジェンダーや沖縄、アイヌ、在日外国人など幅広く人権問題を扱った資料約2万点を所蔵しており、貴重な研究・交流拠点になりそうだ。

 同文庫は、同志社大嘱託講師の藤井幸之助さん(62)が2015年に天王寺区に開設したが、手狭になったため移転を決めた。多数の書籍のほか、雑誌や集会のチラシ、各団体や自治体が作成した報告書なども集めているのが特徴。

 在日コリアンが多く住む生野区や周辺には1980~90年代に数カ所の韓国・朝鮮関連の私設図書館があったが、いずれも閉鎖された。藤井さんは「研究者から寄贈を受けた貴重な書籍など、ここにしかない資料も多い。地域に根ざしつつ、世界につながる場所にしたい」と語る。

 知人から聞いて訪れたという同区の会社員、李昌樹(リチャンス)さん(46)は「多文化の国カナダに留学し、在日コリアン3世である自分のルーツについて深く考えるようになった。書店では見つからない書籍も多く、また利用したい」と話した。

 文庫は近鉄今里駅から徒歩5分。開館は土曜、日曜日の午前11時~午後6時。入館無料。図書貸出会員は年会費1000円。問い合わせは藤井さん(090・9882・1663)。【鵜塚健】

https://mainichi.jp/articles/20230926/k00/00m/040/151000c


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

お金は通用せず、文字もない世界 ブラジル先住民の暮らしに私たちが今を生き抜くヒントがある◆アマゾンの森で先住民と2000日以上にわたり生活をともにした南研子氏が見て聞いて体験したこと

2023-09-27 | アイヌ民族関連

合同出版株式会社2023年9月26日 12時00分

合同出版株式会社では、2023年9月26日にAmazonや楽天ブックス、全国の書店等で『アマゾンのふしぎな森へようこそ!――先住民の声に耳をすませば 』を刊行いたします。(本体1,800円+税)

日本から2万キロ離れたブラジル・アマゾンの森の中、なかまとともに、森の生き物とともに、あらゆる精霊とともに“あるがまま”の暮らしを営む人びとがいます。

電気もガスも水道もない、お金は通用せず、文字もないけれど、人びとは豊かな文化を受け継ぎ、それぞれが自分なりの心地よい暮らしを送ります。

偏見や差別、森や文化への攻撃などの事態にも、全員が納得するまで議論を交わし、村全体で答えを出し対応してきました。

例えば、地球規模の気候変動の影響で、熱帯林はカラカラに乾燥し山火事が頻発しています。そこで先住民はブラジル社会から技術を学び消防団をつくり、予防から消火まで自分たちでおこない、森を守ります。

「ジャングルがなくなればインディオは死ぬ。そしていずれはお前たちの社会も滅びる」

34年前のラオーニ(カヤポ族の長老)の言葉(本書 P.20)

「この地球は限りある資源でバランスよく保っているのに、そのテンポを早めたら、自然の決まりごとが崩れてしまう。そのツケは必ず人間に回ってくるというのに」

メガロン・チュカハマエ(カヤポ族のリーダー)の言葉(本書 P.153~154)

氷河期にも緑のジャングルが残り、たくさんの生き物の避難場所となったアマゾンの人びとの知恵に、日本に暮らす私たちが持続可能な社会をつくり、人新世を生き抜く答えヒントがあります。

  • 巻頭カラー口絵(8ページ)アマゾンの大自然、"あるがまま”の暮らし、豊かな文化、現代社会の問題に立ち向かう人びとの姿を見て感じてください!

先住民のくらすアマゾンの森は、色鮮やかなオウムたちが空を舞い、木に目をやるとナマケモノと目が合い、川の中洲でワニが日向ぼっこ、カメやカワウソが遊びにきていて、遠くの方にはヒョウは水を飲みにくるという、まるでおとぎの国のような場所です。

先住民の人びとが生活で使用するすべての物は丹念な手仕事によるものです。感じる力に従い、「きれい」という価値のために日用品やアクセサリーを作ります。

先住民の人びとは自分たちの手で森を守り、伝統のくらしを未来につなぎ続けます。「自治」や「権利」という言葉はありませんが体現しているのです。

「アマゾンの自然と先住民の文化を守るなかまになってくれるとうれしい」とカヤポ族のリーダーメガロンは言います。

  • 目次

この本を読むみなさまへ

第1章 ブラジル・アマゾンの熱帯林へようこそ

アマゾンまでの道のり/さまざまな生き物とともにくらす/アマゾン流の動物との接し方/アマゾンの巨大生物たち/自然の脅威に命のピンチ/歌手スティングのワールドツアー など

第2章 アマゾンの人びと、アマゾンのくらし

アマゾンでの一日/音を立てて沈む太陽/お墓が真ん中にあるドーナツの形をした村/呪術師の活躍/毛がフサフサ生えてくる薬草!?/植物と話ができる呪術師 など

第3章 精霊とともにくらしがある

目には見えないけど感じることができる存在/星空の下の出会い/よい精霊と悪い精霊/厳しい女の子の通過儀礼と女の祭り/勇気を試される男の通過儀礼/アマゾンのアート など

第4章 みんなでともに生きる先住民の社会

インディオの村のしくみ/お金が通用しない社会/子どものころからなかまとともに/キャラメルを3つに噛み分けた女の子/なかまはずれもない/文字はない/体の内なる声を聞きなさい など

第5章 アマゾンで起きていること

アマゾンの自然を守るインディオたちのブラジルでの立場/インディオとして生きる難しさ/インディオの若者による消防団が森を守る/経済自立に向けてハチを飼う など

第6章 地球を守るためにアマゾンの森の声を聞いて

アマゾンの森から見えるブラジル社会の現状/アマゾンの鉱物資源と開発/アマゾンの熱帯林は「地球の肺」/私たちになにができるの?/アマゾン支援はお金が必要 など

日本のみなさんへ──メガロン・チュカハマエ(カヤポ族のリーダー)

あとがきにかえて──“あるがまま〟のアマゾン文化とともに、これからも

  • 書誌情報

『アマゾンのふしぎな森へようこそ!――先住民の声に耳をすませば』

https://www.godo-shuppan.co.jp/book/b632572.html

南研子/著

特定非営利活動法人熱帯森林保護団体(RFJ)代表
女子美術大学油絵科卒業。大学卒業後、NHK「ひょっこりひょうたん島」などの番組で美術制作を担当。1989年イギリスの歌手スティングのツアーに同行したアマゾンの先住民のリーダー、ラオーニと出会ったことがきっかけで、熱帯森林保護団体を設立。1年に数カ月をアマゾンのジャングルで先住民とともに暮らし、支援活動を続けている。2014年1月に毎日新聞「地球未来賞」を受賞。
著書に『アマゾン、インディオからの伝言』(2000年)『アマゾン、森の精霊からの声』(2006年、ともにほんの木)

□定価=本体1,800+税
□A5/160ページ
□ISBNコード:978-4-7726-1542-6

□Amazon

https://amzn.asia/d/3zhz2dl

□楽天ブックス

https://books.rakuten.co.jp/search?sv=30&v=2&oid=000&f=A&g=001&p=0&s=0&e=0&sitem=9784772615426

  • 大好評開催中!『アマゾン先住民族から南研子へ 深い絆と感謝のアート展 Ⅱ 』

期間:2023年9月8日(金)~10月29日(日)※毎週金土日のみ

会場:ART Is. TOKYO GALLERY 【東京都渋谷区代官山町3-13 代官山エーデルハイム103】

https://www.art-is.net/

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000091.000085859.html


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ウクライナ、クリミア奪還へ攻勢 停戦視野に補給線寸断

2023-09-27 | 先住民族関連

日本経済新聞2023年9月26日 19:24 [会員限定記事]

【ウィーン=田中孝幸】ウクライナ軍が2014年からロシアの占領下にあるクリミア半島の奪還に向けて攻勢を強めている。今月中旬からほぼ連日で軍施設へのミサイル攻撃を実施。黒海艦隊司令部への攻撃では艦隊司令官を含む将校らが死亡したと主張した。

ウクライナ軍は同半島とロシア本土をつなぐ補給路があるウクライナ南部の奪還も進める。同半島の奪還を最重視する裏には、停戦を視野に入れた長期戦略が透ける。

25日も...

この記事は会員限定です。登録すると続きをお読みいただけます。

残り1483文字

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGR243280U3A920C2000000/


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【セブ・パシフィック航空】成田ークラーク線、10月29日から毎日運航へ

2023-09-27 | 先住民族関連

グローバルニュースアジア2023年09月26日 09時00分

山深い秘境温泉、切通しを抜け川の中を走る4輪駆動車のスリルも楽しい大自然「Puning Hot Spring(温泉)」現場スタッフは、フィリピンの先住民AETA(アエタ)の人々。2023年9月25日撮影

2023年10月29日から、成田からクラークへの直行便が、週4便から毎日運航になる。そこで、セブ・パシフィック航空・フィリピン観光省・クラーク観光事務所は共催で、クラーク メディアツアーを実施した。

 9月25日は、山深い秘境温泉、切通しを抜け川の中を走る4輪駆動車のスリルも楽しい大自然「Puning Hot Spring(温泉)」を訪れた。

 この秘境温泉は、3セクションに分かれており、移動には4輪駆動の改造ジープを使用する。切通しを抜け川の中を走る迫力は圧巻。

 まずセクション1で、受付をした後、セクション3の温泉ゾーン(水着の持参は必須)に向かう。4人乗りの改造ジープは、川の水量が増えても走行できるようシャーシが高くなっているが、温泉浴の後、雷雨に見舞われ水嵩が増え迫力が倍増した。

 温泉の効能は、血行促進、ストレス低減、関節痛や筋肉痛の緩和に有効。セクション2の砂風呂と併用することで、発汗で体の毒素を排出させ解毒効果まで期待できる。温泉の温度は36~45度、100パーセント源泉かけ流しで、ピナツボ火山系の自噴温泉だ。

 温泉の後は、再びジープに乗車し、セクション2の砂風呂へ、砂の重さで足首の脈を全身で感じることが出来る。砂の温度は36~38度に保たれており、じんわりと発汗する。足ふみマッサージの施術も砂で圧が分散するため、足裏の2倍ぐらいが面で指圧を受けている感じだ。汗ばむとスタッフが団扇であおいでくれる。砂風呂は約30分間。そして全身泥パック(ピナツボ火山系)の泥が、毛穴にたまった汚れを吸い出してくれるようで、スベスベになる。

 そして、セクション1に戻り、シャワーで泥を落としてランチ、牛テールスープは絶品だ。上記のセットコースを3名から受け付けている。

 「Puning Hot Spring(温泉)」の現場スタッフは、フィリピンの先住民AETA(アエタ)の人々。温泉のオーナーは、韓国人の夫を持つセブ市で生まれ育った女性で、この施設は、ルソン地域のアエタ族を経済的に助けることも目的の一つ。

〔取材協力・Clark Development Corporation (Tourism Office) and Department of Tourism Region 3 セブ・パシフィック航空〕
【編集:Eula Casinillo】

https://news.nifty.com/article/world/worldall/12137-2573458/


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

熊本・花畑広場で台湾祭 29日~10月1日「身近に感じて」

2023-09-27 | 先住民族関連

毎日新聞9/26(火) 17:57配信

「KUMAMOTO 台湾祭」では、150のスカイランタンも上げられる予定だ=花畑広場みらい創造共同企業体提供

 半導体の受託生産世界最大手、台湾積体電路製造(TSMC)の進出を機に、熊本県との交流が盛んになっている台湾の魅力を知ってもらおうと、熊本市中央区の花畑広場で29日~10月1日、「KUMAMOTO 台湾祭」が開催される。

【写真まとめ】台湾の先住民衣装は?東京でも台湾フェス

 熊本と台湾は、台湾のスターラックス航空(台北市)が熊本と台北・桃園空港を結ぶ国際定期便を就航するなどTSMC進出を背景に交流が活発化している。

 これを受け、地元企業でつくる「花畑広場みらい創造共同企業体」が主催。これまで関東地方を中心に開催されてきたが、九州での開催は初めてという。世界的に知られる台湾夜市の雰囲気を味わうことができるイベントを目指す。

 当日は、約40店舗が出店予定。小籠包(しょうろんぽう)や台湾の唐揚げ「ダージーパイ」など台湾グルメが味わえる。30日には県のPRキャラクター「くまモン」と台湾観光局のゆるキャラ「オーション」との撮影会の他、150の灯籠(とうろう)を空に飛ばす「スカイランタン」もある。担当者は「台湾を身近に感じてほしい」と呼びかける。

 開催日時は29日午後4~9時▽30日午前11時~午後9時▽10月1日午前11時~午後7時。入場無料。問い合わせは花畑広場(096・342・5356)。【中村園子】

https://news.yahoo.co.jp/articles/ab1a3fd4b0c15287b63d591827f6551b934c29f1


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

日本の反戦平和の現在地

2023-09-27 | 先住民族関連

毎日新聞 2023/9/27 東京朝刊 有料記事 4011文字

 ロシア軍のウクライナ侵攻は1年半以上続く。かつて日本が侵略した中国は、今度は台湾を侵略する側になる可能性も現実味を帯びる。「戦争に巻き込まれない」「再び侵略しない」を両輪にしてきた戦後日本の平和意識や反戦運動は、現状に対してどんな意味があるのか。何をできるのか考える。【聞き手・鈴木英生】

「戦えない国」の戦略必要 五野井郁夫・高千穂大教授

 今の日本は、国民意識のレベルでは「戦えない」国である。ロシアによる侵略前の第7波世界価値観調査(2017~20年)で「国のために戦う」との答えは13・2%で世界最低水準だった。ウクライナは56・9%で中位だ。

 伝統的な共和制=国民主権の国家は、国は国民自身で守る、いざとなれば国民は国のために死ぬのが大原則だった。だが、日本は戦後、憲法で「平和国家」となった。その帰結の一つが、この調査結果だろう。この「えん戦感」の前では愛国心教育も焼け石に水だ。

 冷戦期、国際政治学者の坂本義和らは日本の「中立」を説いた。非現実的と批判されたが、人々に根づきつつあった平和意識と反軍感情に即した主張だったのではないか。今の我々も、「戦えない」現実に応じた議論をすべきだ。

 たとえば、米国は、中国が台湾へ武力行使した場合の対応を明確にしない「あいまい戦略」を取ってきた。日本もある種の「あいまい戦略」で戦争を抑止しつつ、国益も主張できないだろうか。

 米の戦略国際問題研究所(CSIS)は、台湾有事について24のシナリオに基づきシミュレーションした結果を発表した。中国が勝つのは2シナリオで、日本が米軍に国内の基地使用を認めないか米軍が参戦しない場合だけだった。日本政府が基地使用を認めないことは考え難いはずだ。が、反戦世論の高揚などで、円滑な基地使用が難しい可能性も拭えない。

 そこで、日本政府は米国に反戦世論の「ガス抜き」という名目で、日米地位協定の改定や沖縄の基地負担軽減を求めてはどうか。これらの実現は、日本の国益と米国との連携強化の双方に資する。

 しかも、日本が米国に強く自己主張すれば、中国は日米間に距離があると受け取る。これに伴い日中が相対的に近く見えると、日本は硬直している米中の仲介をしやすくなる。中国は自身が強硬になれば日本が米側に近づくと考え、緊張を高めない方がよいと判断する余地も生じる。この状態が15年も続けば、中国の国力も人口政策や社会保障でほころびが生じ、地域情勢も変わっていくだろう。

 「あいまいな日本」たることで、国内の反戦意識や反戦運動を日米同盟をより対等にすべく活用し、かつ中国を侵攻させない抑止力にも使い、国益を確保する。政府や保守派は、これくらいの戦略性としたたかさを持ってほしい。

 中国にとって軍事侵攻は一つの選択肢だが、むしろ「平和統一」を望んでいるとの向きもある。「平和統一」でも、先の香港のような人権侵害を許してはならない。

・・・・・・

https://mainichi.jp/articles/20230927/ddm/004/070/016000c


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

英傑の霊を慰める 静内真歌公園 シャクシャイン法要祭【新ひだか】

2023-09-27 | アイヌ民族関連

日高報知新聞2023.09.26

シャクシャイン像前で伝統のカムイノミによる礼拝

【新ひだか】アイヌ民族の長・シャクシャイン(1669年没)をしのぶ第77回法要祭(実行委主催・大川勝委員長)が23日、静内真歌公園のシャクシャイン像前で行われ、人間平等の理想と民族自衛のため和人と戦った英傑の霊を慰めた。

 シャクシャインは松前藩の圧迫や過酷な搾取に対して、アイヌ民族のために立ち上がり、道内各地から同族多数の参加を得て静内からクンヌイ(渡島管内長万部町)まで攻め寄せるが、幕府の援軍にはばまれ、シベチャリ(静内地方)のチャシ(とりで)まで後退。松前藩の和睦交渉に応じたが、その席で謀殺された。法要祭は、シベチャリのチャシがあった真歌の丘で毎年開催している。

 今年も道内各地のアイヌ協会幹部や道アイヌ協会の元加藤忠理事長、鈴木宗男参議、山岡達丸衆議、鈴木直道知事(代理)、松浦克巳内閣官房アイヌ総合政策室長、管内選出の小林雄志道議、大野克之新ひだか町長、鳴海修司新冠町長、遠藤桂一平取町長、生田泰日高振興局長、渡島管内の木幡正志長万部町長らが来賓として参列。一般参加者を含め道内外から約1200人が来場した。

 アイヌの指導者として凛々しく平和への祈りをささげる姿の高さ約4㍍のシャクシャイン像の前で法要拝礼が行われた後、委員長の大川新ひだかアイヌ協会長(同アイヌ協会理事長)は「法要祭に多くの人の参加をいただき深く感謝。77回目となり、シャクシャインが亡くなってから354年となる。アイヌ民族は過去の歴史を重く受け止め、多くの方々と親交を深めつつ未来に前進しようとしている」とあいさつ。

 来賓あいさつで大野町長が「イランカラプテ。快晴の中、法要祭の開催にうれしく思います。町の取り組みとして、昨年、国の交付金を活用しシャクシャイン記念館をリニューアルし、今年はアイヌ民族資料館の改修を行い、来年完成の予定です。アイヌ民族の方々の活動を支援しながら、ここを拠点に文化の振興、伝承に努めていきたい」と述べた。

 シャクシャイン像の前で礼拝が行われた後、公園広場で「ハルランナ」(餅まき)が行われ、実行委や来賓が参加。昼食時にはマチェプ(シャクシャイン鍋、サケの串焼き)などが提供された。

 また、法要祭後には日高管内各町や道東など道内11保存会から約120人が参加し、「第46回芸能文化交流会」(道アイヌ協会本部主催)も行われ、踊りと歌の舞踊を披露した。

https://hokkaido-nl.jp/article/30990


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする