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<千歳>千歳高、商業クラブ全国へ 全道高校研究発表大会で2位 アイヌ文化普及へ商品PR

2023-09-09 | アイヌ民族関連
会員限定記事
北海道新聞2023年9月8日 23:29(9月8日 23:34更新)

全国大会優勝に向けて日々練習に励む部員たち
 【千歳】千歳高校ビジネススタディクラブは、8月下旬に釧路市で開かれた第59回北海道高等学校商業クラブ研究発表大会(北海道高等学校長協会商業部会など主催)で2位になり、11月下旬に東京都で開かれる全国大会に出場する。地元企業とコラボした商品を通してアイヌ文化を広める活動について検証した。生徒たちは「学んだこと全てを注ぎ込んで全国優勝したい」と意気込んでいる。
 全道大会には、同クラブの14人が出場。地域の商業活動や産業経済を研究して発表し、内容や発表方法など7項目の総合得点を競った。全道から6校が出場し、上位2チームが全国大会へ出場する。
 同クラブは市内に工場を持つ岩塚製菓(新潟)とコラボして2022年と23年の春に限定販売したスナック菓子「しゃけっと」を題材に研究した。しゃけっとは、アイヌ民族と関わりの深いサケを素材に使っていることから、アイヌ文化の普及活動に活用する方法を模索した。パッケージの裏面でアイヌ民族を紹介し、伝統衣装を着てPR活動したことなどをまとめた。
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(工藤さえら)

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アイヌ文様×道外工芸品 阿寒コンサルン商品好評 東京の国際見本市

2023-09-09 | アイヌ民族関連
会員限定記事
北海道新聞2023年9月8日 19:48

アイヌ文様をあしらった商品を紹介した阿寒アイヌコンサルンのブース
 雑貨の国際見本市「第96回東京インターナショナルギフト・ショー」が6~8日、東京都内の東京ビッグサイトで開かれた。釧路市阿寒町の一般社団法人「阿寒アイヌコンサルン」が初めて出展し、アイヌ文様を道外の伝統工芸品などに取り入れた商品が国内外のバイヤーから好評を得た。
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(内山岳志)

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返礼品にアイヌ工芸品 二風谷イタなど、平取町が追加

2023-09-09 | アイヌ民族関連
会員限定記事
北海道新聞2023年9月8日 18:21(9月8日 19:36更新)

新たに返礼品に加わった(右から)二風谷アットゥシ、二風谷イタ、アイヌ文様がデザインされたタンブラー、マグボトル
 【平取】町は、国の伝統的工芸品に指定された「二風谷イタ」(盆)と「二風谷アットゥシ」(樹皮の布)などのアイヌ工芸品やアイヌ文様がデザインされた日用雑貨を新たにふるさと納税の返礼品に加えた。
 工芸家の活躍の場を広げ、アイヌ工芸品の知名度を高めることがねらい。8月からリストに入れている。
 新たな返礼品は、イタやアットゥシのほか、町内のアイヌ工芸家が作るマキリ(小刀)やマタンプシ(鉢巻き)などの工芸品6点、アットゥシを使った名刺入れやアイヌ文様がデザインされたマグボトル、タンブラーなどの日用雑貨6点の計12点。
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問い合わせは町観光商工課、電話01457・3・7703へ。(杉崎萌)

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北海道から世界へ発信 ドキュメンタリー制作の今 ネットで発表 映画祭で才能発掘<デジタル発>

2023-09-09 | アイヌ民族関連
会員限定記事
北海道新聞2023年9月8日 14:00(9月8日 14:58更新)
 ドキュメンタリー映像はテレビ局やプロの作家が作るもの―。そんな常識に変化が起きています。インターネットを主な発表の場にする作家が登場しているほか、札幌の映画祭では3分の短い作品を募集し、新たな才能を発掘する取り組みも始まりました。スマートフォン一つで誰でも発信できる時代、道内ではどんな作品が生まれているのか、取材しました。(写真映像部 岩崎勝、写真も)
 8月半ば、恵庭市の住宅街。花を前にして笑い合う2人の男女がいました。「映像を見た人が、笑えるのに、最後は泣いたっていうのよ」「50年後まで見てもらえる作品になりましたね」
 2人は、恵庭花のまちづくり推進会議会長の内倉真裕美さん(69)と、恵庭市在住の映像作家山田裕一郎さん(43)。山田さんは、内倉さんが主役のドキュメンタリー「花のまちづくり」(10分55秒)を8月13日、Yahoo!ニュース上に発表し、その感想を聞きに内倉さんの元を訪れていました。
 山田さんは立命館大学を卒業後、米国の大学と大学院で映像制作を学び、2010年に帰国、制作を開始しました。機材は市販のミラーレスカメラで、一つのリュックに収まるくらい。「取材対象の元に20回以上は通って撮影する」のがスタイルです。
 その粘りと、被写体との信頼関係から生まれるドラマ性が評価され、19年に「Yahoo!JAPANクリエイターズプログラム」(現「Yahoo!ニュース エキスパート」)と契約するドキュメンタリー作家に選ばれました。
 現在、ヤフーと契約する作家は約200人。契約すると、プロデューサーと意見交換しつつ作品を作り、資金援助を受けられ、Yahoo!ニュースのサイトで作品を公開できます。著作権は作家にあります。
 山田さんはヤフーの取り組みを「地方在住でも、海外の人に見てもらえるチャンスができた」と評価します。プロデューサーの前夷(まええびす)里枝さんは「ヤフーでの公開が、その後の映画化やテレビ番組化など作家のステップアップにつながれば」と話します。
 山田さんは今年、韓国のEBS国際ドキュメンタリー映画祭に招かれたり、中国の映像サイト「bilibili」(ビリビリ)が配信するドキュメンタリー作品に選ばれたりするなど、海外での評価も高まりつつあります。
 「世の中は暗いニュースが多いが、自分は人間の活力を描いてみたいと思った」と言う山田さん。ほかにも、車いすソフトボールの少年が親元を離れた遠征に挑戦する「FULL SWING」(10分58秒)、アイヌ民族の娘とその父の葛藤を描いた「Happy Ainu」(10分45秒)など、9点の作品がYahoo!ニュースで公開中(https://news.yahoo.co.jp/expert/creators/yamadayuichiro)です。いずれも無料で見ることができます。

アイヌ民族の娘とその父を描いた「Happy Ainu」(同)
 札幌国際短編映画祭は昨年、3分間のショート・ドキュメンタリーを募集する「マイクロドックス・フォー・SDGs賞」を設けました。新しい才能を発掘し、ドキュメンタリーの裾野を広げる目的です。昨年は28作の応募があり、大賞1作、入選7作が選ばれ、そのうち4作は道内在住の作家の手によるものでした。
 北海道ハイテクノロジー専門学校職員の中山怜(さとる)さん(28)=北広島市在住=は、同じ北広島に住むパラスポーツのシットスキー選手源貴晴さんを取材した「I'm OK!」(2分58秒)で、昨年入選を果たしました。初めて撮ったドキュメンタリでした。「学問やスキルに依存せず、誰かの共感を得たり、何かを世の中に伝えることができるのが、ドキュメンタリーの良さ」と話します。今年も身近にいる障害者を取材して出品する予定です。
 小樽市在住で札幌大学4年の山本瑞輝(みずき)さん(21)は、性自認が男女どちらでもないXジェンダーの「もりたさん」をスマホのカメラで撮影した「RAINBOW」(3分)で入選しました。「3分間の枠は、初心者でもやりやすかった」と振り返ります。現在は就職活動中ですが、「常に発信する気持ちを持っていたい」と話し、社会人になっても制作を続けたいと考えています。
 なぜ今、ドキュメンタリーが注目されるのでしょうか。映画祭のマネージングディレクター・プロデューサーの本間貴士さん(56)は「(ネットフリックスなど)ネット配信事業者が視聴の場を広げたおかげで、海外でドキュメンタリーの注目度が高まっている」と説明します。札幌国際短編映画祭は今年も9月17日まで作品を募集しています。
 中山さん、山本さんの作品は、9月17日まで札幌国際映画祭の特設サイト(https://sapporoshortfest.jp/page_news_jp/micro-docs-for-sdgs-2022/)で無料で見ることができます。
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【9月16日(土)~18日(月)】北海道の遺産で楽しもう!~「地域遺産PRイベントin小樽」を開催します!!~

2023-09-09 | アイヌ民族関連
北海道2023年9月8日 15時00分
3連休期間中、日本遺産と北海道遺産の体験型PRイベントを実施します
令和5年9月16日(土)~18日(月)の3日間
旧三井銀行小樽支店において「地域遺産PRイベントin小樽」を開催します!
 「地域遺産PRイベントin小樽」は、地域の貴重な資源である日本遺産や北海道遺産の魅力を、皆様にも広く知っていただくための体験型PRイベントです。
 遺産の魅力が分かるPRブースや有識者による講演会&トークセッション、「おたる潮太鼓」や「アイヌ舞踊」による迫力満点の伝統芸能ライブ、ブイヤベース仕立てにアレンジした石狩鍋の試食会、参加賞がもらえるクイズラリーなど、誰でも楽しめる内容です。
 日本遺産や北海道遺産について今まで知らなかった人も、ぜひこの機会にお立ち寄りください
地域遺産PRイベントin小樽
 ◆日時
  令和5年9月16日(土)  13:00~17:00
      9月17日(日)  10:00~17:00
      9月18日(月・祝)10:00~15:00
 ◆会場
  旧三井銀行小樽支店(北海道小樽市色内1丁目3-10)
 ◆主催
  北海道総合政策部地域創生局地域政策課
 ◆URL
  https://www.pref.hokkaido.lg.jp/ss/ckk/164775.html



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一谷智子・選 『ラディカル・オーラル・ヒストリー オーストラリア先住民…』=保苅実・著

2023-09-09 | 先住民族関連
毎日新聞 2023/9/9 東京朝刊 有料記事 1064文字
◆『ラディカル・オーラル・ヒストリー オーストラリア先住民 アボリジニの歴史実践』(岩波現代文庫 1738円)
 「ども、はじめまして、ほかりみのると申します」。学術書らしからぬ軽やかな挨拶(あいさつ)に始まる本書は、異なる他者が相互に結びあう多元的世界の可能性を模索した一冊である。著者は、豪先住民の歴史実践に学んだ夭折(ようせつ)の歴史学者だ。先住民の歴史語りを神話として排除してきた従来の歴史叙述をいかにして乗り越えるのか? 痛快な筆致で、近代の学問的伝統や知の特権性を問う冒険へと読者を誘(いざな)う。
 二〇〇四年、出版されて間もない本書を手にした時、書かれた言葉が肉声として響いてくるかのような、なつかしさを感じた。大学院時代、一人旅したオーストラリア。当時、キャンベラの大学で本書の基となった博士論文を執筆していた保苅さんと出会った時の記憶が蘇(よみがえ)ってきた。
 人生を変えた出会いと呼べるものがあるとしたら、この時の出会いこそ、そう呼ぶにふさわしい。あらゆる生命と存在の起源であり、世界を維持する法でもある先住民の「ドリーミング」、人間と同様に、歴史の語り手である大地や動植物たち、先住民が経験した植民地化の歴史と抵抗。グリンジ・カントリーでのフィールドワークの体験を楽しそうに語る保苅さんに導かれるように、私は先住民文学の研究へと足を踏み入れた。
 末期がんの病床で書き上げた本書を残して、保苅さんが旅立っていったのは、この出会いから五年後のことだ。なつかしい人との対話のような読書は、生と死をめぐる思索の時へと通じていた。
 良書は帰ってくる。時を経て、何度も、嬉(うれ)しい驚きを伴って。福岡市美術館の特別展「歴史する!」や映画監督・大川史織の編著『マーシャル、父の戦場 ある日本兵の日記をめぐる歴史実践』など、本書に着想を得た表現によって、再読の機会を与えられた。池澤夏樹の小説『氷山の南』もその一つ。南極の氷山曳航(えいこう)計画に関わるアイヌの血を引く主人公の少年と、多様な登場人物が繰り広げるこの小説で、重要な役割を担うのがアボリジナルの人物と文化である。小説に付された参考文献に本書のタイトルを見つけて、思わず笑みがこぼれた。世界文学の旗手による重層性をもった物語は、本書が探究した多元的世界観を見事に描き出していた。
 歴史学の分野を超えて豊かな共奏を生み出し続ける『ラディカル・オーラル・ヒストリー』。この先もきっと、本書との思いがけない再会が待っているに違いない。(西南学院大教授・環境文学)

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「花の浮島」に眠る最北の歴史 礼文島 北海道礼文町

2023-09-09 | アイヌ民族関連
産経新聞2023/9/8 11:09
日本最北の有人離島は、北海道稚内市の西方約60キロに位置する礼文島だ。島の西側は断崖や奇岩が続く海食崖(かいしょくがい)地形で、東側へ向かうにつれ丘陵地帯が広がる。島北端のスコトン岬や標高490メートルの礼文岳などからは、天気の良い日にサハリンが見える。
礼文島は、4月頃から9月頃にかけて島一帯に花が咲くため、「花の浮島」とも呼ばれている。白くかれんなレブンアツモリソウやレブンウスユキソウなどの固有種や高山植物を含めて、約300種類の花々が見られる。「岬めぐりコース」や「桃岩展望台コース」など、花の群生地や景勝地をおさえた7つのトレッキングコースが整備され、お目当ての花を探しながら歩く観光客の姿が目立つ。
高山植物は、島の海沿いでも生息する。その理由について、礼文はなガイドクラブの木村真也さんは、「礼文島は最終氷河期の終わり頃まで大陸の一部だったので、北方から高山植物がやってきた。風が強い寒冷地で、なおかつ島という地形により、高山植物が独自に進化を遂げたと考えられている」と話す。
島に来たのは、花々ばかりではない。
島内に、縄文時代などの遺跡が55カ所発見されており、北部の船泊(ふなどまり)遺跡からは縄文時代の住居跡や土器、貝製品などが大量に出土した。そのうち1616点が国の重要文化財に指定されている。

遺跡の出土品や歴史などをユニークな展示で紹介している礼文町郷土資料館
また、同じく北部の浜中2遺跡は、北海道独特の時代である続縄文時代、オホーツク文化期、近世アイヌ文化期など、複数の時代の遺物が積み重なって出土している。オホーツク文化期は、約1500年前にサハリンから北海道のオホーツク海沿岸にやってきた海洋漁猟民族の文化が見られる時代をさす。
遺跡発掘調査に携わってきた礼文町教育委員会の藤澤隆史さんは、「船泊遺跡の墓から24体の人骨も見つかっていて、島の自然環境のおかげで大変保存状態がよいのが特徴。ひすいや貝平玉(かいひらだま)などの装飾品も埋葬時に身につけられたままの状態で出土した。島外の素材も多く、先史・古代には北方だけでなく南方からも海を越えてきた人たちがいる証拠」と話す。
花巡りトレッキングをしながら、ふと、古代人も島に咲く花々を見ていたのではないかと思った。花の浮島の歴史は、はるかな時を超えて今に続いているのだ。礼文町では、平成23年から「礼文島リボンプロジェクト」を実施。島の高山植物をモチーフにしたバッジを作り、観光客らに販売し、収益金を高山植物の保護や増殖、園路整備などに充てている。
■アクセス 稚内から船が運航。利尻島経由の便もある。
■プロフィル
小林希(こばやし・のぞみ) 昭和57年生まれ、東京都出身。元編集者。出版社を退社し、世界放浪の旅へ。帰国後に『恋する旅女、世界をゆく―29歳、会社を辞めて旅に出た』(幻冬舎文庫)で作家に転身。主に旅、島、猫をテーマにしている。これまで世界60カ国、日本の離島は120島を巡った。

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村田喜代子さん 『新古事記』

2023-09-09 | 先住民族関連
毎日新聞 2023/9/9 東京朝刊 有料記事 836文字
 ◆村田喜代子(むらた・きよこ)さん
(講談社・2420円)
善にも悪にも、複雑な人間心理
 「原爆開発の裏にこんな世界があったのかと驚いた」
 本書は著者と一冊の本との出合いから生まれた。『ロスアラモスからヒロシマへ』(時事通信社)。原爆開発に携わった物理学者の妻が米国ニューメキシコ州ロスアラモスの研究所での生活をつづった手記だ。「米国のホームドラマを思い出す家族愛や同志愛に満ちた世界。でもそこで開発されていたのは最悪の兵器である原爆だった」
 主人公のアデラは日系三世。恋人で物理学者の卵のベンジャミンに付いてニューメキシコ州のY地へ行く。標高2000メートルの高地に位置するY地は、秘密裏に国家の原爆開発に従事する研究者とその家族やペットのため、住宅や学校、病院が作られた“住所のない”街だった。夫たちが研究に没頭する間、妻と子供たちは先住民族の村を訪れたり、動物病院でおしゃべりを楽しんだりとのどかな日々を送り、出産も相次ぐ。アデラ自身も妻となり、母となる。
 「家族や隣人を愛する人間が大量殺りく兵器をつくる。人間の心理の不可解さが執筆の動機になった」と明かす。「キリスト教やユダヤ教では善と悪ははっきりと分かれるが、仏教では善と悪は一つのものであり、状況に応じて悪にもなれば、善にもなる」。原爆開発者=悪では割り切れない人間の複雑さを描く。
・・・・・
<文と写真・上村里花>

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ヨーロッパの研究者は、なぜ今「脱植民地化」を学ぶのか【多元世界をめぐる】

2023-09-09 | 先住民族関連
アイデアスフォーグッド9月 08, 2023 by Kimika
特集「多元世界をめぐる(Discover the Pluriverse)」
私たちは、無意識のうちに自らのコミュニティの文化や価値観のレンズを通して立ち上がる「世界」を生きている。AIなどのテクノロジーが進化する一方で、気候変動からパンデミック、対立や紛争まで、さまざまな問題が複雑に絡み合う現代。もし自分の正しさが、別の正しさをおざなりにしているとしたら。よりよい未来のための営みが、未来を奪っているとしたら。そんな問いを探求するなかでIDEAS FOR GOODが辿り着いたのが、「多元世界(プルリバース)」の概念だ。本特集では、人間と非人間や、自然と文化、西洋と非西洋といった二元論を前提とする世界とは異なる世界のありかたを取り上げていく。これは、私たちが生きる世界と出会い直す営みでもある。自然、文化、科学。私たちを取り巻くあらゆる存在への敬意とともに。多元世界への旅へと、いざ出かけよう。
人類の歴史で、最も多くの植民地を持った国はどこか。イギリスだ。強大な力を持ち、北米のアメリカやカナダ、インド、そしてアフリカの国々など、数々の地域を支配してきた。そんなイギリスが、いま過去のあり方を反省し、「脱植民地化」に進もうとしている。
ロンドンの名門大学ユニバーシティ・カレッジ・ロンドンが、キャンパス内の建物の名前や、教育カリキュラム全体の見直しを通して、西洋を世界の発展の中心とした「ヨーロッパ中心主義」に警鐘を鳴らしたのも、その象徴的な例だ。
脱植民地化(デコロナイゼーション)とは、これまでの歴史で土地を占領され、文化や価値観を強制されていた国の人々、そして住処やアイデンティティを奪われた先住民などが、宗主国が支配する経済的・社会的なシステムや、精神的な影響から独立する過程を指す言葉である。
イギリスやオランダなどの西ヨーロッパの大学をはじめ、北米でも注目を集めるこのトピック。西洋的な価値観の押し付けや、白人至上主義の社会構造、それぞれの地域の先住民の置かれる現状に自覚的になり、より包摂的な未来を目指していこうとする動きがある。
脱植民地化は、なぜいま熱いトピックとされているのか。この流れが、私たちにとってどのような意味を持つのか。本記事を通して、考えていきたい。
脱植民地化について考える大切な理由
昨今、この言葉が注目される背景には、多くの国や地域が独立した今でも「支配者」と「被支配者」という権力構造が変わっておらず、植民地であることを経験したグローバルサウスの地域は、支配者からの影響を一方的に受け続ける傾向がある、という考えがある。
たとえば、ヨーロッパによる植民地支配によって資源が略奪されたアフリカの多くの地域では、現在でも貧困が広がっており(※1)、先進国でも、資源の開発やごみの廃棄のため、先住民の人々の住む土地の環境が悪化している場所が少なくない(※2)。
N.J. sues Ford over hazardous waste dumping on Native American land
https://www.youtube.com/watch?v=7_S9jNHLwtE
また政治面でも、大事な意思決定に対して植民地支配を受けた国の人々や、先住民の声が反映されにくい現状がある。世界的な課題である気候危機対策などは、そのいい例だ。
以前、世界のリーダー層が集まり気候危機対策について話し合う国際会議「COP27」に現地参加したユース4名に行ったインタビューでは、普段からマイノリティの人々と共に活動する山本氏から、グローバルサウス出身の人々にとっての会議参加の難しさが語られた。
今回のCOPはそもそも参加のハードルが高かったと感じています。会議参加のためのバッヂ取得はもちろん、会場がエジプトのシャルム・エル・シェイクというリゾート地で、そこへ行く航空券も、宿泊代も高いんです。
出典:温暖化を防ぐための会議「COP27」実際どうだった?現地参加したユース4人に聞いてみた
(写真)COP開催に先駆けて行われた行進。Walk for Your Future climate
このテーマを知り、考えることは、日本というバックグラウンドを持つ私たちにとっても重要だ。かつてアジアの国々を植民地支配するなど「加害の歴史」も持つ日本だが、他の宗主国のようにヨーロッパの白人国家ではない。資本主義国家で、いわゆる西側諸国でありながら、西洋世界では「アジア」として扱われ、差別を受けることもある。地理的にも人種的にも、絶妙な立ち位置なのだ。だからこそ歴史を振り返ったうえで、西洋の真似ではなく、自分たちで独自に築ける別の未来もある。
カナダのサイモンフレーザー大学が開催したTEDx Talksのなかで、学者であり環境教育者のニッキ・サンチェス氏が発した言葉は、(講演は主にカナダ国内の先住民に関してのものだったが)まさに支配者であった歴史を持つ私たちにも、重く響いてくる。
これまでの歴史で起こったことは、決してあなたのせいじゃありません。でも、これからを生きるあなたの責任なのです。
出典:Decolonization Is for Everyone | Nikki Sanchez | TEDxSFU
私たちが脱植民地化について学ぶことは、自国の歴史と現代の社会に対する理解を深めるだけでなく、「見知らぬ誰か」の境遇を想像できるような共感と連帯の精神を養うことにもつながり、よりよい社会を築くための一歩になり得るのではないか。
各国で進む、脱植民地化の研究
脱植民地化は、いまや各国の教育機関で調査研究が進められるテーマだ。どのような研究があるのかまとめるため、ここにいくつかの事例とそのリンクを残しておく。
イギリス国内だと、ユニバーシティ・カレッジ・ロンドンの他にも、ケンブリッジ大学から出版された「Decolonising African Studies?」や、同国ウェスト・ミッドランズ州のウォーリック大学による教育方法論「what is decolonising methodology?」などがある。
オランダ・ユトレヒト大学を拠点とする研究グループ「Decolonizing Sustainability Group」は、科学の世界や市民社会、ガバナンスにおいて、どのような市民が意思決定に参加できているのか、どのような過程で周縁化(ある特定の価値観に基づき、中心ではないものとされ、見えない状態であること)や排除が起きるかを探っている。
IDEAS FOR GOODは今回、同グループのメンバーにコンタクトを取った。グループの立ち上げに関わったキャロル・アンネ氏は活動についてこう語る。
「私たちの研究のここまでの結論は、グローバルサウスのアクターが科学的な分野から排除される傾向にあることです。そもそも、私たち研究者が当たり前としている“学術ジャーナルへの発表”、というのは非常に西洋的な知識生産の方法であることを自覚しないといけません。
気候変動に対しても、グローバルノースの国々が自分たちの行動を正当化するために、実際にはグローバルサウスの国々にとってあまり有益でない、または公平ではないソリューションを推進することもあります」
また、AIをはじめとしたテクノロジーには既存の社会通念が反映されており、先住民やその他のマイノリティの世界や価値観が排除されているとする考えから、あえてその目線を入れてAIの議論を進める「INDIGENOUS AI」という団体もある。
日本でも、北海道大学大学院文学研究院の小田博志氏が制作した「脱植民地化のためのポータル」がある。そこでは、ペルー、カナダ、日本の北海道などが紹介されていた。
若者のあいだでも脱植民地化は始まっている
最近では、研究者などに限らず、Z世代など多くの人たちがこの言葉を使用している。
海外のSNS上でも、若者を中心に脱植民地化のムーブメントは起こっている。インスタグラムのハッシュタグ「#decolonization」で検索すると、35万件ほどの投稿があることが確認できた。ヨーロッパ系の発信者から、アフリカ系の発信者までが、西洋文化の押し付けを批判する声や、アフリカの産業が今でも西洋世界に支配される現状を訴える声、先住民の権利を尊重するよう訴える声をあげている。
アメリカとカナダ:私たちがあなたに何をしたっていうんだ!?(罪の自覚がない)
先住民:……。
(元々先住民の服を着ていた人が、西洋化された社会で洋服を着るようになった場面)
(1862年 入植者との争いで絞首刑となった38人のダコタスー族先住民たちを映した場面)
他にも、たとえば以下のようなテーマの投稿が見られた。
  • スーパーフードやオーガニック食品を使う、あくまで西欧諸国にとっての“ヘルシーな“食のあり方の植え付け
  • 白人至上主義を当たり前としすぎていることへの批判
  • ロマンス言語がアフリカ文化にもたらした同性愛嫌悪の概念
SNS上での投稿の場合、単純に「既存の価値観に問題提起をする」ことを「脱植民地化する」と表現することもあり、発信者が必ずしも過去のさまざまな植民地の歴史を理解したり、広範囲の脱植民地化について考えたうえで投稿しているとは限らない。
しかし、世界で特定の人種の優位性や資源の略奪などがいまだに存在する今、先住民やその支援者たちは、自治や公平な権利を求めて訴え続けている。
ヨーロッパの研究者は、なぜ脱植民地化を学ぶのか
ここについては、決まった答えはなく、それぞれが個人的な理由を持っている。現在進行形で植民地主義による不当な扱いを受けており、その状況を打破したいと思っている人もいれば、自分の暮らす社会の「公正な移行」のプロセスで、脱植民地化の考えを導入することが不可欠だと考える人もいる。
これまで植民地支配をしてきたヨーロッパの国々に対し、「今更何を言っているのか」と批判的になる気持ちもあるだろう。しかし改めて植民地主義に向き合い、自国の歴史にも批判的になり、新たな道に向かおうとしていること自体はポジティブな傾向とも言える。
脱植民地化は、より公正な社会への出発点になるか。今後の動向をウォッチしていきたい。
※1 Europe and Africa: Decolonization or Dependency?
※2 Gas Pipelines: Harming Clean Water, People, and the Planet / DUMPING OF TOXIC WASTE ON INDIGENOUS LANDS, DAMAGE FROM MINING, DEFORESTATION AMONG ISSUES, AS INDIGENOUS FORUM DISCUSSION FOCUSES ON PACIFIC REGION

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バイデン米政権、アラスカの石油・ガス採掘リースのキャンセル表明、北極圏の環境保護規制強化(米国)

2023-09-09 | 先住民族関連
ジェトロ2023年09月08日
米国のバイデン政権は9月6日、トランプ前政権下で承認されていたアラスカ産業開発輸出公社(AIDEA)によるアラスカ州での石油・ガス採掘のリース契約をキャンセルすると発表した。
同リース契約は、9つの区域で10年間にわたる石油・ガス採掘を目的とするものだが、2021年1月の大統領令を踏まえて、2区域での開発がキャンセルされていた。残る7区域についても、2021年6月に「リースを裏付ける基礎的な記録に複数の法的欠陥がある」とする内務長官令により一時停止処分を受けていた。今回キャンセルしたのはこの一時停止されていた7区域でのリース契約だ。
リース解除の理由として、内務省は、(1)北極圏では地球上の他の地域の2倍以上の速さで温暖化が進んでおり、この地域の生態系を保護する措置が必要なこと、(2)合理的な代替案の検討や温室効果ガス(GHG)排出量の定量化といった分析が不十分だったことなど、多くの基本的な法的欠陥に基づいてリース販売が行われていたことなどを挙げている。
これと同時に、アラスカ先住民が多く住むアラスカ国家石油保留地(NPRA)の環境保護を強化する規則案も発表した。この規制が適用された場合、NPRA内の特別区域に指定された約1,300万エーカー(約5万2,600平方キロ)の区域で新規の石油・ガス採掘のリースが制限され、NPRAの40%に上る1,060万エーカー(約4万2,900平方キロ)では新たな土地の賃借が禁止されることとなる。この規制案は今後、パブリックコメントが実施される。
この件に関して、ジョー・バイデン大統領は声明で「北極圏では、気候変動により2倍以上の速さで温暖化が進行しており、この地域をあらゆる世代にわたって保護する責任がある」とし、今回の決定が北極圏の土地と野生動物の保護に役立つとともに、アラスカ先住民の文化や歴史などを尊重することにもなると述べ、その意義を強調した。また「気候変動の緊急性に対応し、土地と水を何世代にもわたって守るために大胆な行動をとり続ける」として、気候変動対策の積極的な姿勢をあらためて示した。
今回の決定に対して、米国石油協会は「連邦所有地の石油・ガスのリースに関して、憂慮すべき前例となる。安価で信頼性の高いエネルギー生産には、長期的な投資をサポートする明確かつ一貫した政策が必要」「州内および全米の国内エネルギー生産に関する将来的な見通しをしっかりと確立することで、アラスカのコミュニティーと経済を擁護することを強く求める」と反対する声明を出している。
(加藤翔一)
ビジネス短信 ffc3cc93c0ef8628
https://www.jetro.go.jp/biznews/2023/09/ffc3cc93c0ef8628.html

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メキシコ大統領選、与野党ともに女性候補による事実上の一騎打ち

2023-09-09 | 先住民族関連
第一生命研究所2023.09.08
~ペソ相場は中銀の為替ヘッジ縮小に伴い頭打ちするも、当面の動向は米国経済の行方次第か~ 西濵 徹
要旨
メキシコでは来年6月に次期大統領選が予定されるが、現職のロペス=オブラドール氏は憲法規定で出馬出来ず、如何なる候補者が出馬するかに注目が集まってきた。なお、足下の景気は米国経済の堅調さを追い風に底入れが続いている上、高止まりしたインフレも頭打ちに転じるなど与党MORENAに追い風が吹く動きがみられる。野党は苦戦が予想されるなかで統一候補としてガルベス上院議員の擁立を決定した。他方、与党MORENAはロペス=オブラドール氏の側近で前メキシコシティ市長のシェインバウム氏の擁立を決定した。事実上の一騎打ちとなるなか、両氏はともに女性であるため女性大統領が誕生する。ペソ相場はインフレ鈍化に伴う実質金利のプラス幅拡大を追い風に強含みしてきたが、中銀の為替ヘッジプログラム縮小決定を機に頭打ちに転じている。ただ、中銀は慎重姿勢を崩さないなかでは投資妙味の大きさが魅力となるなか、同国経済やペソ相場の動向は米国経済の行方がカギを握る展開が続くと見込まれる
メキシコでは、来年6月2日に次期大統領選が予定されるなど残り1年を切る一方、2018年の前回大統領選において勝利した現職のロペス=オブラドール氏は憲法規定に基づき任期が1期6年までとされるなど出馬することが出来ないため、その後任の行方に注目が集まってきた。なお、ロペス=オブラドール氏と与党MORENA(国民再生運動)の下、同政権は国家資本主義を前面に押し出した保守色の強い経済政策を標ぼうする一方、最低賃金の引き上げをはじめとする社会保障の拡充を目指すなど左派色の強い社会政策を導入するなど、新自由主義的な政策を志向した前政権から大幅な方針転換を図ってきた。このような同政権による『反ビジネス』色の強い政策は、外国企業を中心に警戒感が強まることで対内直接投資の足かせとなることが懸念された。しかし、現実にはここ数年の米中摩擦に加え、コロナ禍、ウクライナ情勢の悪化により欧米などと米中の間の対立が激化する背後で、米国に関連する製造業企業は『ニアショアリング』の動きが広がるなか、米国と地続きの同国にはUSMCA(米国・メキシコ・カナダ協定)も追い風に対内直接投資が活発化する動きがみられる。さらに、ロペス=オブラドール政権は歴代政権の汚職を批判するとともに、左派色の強い社会政策を展開したことも重なり、低所得者層を中心に高い支持を集めたほか、地方部を中心に政権及び与党MORENAは厚い支持を集めてきた。なお、コロナ禍に際して同国経済は深刻な悪影響を受けたものの、その後は経済活動の正常化を重視する姿勢を維持するとともに、経済面で依存度が極めて高い米国経済の堅調さも追い風に足下の景気は緩やかに底入れの動きが続いている。さらに、ここ数年は商品高に加え、国際金融市場における米ドル高が通貨ペソ安を通じた輸入インフレを招くとの懸念が高まり、中銀は米FRB(連邦準備制度理事会)に歩を併せる形で断続、且つ大幅利上げを余儀なくされる事態に見舞われたほか、インフレ昂進に伴い物価高と金利高が共存して景気に冷や水を浴びせる懸念が高まった。しかし、上述のように米国経済の堅調さが景気を下支えする展開が続いてきたほか、昨年末以降は高止まりしたインフレ率も頭打ちに転じており、その後も商品高の一巡や米ドル高の一服も追い風に頭打ちの動きを強めており、中銀も利上げ局面の休止に動くなど家計、企業部門を取り巻く環境に改善の兆しがみられる。このように経済面では現政権に追い風が吹くなか、今年6月に次期大統領選の『前哨戦』として実施された地方選挙では、長きに亘って中道野党のPRI(制度的革命党)が知事の座を死守してきた中部メキシコ州においてMORENAの候補が勝利しており、同国で最も人口が多い同州での勝利は次期大統領選で与党の追い風になることが期待された(注1)。他方、野党にとっては次期大統領選での苦戦が予想されるとともに、2018年の前回大統領選では現在の主要野党が独自候補を擁立したことで潰し合いになるとともに、MORENAの躍進を事実上お膳立てする格好となったため、次期大統領選に向けては統一候補を出すべく調整が進められた。今月初めには中道右派のPAN(国民行動党)所属の上院議員であるソチル・ガルベス氏を野党統一候補に指名することを公表した。ガルベス氏は先住民出身でエンジニアとして起業した後、2000年代前半には当時のフォックス政権で先住民政策担当相を務め、2015年にはメキシコシティのミゲル・イタルゴ区長、2018年に上院議員となった経歴を持ち、事前の世論調査においても野党候補のなかではトップとなるなど有力な候補者とみられてきた。他方、MORENAも6日に大統領選挙の公認候補に6月までメキシコシティの市長を務めたクラウディア・シェインバウム氏を擁立することを決定し、両氏による事実上の一騎打ちとなることとなった。シェインバウム氏はエネルギー関連の研究者を経て、ロペス=オブラドール大統領がメキシコシティ市長であった2000年に同市の環境局長に就任、2015年にはメキシコシティのトラルパン区長、2018年にはメキシコシティ市長となった経歴を持ち、ロペス=オブラドール大統領の側近のひとりとされ、事前の世論調査では与党候補者のなかでトップとなっていた。シェインバウム氏はロペス=オブラドール氏の路線を継承する考えを示しており、依然として高いロペス=オブラドール氏に対する人気や上述の前哨戦での与党勝利を追い風に選挙戦を進めると見込まれる。なお、シェインバウム氏もガルベス氏もともに女性であり、いずれの候補が勝利しても同国初の女性大統領が誕生することとなる。このところの通貨ペソ相場を巡っては、インフレ鈍化に伴う実質金利のプラス幅拡大を受けた投資妙味の向上を追い風に強含みする展開が続いてきたものの、ペソ高による弊害が顕在化する懸念が高まるなか(注2)、中銀は相場安定のために実施している為替ヘッジプログラムの段階的縮小に動く方針を明らかにしており、その後は頭打ちしている。ただし、中銀は長期に亘って緊縮的な金融政策を維持する必要があるとの見解を示すなど、中南米諸国において利下げの動きが広がるなかでも慎重な姿勢を崩しておらず、ペソ相場にとっては追い風となりやすい環境にある。他方、上述のようにMORENA政権は『反ビジネス』色が強い政策を志向しており、シェインバウム氏も現政権の方針を継承する姿勢をみせていることを勘案すれば、投資環境が劇的に改善するとの見通しは立ちにくい。その意味では、メキシコ経済やペソ相場の動向は米国経済の行方がカギを握る展開が続くと予想される。
https://www.dlri.co.jp/report/macro/276930.html

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文化庁前国語課長 圓入由美

2023-09-09 | アイヌ民族関連
毎日新聞2023/9/8 09:43(最終更新 9/8 09:43) 有料記事 1447文字
分かり合えるコミュニケーションを目指す
 言葉は時代を超えて継承されてきたものもあれば、変化が続いているものもあります。社会の変化や新しい技術の発展が急速に進む中で、言葉やコミュニケーションの在り方が変わりつつあります。当課では、その言葉に関する施策として、①国語の改善及びその普及、②国内の外国人に対する日本語教育、③ユネスコで認定された消滅の危機にあるアイヌ語、沖縄などの方言や東北の被災地における方言の継承・普及を進めてきました。
 まず、我が国の国語施策についてご説明します。漢字、仮名遣い、外来語、ローマ字、敬語、公用文等の考え方は、戦後に政府として内閣告示や各種の通知として制定され、文化審議会の答申等を踏まえ、昭和から平成にかけて見直しが継続されてきました。令和4年度には、70年ぶりに「公用文作成の考え方」を改め官房長官から通知されています。その基本的な考え方として、公用文は読み手とのコミュニケーションとして捉え、正確に、分かりやすく、読み手の気持ちに配慮した書き表し方を提示しています。用語の使い方や伝わる公用文の在り方などはホームページに掲載されています。
・・・・
えんにゅう・ゆみ 広島県生まれ。1996年文部省入省。高等教育局学生・留学生課、生涯学習政策局政策課教育改革専門調査官、専修学校教育振興室長、初等中等教育局外国語教育推進室長、文化庁美術学芸課長などを経て2021年9月より国語課長、今年9月から同庁参事官。
https://mainichi.jp/articles/20230905/org/00m/010/008000d

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アイヌ文化ふれあいまつり

2023-09-09 | アイヌ民族関連
イベントバンク2023/09/07 10:00

アイヌ文化に触れよう
食べマルシェ(9/16~18)の期間に合わせて、アイヌ古式舞踊やししゅう体験など、様々なアイヌ関連イベントが実施される。事前申込は不要だが一部当日の整理券が必要。詳しいイベント内容はチラシ又はホームページを参照。
開催日時
2023年9月16日(土)~9月18日(月)
9:00~17:00
備考
会場 旭川市博物館
北海道旭川市神楽3条7丁目旭川市大雪クリスタルホール内
料金 無料
アクセス 公共交通:JR「旭川」駅より徒歩約10分
車:道央自動車道「旭川鷹栖」ICより約6km
駐車場 あり 400台
お問い合わせ 0166-69-2004(旭川市博物館)
ホームページ
http://www.city.asahikawa.hokkaido.jp/hakubutukan/
イベント備考
※掲載の情報は天候や主催者側の都合などにより変更になる場合があります
https://news.goo.ne.jp/article/eventbank/region/eventbank-10492285.html

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