先住民族関連ニュース

先住民族関連のニュース

「全てがいい刺激」里見女流王位が就位式

2022-09-29 | アイヌ民族関連
北海道新聞09/28 21:19

就位状を手にする里見香奈女流王位
 将棋の第33期女流王位戦(北海道新聞社など新聞三社連合主催)で4連覇を達成し、通算8期目となった里見香奈女流王位(30)=清麗、女流王座、女流王将、倉敷藤花=の就位式が28日、東京都千代田区の日比谷松本楼で行われた。
 日本将棋連盟の佐藤康光会長と、日本女子プロ将棋協会の中倉宏美代表理事がそれぞれ就位状を授与。新聞三社連合から賞金目録のほか、記念品としてアイヌ工芸作家・貝沢徹さん(64)=日高管内平取町=が制作した木彫りの宝箱が贈呈された。里見女流王位は「今シリーズは、全てがいい刺激となったのではないかと思いました。対局はこれからも続きますが、自分の持っている力を全て発揮できるように日々精進してまいります」と謝辞を述べた。
 また、この日は里見女流王位と日頃から交流がある囲碁の藤沢里菜女流本因坊(24)もお祝いに駆けつけ、「本当に勇気をもらっています。今後も忙しいとは思いますが、里見さんらしい将棋を指して」とエールを送った。
 里見女流王位は、今年4月から6月にかけて指された5番勝負で西山朋佳女流二冠(27)の挑戦を3勝1敗で退けた。
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/737633/

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アイヌ料理講座

2022-09-29 | アイヌ民族関連
Domingo09/29
開催日時 2022年10月7日(金)10:00~
料金 参加無料
概要
白糠アイヌ文化保存会のかたを講師に招き、鮭を1本使ってあら汁、親子飯(サケとイクラ)を作ります。
※コロナウイルス感染症防止のため試食は行いません。
[対象]町民、町外の方も可
[定員]10名
[持ち物]三角巾、エプロン、筆記用具
[申込]9月30日(金)までに社会教育課文化振興係までお申し込みください。
住所:郵便番号088-0303 北海道白糠郡白糠町東3条南1丁目1-18 白糠町社会福祉センター内
ファクシミリ:01547-2-2288
※イベントの開催状況につきましては、主催者様の公式サイトを必ずご確認ください。
会場 ウレシパチセ
主催者 白糠町
お問い合わせ 白糠町 社会教育課 文化振興係
0154722287
概要引用元: 白糠町
※内容は予期せず変更になる場合がございます
https://domingo.ne.jp/event/32634

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【アーツカウンシル東京】「東京キャラバン the 2nd」観覧募集開始及び参加アーティスト追加決定のお知らせ

2022-09-29 | アイヌ民族関連
公益財団法人東京都歴史文化財団2022年9月28日 14時00分
・本日(9月28日)より、公式ウェブサイトにて観覧募集開始
・新たに前田敦子さん(女優)の参加が決定
「東京キャラバン the 2nd」では、静岡(2022年11月27日(日)駿府城公園紅葉山庭園前広場)と東京(2022年12月16日(金)、12月17日(土)池袋西口公園野外劇場グローバルリング シアター)にて開催するパフォーマンスの観覧募集を、9月28日(水)より公式ウェブサイトにて開始します。
さらに今回、前田敦子さん(女優)の参加が決定しました!
浅草ジンタ(ミュージシャン)、REG☆STYLE(ダブルダッチチーム)、沢則行さん(人形劇師)、宇治野宗輝さん(アーティスト)、鈴木康広さん(アーティスト)など多彩なジャンルの表現者たちをはじめ、次代の文化を担う若手たちや琉球舞踊、アイヌ古式舞踊の継承者たちが静岡県に集い、演出・野田秀樹の下、ジャンルを超えて交わり、新たな表現に挑戦します。
「東京キャラバン the 2nd」でしか体験できない貴重なパフォーマンスをどうぞお楽しみに!
「東京キャラバン the 2nd」開催概要
【静岡】
日程:2022年11月27日(日)13:00~/16:30~
会場:駿府城公園紅葉山庭園前広場(静岡県静岡市葵区駿府城公園1-1)
【東京】
日程:2022年12月16日(金)16:30~、12月17日(土)13:00~/16:30~
会場:池袋西口公園野外劇場グローバルリング シアター(東京都豊島区西池袋1-8-26)
観覧:無料、事前申込制・応募者多数の場合は抽選 
応募締切:【静岡】2022年10月31日(月)23:59/【東京】2022年11月14日(月)23:59
演出:野田秀樹(劇作家・演出家・役者)
参加アーティスト:前田敦子(女優)、浅草ジンタ(ミュージシャン)、REG☆STYLE(ダブルダッチチーム)、沢則行(人形劇師)、宇治野宗輝(アーティスト)、花柳貴伊那(日本舞踊家)、“東京キャラバン”アンサンブル(石川詩織、上村聡、川原田樹、末冨真由、手代木花野、間瀬奈都美、松本誠、的場祐太、水口早香、吉田朋弘)、琉球舞踊(立方:玉城匠、大浜暢明(静岡のみ)、上原崇弘(東京のみ)地謡:玉城和樹、仲嶺良盛)、公益社団法人北海道アイヌ協会(アイヌ古式舞踊)、静岡県立横須賀高等学校郷土芸能部(三社祭礼囃子) 
参加クリエイター:鈴木康広(美術)、原摩利彦(音楽)、ひびのこづえ(衣装)、赤松絵利(ヘアメイク)、篠山紀信(写真)、青木兼治(映像撮影)
メインビジュアル:はらわたちゅん子(アーティスト/デザイナー)
主催:東京都、公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京、一般社団法人緊急事態舞台芸術ネットワーク(東京のみ)
後援:静岡県、静岡市(静岡のみ)、豊島区(東京のみ)
連携:公益財団法人東京都歴史文化財団 東京芸術劇場(東京のみ)
[東京開催]「日本の演劇」未来プロジェクト2022
       文化庁 統括団体によるアートキャラバン事業(コロナ禍からの文化芸術活動の再興支援事業)
公式ウェブサイト:https://tokyocaravan.jp/the2nd
公式Instagram:https://www.instagram.com/tokyocaravan/
公式Facebook:https://www.facebook.com/tokyocaravan.official
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000400.000038211.html

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【札幌グランドホテル】「床ヌブリ展-木に宿るカムイたち」展 開催 2022年10月3日(月)~10月31日(月)グランビスタギャラリー サッポロ 展覧会

2022-09-29 | アイヌ民族関連
グランビスタ ホテル&リゾート2022年9月28日 15時00分
株式会社グランビスタ ホテル&リゾート(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:須田貞則)が経営する、札幌グランドホテル(札幌市中央区、総支配人:長瀬隆則)では、2022年10月3日(月)から10月31日(月)までの期間、「床ヌブリ展-木に宿るカムイたち」 展をグランビスタギャラリー サッポロ(本館1階)にて開催いたします。

床ヌブリ(とこぬぶり)氏は1937年北海道釧路市に生まれ阿寒湖畔を拠点に制作活動を続けた彫刻家です。1990年にはカナダ・バンクーバー丘陵公園に彫刻作品群「カムイ・ミランダ(神々の遊ぶ庭)」を制作設置するなど、国内外においても幅広く活躍しました。今回の展示では、アイヌ民族に伝わる叙事詩ユーカラを題材にし、フクロウや女性像などであらわした物語に登場するカムイ(神々)の姿を、木彫で表現した作品を数点ご紹介いたします。
多くの皆様のご来館をお待ちいたしております。
札幌グランドホテルは、「グランビスタギャラリー サッポロ」の展覧会を通じて、市民の皆様はもとよりホテルを訪れる多くのお客様に北海道のアートや芸術文化に自由に触れていただき、ホテルを介して地域と市民、文化の新たな繋がりを創造し、市民生活への貢献を図ってまいります。
◇◆◇ グランビスタギャラリー サッポロ 展覧会概要 ◇◆◇
●主催:札幌グランドホテル
●展覧会名:「床ヌブリ展-木に宿るカムイたち」展
●開催場所:グランビスタギャラリー サッポロ(本館1階)
●開催期間:2022年10月3日(月)~10月31日(月)11:00~19:00
※土曜日・日曜日・祝日は休館、最終日のみ17:00まで
●入場料:無料
●内容:阿寒湖を拠点に制作活動を続けた彫刻家、床ヌブリ氏がアイヌ民族に伝わる叙事詩ユーカラを題材にし、フクロウや女性像で表した物語に登場するカムイ(神々)の姿を表現した木彫作品を数点ご紹介いたします。
◇お客様からのお問い合わせ 011-261-3311(ホテル代表)
【新北海道スタイル安心宣言を踏まえたホテルの取り組み】
札幌グランドホテルでは、北海道庁から発表された「新北海道スタイル」安心宣言を踏まえ、お客様とスタッフの健康と安全、公衆衛生を第一に、以下の対策およびお客様にお願いをさせていただいております。
●検温の実施
ホテル入館口にAI体温検知カメラを設置し、検温を実施いたします。
37.5℃以上の発熱をされているお客様、また体調の優れないお客様は、ご入館をご遠慮いただいております。
※37.5℃の基準は行政の指針によるものです。
●アルコール消毒液の設置
各フロアにおけるロビーやレストラン、宴会場、ホテルショップに消毒液を設置し、お客様がよりご利用いただきやすい安全・安心な環境整備に努めております。皆様のご協力をお願いいたします。
●マスクの着用をお願いいたします。
●ホテル内の通常清掃に加え、不特定多数のお客様が触れる箇所は定期的な消毒を実施しております。
●エレベーターや喫煙所につきまして、過密防止のため、定員を制限させていただきます。ご利用の際は、譲り合ってご利用いただきますようご協力をお願いいたします。
その他、宿泊・レストラン・宴会に関する詳細の取り組みにつきましては下記ページよりご確認くださいませ。
https://grand1934.com/offer/season/safty/
 グランビスタ ホテル&リゾートは、北海道で初めての本格的洋式ホテルとして誕生した北の迎賓館・札幌グランドホテルを有し、全国各地にシティホテル、ビジネスホテル、温泉旅館、総合海洋レジャー施設、ゴルフ場、ハイウエイレストランなどの施設運営を通じ、ホテル運営受託事業を展開、地域とともに歩んでいます。
企業名: 株式会社グランビスタ ホテル&リゾート
所在地: 東京都千代田区内神田2-3-4 S-GATE大手町北5F
創立: 1958年8月27日
資本金: 1億円
代表取締役社長: 須田 貞則
TEL: 03-5209-4121 (代表)
URL: https://www.granvista.co.jp/
Facebook:https://www.facebook.com/granvista.co.jp
«施設一覧» 札幌グランドホテル / 札幌パークホテル / 熊本ホテルキャッスル(提携施設) / ホテルインターゲート京都 四条新町 / ホテルインターゲート東京 京橋 / ホテルインターゲート広島 / ホテルインターゲート金沢 / ホテルインターゲート大阪 梅田 / 銀座グランドホテル / ホテル・ザ・ルーテル / 京町家 京都二条 さわら木の宿 /
京町家 京都ぎをん 八坂の宿 / 白良荘グランドホテル / ホテルゆもと登別 / 鴨川シーワールド / 鴨川シーワールドホテル / 神戸市立須磨海浜水族園(指定管理) / 苫小牧ゴルフリゾート72 / 佐野ハイウエイレストラン / 足柄ハイウエイレストラン / 大津ハイウエイレストラン /
札幌グランドホテルは、故、秩父宮殿下提唱のもと、政財界の応接室、市民の社交場として1934年に誕生し、「北海道初の本格的洋式ホテル」として、西欧文化の窓口という役割を担い続けております。1951年5月に北海道初の政府登録国際観光ホテルとなり、1978年6月には日本初のベルパーソン(女性)が登場するなど、常に時代の先駆者として歩み続けております。
※札幌グランドホテルは、グランビスタ ホテル&リゾートのグループ施設です。
名称: 札幌グランドホテル
所在地: 〒060-0001 北海道札幌市中央区北1条西4丁目
開業: 1934年12月11日
構造: 地上17階・地下2階
客室数: 494室・986名
URL: https://grand1934.com/
Facebook: https://www.facebook.com/grand1934
Twitter: https://twitter.com/SapporoGrand
Instagram: https://www.instagram.com/sapporograndhotel/
href="https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001196.000007398.html">https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001196.000007398.html

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【山口敏太郎の現代妖怪図鑑107】煙管坊は珍しいタバコ好き 出会えば強制没収

2022-09-29 | アイヌ民族関連
東スポWeb2022年9月28日 11:30

 オカルト評論家・山口敏太郎氏が都市伝説の妖怪、学校の怪談、心霊スポットに現れる妖怪化した幽霊など、現代人が目撃した怪異を記し、妖怪絵師・増田よしはる氏の挿絵とともに現代の“百鬼夜行絵巻”を作り上げている。第107回は「煙管(きせる)坊」だ。
 妖怪「煙管坊」は山にすんでいるタバコ好きの妖怪である。タバコを好む妖怪とは珍しい存在である。たいていの妖怪はタバコが嫌いだからである。なぜなら、タバコの煙には暴力を無効にする力があるからだ。
 タヌキやキツネに化かされた時、腰を据えてタバコを吸うといいと言われる。タバコの煙は狐狸が化かす技術を無力化するのだ。山によっては、山の魔物のいたずらを防ぐために、吸わない人でもタバコを持参しなければならないとされている。
 煙管坊の正体はキツネではないかと言われている。つまり、キツネが化けているというわけだ。姿の表し方は、夜中に坊主頭で作業着姿で現れ、人間にタバコをねだるという。タバコを分けてやると、その箱の残りのタバコもいつの間にかに消えている。もしあげなくても、持っていたタバコを全て奪われる。つまり、タバコをやってもやらなくても全部取り上げられてしまうのだ。
 他に北海道に伝わるアイヌ妖怪の「キムナイヌ」も大変なタバコが好きだと言われている。この妖怪も山にすんでいる妖怪であり、タバコを持っていると寄ってくるそうだ。寄ってくる前に少量のタバコを供えると害がないとも言われている
https://www.tokyo-sports.co.jp/articles/-/240205

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

実家は不登校児童の居場所。バングラデシュのサイレンで覆った日常【WELgee・渡部カンコロンゴ清花3】

2022-09-29 | 先住民族関連
ビジネスインサイダー9/28(水) 8:10配信

NPO法人WELgee(ウェルジー)代表、渡部カンコロンゴ清花(31)を「ソーシャルグッドネイティブ」へと導いた原点は、中学時代にさかのぼる。公務員だった父親が退職し、不登校の子どもなどを支援するNPOを立ち上げたのだ。
静岡県にあった事務所兼自宅には、子どもたちだけでなく自主保育をする母親や、就労支援施設で働く障がい者、福祉を学ぶ学生らが始終出入りし「ダイニングテーブル代わりに置いた卓球台や、室内の駄菓子コーナーに集まっていました」。渡部自身、親から暴力を受けていた親友を3カ月ほど自室に匿い、自転車の2人乗りで登校していた時期もある。
設立当初は家計も楽ではなく、近所から分けてもらった野菜や米を食べていたほど。このため渡部は、進路を決める際も、学校案内は常に学費から読むようになった。
特待生として学費免除で入学した私立高校にも、ヤンキーや貧困家庭の子など、さまざまな生徒がいた。朝食抜きで登校する子がいると「校長室にカップ麺があるんですよね~」とつぶやく校長や、図書室で手相を見ながら相談に乗ってくれる現代文の教師らが、さりげなく生徒を支えていた。
渡部は10代を通じて「社会の用意したカテゴリーに当てはまらない人たち」と、彼らを受け入れる大人たちに囲まれて育った。「人間はここまでが普通、と線引きできるような存在ではなく、自分も含めてみんな同じグラデーションの中にいることが分かった。それは人生に大きな影響を与えたと思います」と振り返る。
国家が守らない国民がいることに衝撃
大学は、県内在住者は入学金が格安だった静岡文化芸術大に進学。同大教授で国際協力論を教える下澤巌に出会った。大学3年の時、下澤が長く支援に関わるバングラデシュ南東部のチッタゴン丘陵地帯を訪ねたことが、人生の大きな転換点となった。
チッタゴン丘陵地帯にはもともと仏教徒などの先住民族が暮らしていたが、1970年代に国の多数派であるベンガル人が入植し、紛争の末、和平協定が結ばれた。しかし先住民族への迫害は続き、政府の検閲によって情報も外に出づらい「隠れた紛争地域」だった。
2週間の滞在最終日、先住民族とベンガル人の衝突が起きた。前日まで穏やかに暮らしているように見えた村人が斧を持ち、銃を持つ政府軍が出動して道路も封鎖された。先住民族は日本人と顔が似ているため、渡部は「外に出ると危ない」と言われて帰るに帰れなくなった。困った挙げ句、非戦闘員である僧侶に先導してもらい、何とか首都ダッカへたどり着いた。
去り際、僧侶は言った。
「This is our Life.」
渡部はそれを聞いて「それでいいのか」と怒りに近い感情に駆られたという。
「小学生がサイレンの音で家の中に逃げ込み、近くの村で10代の女の子が性暴力を受けたという話が伝わり、人々は家を焼かれている。国の軍隊は、国民であるはずの先住数民族を守るどころか、彼らに銃を向ける。それを『人生』と諦めていいのか」
それは大学で勉強してきた「JICA(国際協力機構)や国連が、援助国と連携して行う国際協力」では、全く読み解けない世界だった。
「国際協力を学んでいるなんて、過去の自分はよく言えたものだ。これを理解しないまま日本で勉強を続けて、国際機関に就職するなんてできないぞ、と思いました」
国連機関で2年インターン。ぶつかった壁
渡部は休学し、NGO駐在員やUNDP(国連開発計画)のインターンを務めながら計2年、チッタゴン丘陵地帯に滞在する。現地から日本の新聞へ、先住民族の現状を訴える文章を連載し、後述するオンラインでの募金集めなども実施した。
下澤は渡部の発信力を「僕らの数百倍強かった」と評する。
「彼女は単に多くの情報を伝えただけでなく、現地の人とのやり取りから生まれた感動や驚き、生活感を素直に表現することに長けていた。国際法や政治情勢といった難解さのない、実感のこもった語りが多くの人をひきつけたのです」
渡部がUNDPでインターンを始めて間もなく、オフィスから30分ほど離れた先住民族の村が焼き討ちに遭った。しかし中立を守るUNDPでは、話題にもされなかった。
渡部はFacebookの呼びかけで資金を集め、被害者に毛布などを配った。しかしそれを知った上司から「内政干渉になる。感情的に動くな」と厳しく言い渡されたという。
上司は先住民族の出身だった。国連職員になれるのは、先住民族でも一握りのエリートだけだ。にもかかわらず、当事者であるはずの彼が問題解決に取り組めないことに、渡部は深く失望する。
国連機関は、活動を展開する国の政府に退去を命じられると、活動継続が難しくなってしまう。上司には政府と折り合いをつけつつ現地に留まることで、将来的な人権救済の余地を残すという大局的な判断もあっただろう。しかし当時24歳の渡部には、眼前の矛盾に対する疑問の方が強かった。
渡部はインターンが終わるとJICAのプロジェクトに参加し、チッタゴン丘陵地帯に留まろうとした。しかし日本に帰国中にダッカで大規模テロが起き、渡航自体が難しくなってしまう。
難民を送り出す側から、受け入れる側へ
進路が宙に浮いた渡部は、東大大学院へ進学すると同時に、NPO法人ETIC.の学生起業家育成プログラム「MAKERS UNIVERSITY」に参加した。そこで選んだテーマが「難民」だ。
繁華街で外国人とおぼしき人に声を掛け、難民申請者たちから話を聞く。すると「ガザやアフガニスタンから来た人に、この国では難民になることすら大変だと聞いて、衝撃を受けました」。
渡部にとって、チッタゴン丘陵地帯の先住民族と日本に来た難民申請者たちは、地続きの関係にある。チッタゴン丘陵地帯は難民を生み出す側であり、現地で渡部が知り合った友人や知人にも、希望を求めてアメリカやカナダ、オーストラリアに渡った若者たちがいた。
日本で出会った申請者の、言葉も分からない国で必死に生活再建に挑む姿が、そんな友人たちに重なった。渡部は「認定申請者たちと話していると、昔から知っている仲間と話しているような、不思議な感覚に陥りました」と話す。
「難民認定されない人たちは、祖国と日本という国家の狭間にこぼれ落ちた存在。チッタゴン丘陵地帯の人たちも日本の難民申請者も、国家の庇護を受けられない点では同じです」
しかし渡部の語る難民支援は、日本の友人にはなかなか理解されなかった。「MAKERS UNIVERSITY」のプレゼンテーションでも、他の発表者に拍手喝采を送っていた同期生が、渡部の話には静まり返った。
それどころか「難民を無制限に受け入れたら、治安が悪くなるのでは」「日本にも困っている人はたくさんいるのに、なぜあえて外国人を支援するのか」といった意見すら出た。渡部は「既存の枠にとらわれず、社会課題の解決を目指すイノベーターですら、こういう反応なんだ」と当時はがっかりした。
しかし渡部はめげなかった。その後も同期生に難民問題を語り、入管の面会に誘ったりWELgeeの事務所に連れて行ったりした。すると、事務所に出入りしていたコンゴ民主共和国(DRC)出身の元医師にアルバイトを頼む同期生や「寝る場所がないなら、うちに泊まれば」と、短期の宿泊場所として自宅を貸してくれる仲間が現れた。
「未知の存在に恐れを抱くのは、人間の防衛本能でもあり否定しても仕方がない。でも身近に接して一緒に食事をすれば、概念的な『難民』が『アフガニスタンから来た○○さん』になる。私たちは企業や個人に、そういう接点をたくさん作っていきたいんです」
下澤は、彼女の突破力と発信力を高く評価する一方、こんな話もした。
「直感的な正義に向かって迷いなく行動する力は素晴らしいですが、内部調整やチームビルディング、目標に向かう際の時間配分などは苦手。目の前の人を助けたいあまり突っ走り、所属する組織で『異端児』扱いされることもしばしばでした」
下澤の指摘は正しかった。2020年、渡部はある日突然、WELgeeから逃げ出したのだ。
(敬称略・明日に続く)
(▼第1回はこちら)
(文・有馬知子、写真・伊藤圭)
https://news.yahoo.co.jp/articles/69099bea6a2a9e5bd31d9b5c594a481f5796fb45

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アイヌの心伝えていきたい 講演会で半生を語る 宇梶静江さん  白老

2022-09-29 | アイヌ民族関連
苫小牧民報2022.09.28
アイヌ民族文化伝承者、宇梶静江さん(89)の講演会が23日、白老町東町の文化施設シマフクロウの家で開かれた。町内外から参加した13人が、宇梶さん自身が語る半生に聞き入った。

講演する宇梶さん
 宇梶さんは2021年11月、白老町に移住。施設は宇梶さんが代表を務める一般社団法人アイヌ力(ぢから)の活動拠点で、音楽コンサートや料理教室などが開かれている。
 講演は、1933年3月に浦河町で誕生し、幼少期は貧しく、和人からの過酷な差別に苦しんだ話から始まった。20歳で学業を志して札幌市内の私立中学に入学。3年かけて卒業した後、父が工面してくれた2万円を握り締め、56年3月に23歳で上京。27歳で和人の建築家と結婚し、俳優の宇梶剛士さんら2児を生み育てたという。
 72年、朝日新聞「ひととき欄」に「ウタリたちよ手をつなごう」という文章を投稿して話題となり、翌73年に東京ウタリ会が創立されて会長に就任したことなども語られた。
 幼少期を振り返り、「提案しても(案を)通してくれず、作文にしても(他の子のように)張り出してくれない」と訴え、「(和人は)諦めさせることを覚えさせようとしたが、私は諦めなかった」と語気を強めた。自身の活動について「自然の恵みに感謝し、誰にも分け隔てなくその恵みを分かち合ってきたアイヌの心、アイヌの言葉の重みを伝えていきたい」と思いを語った。
 また、質問に答える形で白老について「町民は和人やアイヌに関わらずみんな優しい。この夏は、海を見に浜を歩くのが楽しみだった」と笑顔を見せた。
 参加した白老アイヌ協会理事長の山丸和幸さん(74)は「今後も静江さんの思いや活動を支えていきたい」と話していた。
https://hokkaido-nl.jp/article/26694

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする