先住民族関連ニュース

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イチャルパで先祖の霊供養 本別

2022-09-19 | アイヌ民族関連
北海道新聞09/19 05:00

本別で開かれた先祖供養の伝統儀式「イチャルパ」
 【本別】本別アイヌ協会(小川哲也会長)でつくる実行委は18日、先祖供養の伝統儀式「本別イチャルパ」を町上本別生活館前で開いた。昨年9月、20年ぶりに復活させた。今年はあいにくの雨空だったが、町内外から100人以上が集まり、先祖の霊に祈りをささげた。
 本別で記録に残るイチャルパは2001年に行われたが、祭具の作り方や作法などの資料が現存せず、北海道アイヌ協会常務理事でもある小川会長が伝統文化を風化させまいと企画した。
 儀式では、神々に感謝し平和を願うカムイノミを行った後、ヤナギの木で作ったイナウ(木幣)やトノト(神酒)を自然界の神々にささげ、果物や菓子などを祖先が食べやすいよう細かく切って供えた。
 アイヌ古式舞踊を伝承する帯広カムイトウウポポ保存会が伝統舞踊と奉納舞踊を披露し、最後にオハウ(煮込み汁)が参加者に振る舞われた。(岡田圭史)
※「イチャルパ」の「ル」は小さい字
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/733082/

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知里幸恵の死の直前の手紙に思い重ね 没後100年、登別で講座

2022-09-19 | アイヌ民族関連
北海道新聞09/19 05:00

知里幸恵の手紙を読み、思いをはせる参加者ら
 【登別】大正期のアイヌ文化伝承者で「アイヌ神謡集」を著した知里幸恵(1903~22年)の没後100年を迎えた18日、幸恵が死の直前に書いた手紙を読み解く講座が「知里幸恵 銀のしずく記念館」(登別本町)で開かれた。参加者は病状の悪化やアイヌ文化伝承への思いをつづった手紙を朗読しながら、幸恵の心情に思いを重ねた。
■8人が朗読 内容や達筆さに感動
 同館を運営するNPO法人知里森舎の主催で、市民ら8人が参加した。同法人の松本徹理事長が、没後100年に合わせて計8回開く「知里幸恵講座」の7回目だ。
 参加者は、心臓病が悪化した幸恵が父高吉と母ナミに宛てた手紙を順番に朗読。松本理事長は9月4日付の手紙の一節を取り上げ「体調が厳しい一方で、志は強く、このまま道内に戻るのは悔しいという思いが表れている」と解説した。
 亡くなる直前に書かれた9月14日付の手紙には、病気のために医者から「結婚不可」と診断されたことや、「一生を登別で暮らしたい」という願望などが記されている。松本理事長は「母親に泣きついているような内容。結婚できないことではなく、(文化を伝承する)後継者を持つことができないことへの悲しい思いがあったのではないか」と推考した。
 幸恵は22年(大正11年)5月、神謡集の出版作業のため上京するが、同年9月18日に死去している。参加した登別本町の安食順子さん(72)は「読んでいて胸が詰まるのと同時に、19歳で書いた達筆な文章に感動した」と話していた。
 知里森舎は最後の講座を10月22日午後1時半から、同館で開く。幸恵の思いを現在に継承してきた人たちについて松本理事長が話す。定員10人、参加費100円。申し込みは前日までに同館の電話0143・83・5666へ。(高木乃梨子)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/733030/

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アイヌ語由来の地名解説 故山田さんしのび伊達で企画展

2022-09-19 | アイヌ民族関連
北海道新聞09/19 05:00

山田さんの資料をもとに市内外の地名を解説したパネルなどが並ぶ企画展
 【伊達】企画展「アイヌ語地名を歩く 山田秀三の地名研究から」(北海道博物館、市教委主催)が、市内松ケ枝町のだて歴史文化ミュージアムで開かれている。
 企画展は、アイヌ語地名研究の第一人者である故山田秀三さんの没後30年に合わせて開催。山田さんが1955年と73年に調査した伊達市周辺の地名にまつわる資料など79点が並ぶ。
 壮瞥町の蟠渓地区の由来は「下流側の温泉」を意味する「パンケ・ユー」とされていることや、伊達市の徳舜瞥川は「アメマスがいる川」を意味する「トゥクシシュンペッ」とされていることなどをパネルや山田さん直筆のノートなどを展示して紹介している。
 ミュージアム担当者は「意外と知らなかった地名の由来がわかる」と魅力を話した。観覧料は一般300円、小中学生は200円。11月27日まで。月曜日休館。(山中悠介)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/733028/

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没後100年、知里幸恵の生涯に思いはせ 登別で墓やゆかりの地巡る

2022-09-19 | アイヌ民族関連
北海道新聞09/18 22:43

知里幸恵の墓に手を合わせる参加者
 【登別】大正期のアイヌ文化伝承者、知里幸恵(1903~22年)の没後100年を迎えた18日、「シロカニペ(銀の滴)ウォーク」が登別市内で開かれ、市民らがアイヌ神謡集を著した幸恵の墓や縁のある地を巡り、その生涯に思いをはせた。
 「知里幸恵 銀のしずく記念館」を運営するNPO法人知里森舎の主催。市内外から6人が参加し、同法人の松本徹理事長が市内富浦墓地にある墓や、幸恵の弟でアイヌ語学者の知里真志保の碑などを案内した。
 松本理事長は幸恵の遺体について、当初、言語学者金田一京助により東京で埋葬されたが、1975年に現在地に改葬されたと説明。墓の形は「金田一が東京で建てた墓とほぼ同じだ」などと紹介した。
 上川管内美瑛町の会社員清田英之さん(60)は墓前で手を合わせ「アイヌ民族の精神を残してくれたことに感謝の気持ちを伝えた」と話していた。(高木乃梨子)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/733079/

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1973年のアカデミー賞受賞を拒否…先住民女性に映画芸術科学アカデミーが謝罪

2022-09-19 | 先住民族関連
日テレ9/18(日) 17:12配信
1973年のアカデミー賞の授賞式で映画におけるアメリカ先住民の描き方に抗議し、受賞を拒否したことで非難を受けた先住民の女性に対し、賞を主催する映画芸術科学アカデミーは17日、謝罪の言葉を伝えました。
先住民族の血を引くサシーン・リトルフェザーさんは1973年、アカデミー賞の授賞式で「ゴッドファーザー」で主演男優賞に選ばれたマーロン・ブランドさんに代わり、登壇しましたが、受賞を拒否しました。
映画における先住民の描き方に抗議するためブランドさんから頼まれたもので、会場からは非難するブーイングが上がりました。
リトルフェザーさんは女優として活動していましたが、その後、映画界での仕事は少なくなったということです。
映画芸術科学アカデミーは17日、リトルフェザーさんを囲むイベントを開き、「あなたの精神的な苦痛とキャリアの代償は取り返しがつかない。心から謝罪したい」と伝えました。
リトルフェザーさんはこれに対し、「謝罪を受け入れるためにここにいます。謝罪は私1人のためでなく、先住民全員のためのものです」と応じました。
https://news.yahoo.co.jp/articles/3d1eb5cac542735868868c56c094f9b47c143fc8

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『ゴールデンカムイ』第4期のキービジュアル公開 10・3放送スタート

2022-09-19 | アイヌ民族関連
アニメ&ゲーム2022-09-16
 TVアニメ『ゴールデンカムイ』第4期(10月3日放送開始)のキービジュアルが公開された。

TVアニメ『ゴールデンカムイ』第四期のキービジュアル(C)野田サトル/集英社・ゴールデンカムイ製作委員会
 同作は、明治時代の北海道を舞台に、アイヌが遺したという大金を手に入れるため、日露戦争の死線を潜り抜けた元軍人の杉元佐一が、アイヌの少女・アシリパと行動をともにし、一攫千金を夢みる物語。
 これまでテレビアニメが3度放送(1期2018年4月~6月、2期同年10月~12月、3期2020年10月~12月)、原作漫画は「マンガ大賞2016」など数々の漫画賞を受賞する人気作品で、実写映画化されることも決まっている。コミックはシリーズ累計2300万部を突破している。
■第4期 放送情報
10月3日より毎週月曜放送開始
TOKYO MX 23:00~
読売テレビ 26:15~
北海道放送 25:26~
BS11 23:00~
チャンネルNECO 10月7日より毎週金曜23:30~
TVアニメ「ゴールデンカムイ」第四期PV第2弾
https://www.oricon.co.jp/news/2249702/full/

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『SLAM DUNK』に『ゴールデンカムイ』…現代詩の第一人者・伊藤比呂美が打ち明ける「止まらないマンガ愛」

2022-09-19 | アイヌ民族関連
現代ビジネス9/18(日) 16:33配信
漫画に親しんだ幼少期
 好きな本は無数にありますが、幼少期から現在まで私に影響を与えてきたのは、同時代を彩った数々の漫画作品です。
 小学校時代には、最初は少女漫画を読んでいたのですが、当時は貧乏な女の子が家族を失い、やがて救われるといった内容の作品が多く、幅が感じられませんでした。
 一方、たまに読む同時代の少年漫画には、そのつど心を躍らせていました。当初はなかなか自分で買えず、親戚の家や学校で回し読みをする感じでしたが、読めば読むほど、冒険活劇物の世界に夢中になったんです。
 特に影響が大きかったのは、ちばてつやさんや石ノ森章太郎さんの作品です。当時は今と比較して、漫画の社会的な地位は決して高いとは言えませんでした。でも、その内容自体は決して低俗なものではありません。
 『紫電改のタカ』であれば太平洋戦争末期の海軍の状況、『サイボーグ009』であれば'60年代当時の人種問題やベトナム戦争など、実際の社会と関連したテーマが扱われ、それぞれ作者が綿密に調査を行ったことが感じられました。
 また、「漫画には作者がいる」ことを実感するようになったのはこの頃です。『紫電改のタカ』は主人公の青年兵の内面にすっと入っていく感じでしたが、『サイボーグ009』は戦いのシーンなど、明らかに描き手である石ノ森さんが力を入れている画が随所に感じられ、子ども心にも「これを見せたいんだな」と思えました。
大友克洋さんに魅了され
 それから大学を卒業するまでは、漫画をそこまで集中的に読んではいなかったのですが、'80年代になって再びその世界に夢中になりました。
 当時の漫画界の流れを変革した存在として知られているのは、大友克洋さんです。『童夢』をはじめ、大友さんの画はとにかく写実的です。それまでの漫画における風景は、基本的には物語の説明という側面が大きく、そこまで立体的ではなかったと思います。ですが大友さんは、直接物語に寄与することはなくても、ひとつひとつの風景を綿密に描き出しました。
 ここから始まる漫画のイメージの変革は大きく、漫画史には「大友以前/以後」という区分が生まれたとも言われます。
 逆に、画の生み出す想像性を駆使して、独自の世界を編み出す漫画家も少なくありません。楳図かずおさんはその筆頭で、『赤んぼ少女』はとにかくその絵柄が怖かった。
 『漂流教室』はある程度、楳図さんの画風に慣れた後だったので、そこまで恐怖心を覚えずに読めました。また、少年たちが荒れ果てた未来の世界に学校の校舎ごと送られ、どうにか生き延びようとする姿を描く物語の面白さに熱中しました。
勝負の持つ残酷さを感じた2作品
 『SLAM DUNK』は文字通り、高校生たちが持てる力のすべてをバスケに注ぎ込む姿に魅了されました。印象に残ったのは、負けて競技場を去る人たちの物語を詳細に描いていることですね。バスケには当然勝ち負けはありますが、試合に臨む人たちにどのような思いや背景があるのかを丹念に描くことで、スポーツの持つ真剣さや残酷さが伝わってくる。
 「残酷さ」で言えば、剣に生き、命を懸けて斬り合いに臨む男たちを描いた『バガボンド』はよりそれが際立っています。
 漫画以外で好きな本を挙げるなら、「般若心経」になります。読んだきっかけは、両親が病気になったことです。心の平安を得てほしいと思い、仏教の存在が思い浮かびました。そこで、まず自分が勉強しようと思い、色々な関連書を手に取りましたが、その中でも「般若心経」は面白かった。
 というのは、仏教の本というよりも、「自分たちがどう生きるか」の心構えを教えてくれる本だということに気づいたからです。世の中のすべてのものは「空」であり実体がないこと、そして、すべてが「空」であると理解することで、生きる上での煩悩がなくなると説く。わずかな字数ながら、書かれている内容はとても豊かでした。
 その後、「般若心経」の解読本を書き、仏教の説話集を新訳するなど、仏教の言葉を自分の「詩」の言葉に昇華させることが私の中で大きなテーマになりました。
 このような影響関係はどの世界にもありますし、漫画の世界もまたさまざまな作家の相互作用によって成り立っています。たとえば最近、『ゴールデンカムイ』に、同じくアイヌ民族が登場するちばてつやさんの『ユキの太陽』の影響を感じたこともありました。
 漫画を読み、一見ばらばらに見える世界のつながりを感じられた時はとても幸せな気持ちになります。
 伊藤比呂美(いとう・ひろみ)/1955年東京都生まれ。『草木の空』でデビュー。1980年代の女性詩ブームを牽引する。著書に『良いおっぱい 悪いおっぱい』『ラニーニャ』(野間文芸新人賞)『河原荒草』(高見順賞)等多数
 (取材・文/若林良)
https://news.yahoo.co.jp/articles/68912830eda534f819645f725c057e1adca13e1d?page=1

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