先住民族関連ニュース

先住民族関連のニュース

<ウポポイ オルシペ>48 9月17日から特別展開催 「アイヌ資料」広く紹介

2022-09-17 | アイヌ民族関連
北海道新聞09/17 05:00

「アペフチカムイ~火の神様」(2020年、貝澤徹作)はアート性の高いアイヌ資料の一つ
 国立アイヌ民族博物館に来館するみなさんが、展示室で出会うものは、アイヌ民族の歴史や文化を語るうえで欠くことのできないもの、いわゆるアイヌ資料です。
 かつての生活で使われていた民具、アイヌ民族の風習などが書かれた文献やアイヌ民族自らが記した文献、アイヌ民族を写した絵図・写真・映像、口承文芸や語りなどを録音した音声、アイヌ民族やその祖先が残した考古遺物などが挙げられます。
 そして、特に強調したいのは、受け継がれる技術と知識を駆使し、新たな表現を積極的に取り入れた、「現在生み出されているもの」もアイヌ資料である、という点です。
 アイヌ資料は、アイヌ民族はもちろんのこと、さまざまな人たちによりつくりだされてきました。またそれは、過去の中に閉ざされたものではなく、今なお創造されており、その数や種類は増え続けています。私たちの博物館では、アイヌ民族の歴史や文化の中で生み出されてきた「これまでのアイヌ資料」だけでなく、現在創造されている「これからのアイヌ資料」もあわせて、広く紹介していきたいと思っています。
 当館では、アイヌ資料をコレクションした人物や組織に焦点を当て、アイヌ資料とは何かについて考えた特別展「イコロ ウエカリレ アイヌ資料をコレクションする」を17日から開催します。国指定文化財や北海道初の出展品、道内外から集めたアイヌ資料が一堂に会しますので、アイヌ資料を広く知る機会として是非ご覧ください。(鈴木建治=国立アイヌ民族博物館研究主査)
 ※「イコロ」の「ロ」は小さい字
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/732495/

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

苫小牧市、ワーケーションに力 モニターツアー第2弾 首都圏フリーランスの需要取り込め

2022-09-17 | アイヌ民族関連
北海道新聞09/17 05:00

ウトナイ湖で野鳥観察を楽しむツアー参加者ら
 仕事と休暇を兼ねて地方に滞在する「ワーケーション」の需要を取り込もうと、苫小牧市は今月上旬から、フリーランスで働く東京の人らを対象とした3泊4日のモニターツアーを行っている。昨年度の冬に行ったツアーに続く第2弾で、夏から秋にかけてのワーケーションに対するニーズや課題を探る。来年度から本格誘致し、関係人口の増加につなげる狙いだ。
 10月下旬まで4回ツアーを実施し、計20人が参加予定。このうち今月12~15日のツアーには、公募で選ばれた東京の男女5人が参加した。キャンプ場「オートリゾート苫小牧アルテン」に滞在し、インターネットを通じて遠隔で仕事をこなした。滞在中、海の駅ぷらっとみなと市場やアイヌ文化復興拠点「民族共生象徴空間(ウポポイ)」、ウトナイ湖をバスで巡った。
 冬のツアー参加者から要望があった地域住民との交流会も設定。道外から移住した市民らから、苫小牧での生活で「心にゆとりが生まれた」と評価する声を聞く一方、「公共交通手段が少ない」といった話も出た。
 フリーランスでウエディング事業の広告を手掛ける肥留間(ひるま)翔子さん(33)は、顧客とのやりとりや制作作業をパソコン1台で行えるため、東京と北海道の2拠点生活を構想し、参加した。「空港から近く、夏が涼しい。Wi―Fiの普及も進んでいる。交流会で生活のイメージも膨らんだ」と満足げだった。
 市は来年度、参加者の声を踏まえてワーケーション専用サイトやパンフレットを作成し、誘致を本格化させる予定。今月上旬からのツアーには定員の8倍近い応募が寄せられるなど、既に需要の高さがうかがえるといい、「産業都市や快適な気候をPRし、苫小牧ならではのワーケーションの形を提案したい」(政策推進課)としている。(木村みなみ)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/732327/

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

函館・五稜郭跡の兵糧庫の来場者、昨年の倍以上に ゴールデンカムイ効果

2022-09-17 | アイヌ民族関連
北海道新聞09/17 05:00
 第3回定例函館市議会は16日、3氏が一般質問を行った。市は、人気漫画「ゴールデンカムイ」に登場した五稜郭跡の兵糧庫の8月限定公開に、昨年の2・4倍に当たる約1万7千人が訪れたと報告した。
 ゴールデンカムイはアイヌ民族の少女らの冒険を描いた連載漫画で、今年4月に道南を最後の舞台として完結。兵糧庫はクライマックスの重要な場面の一つとして描かれており、公開中はアニメファンで連日にぎわった。
 また、市内にあるアイヌ民族に関する資料を展示する北方民族資料館(末広町)の今年4~8月の来館者数も、過去5年で最多だった。アンケートでは来館理由にゴールデンカムイを挙げたケースが多かった。荒木明美氏(無所属)への答弁。
 定例会はこのほか、物価高騰対策費などを追加する本年度一般会計補正予算案を可決した。また、道教委の高校の配置計画や教育制度に関する意見書案など6件を原案通り可決。安倍晋三元首相の「国葬」への反対と撤回を求める意見書案を否決し、閉会した。(梶蓮太郎)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/732294/

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ウポポイでアイヌ民族特別展 17日から 重要文化財や道内初公開も

2022-09-17 | アイヌ民族関連
北海道新聞09/17 02:11 更新

道内初公開の「アイヌの挂甲」など貴重な資料が並ぶ特別展(金本綾子撮影)
 【白老】胆振管内白老町のアイヌ文化復興拠点「民族共生象徴空間(ウポポイ)」の国立アイヌ民族博物館は17日から、アイヌ民族に関する資料と収集者に焦点を当てる特別展「イコロ ウエカリレ アイヌ資料をコレクションする」を開く。民具資料を中心に江戸期から現代までの約250点が並ぶ。
 イコロはアイヌ語で「宝物」「資料」、ウエカリレは「~を集める」を意味する旭川地区の方言。アイヌ民族の儀礼や伝説を紹介した絵巻「蝦夷島奇観(えぞしまきかん)」など国の重要文化財5件も展示し、考古学者の伊東信雄氏が樺太で収集した「アイヌの挂甲=けいこう=(革鎧=かわよろい=)」は道内初公開となる。
 同館の藪中剛司研究学芸部長(59)は「これだけアイヌ民族関連の資料が一堂に会するのは非常に珍しい。収集した背景や意図を感じ取ってほしい」と話す。
 11月20日まで。入場は事前予約制で同館ホームページから申し込む。高校生以上はウポポイ入場料(大人1200円など)のほか特別展の観覧料(同300円など)が必要。中学生以下は入場も観覧も無料。(竹田菜七)
 ※「イコロ」の「ロ」は小さい字
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/732458/

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

日高の体験型観光、海外へ魅力発信 旅行会社招き「アイヌアドベンチャーツアー」

2022-09-17 | アイヌ民族関連
北海道新聞09/16 19:00

森に入る前にアイヌ民族のカムイノミを体験する海外の旅行会社の社員
 【平取、様似、浦河】来年9月に道内で開催される体験型観光の国際イベント「アドベンチャー・トラベル・ワールド・サミット(ATWS)」に向け、観光資源活用に向けた動きが広がっている。日高管内では12~16日、海外の旅行会社関係者を招き、北海道運輸局などがアイヌ民族に関連する生活、文化、自然を体験するツアーを行った。道内観光の魅力を発信し、それぞれの国で旅行商品の開発につなげてもらう狙いだ。
 ツアーは同運輸局と北海道エアポート(HAP、千歳)の共催。ATWSに向け、体験型観光をテーマに行うのは初めて。日高管内での「アイヌアドベンチャーツアー」と網走から知床国立公園への「サイクリングツアー」を同時に開催。日高には英国、スウェーデン、スイス、香港から4人を招いた。
■平取でカムイノミ
 12~14日は平取町に滞在した。13日は町アイヌ文化振興公社の職員でアイヌ民族の木村美咲さん(30)、アイヌ民族のハンター門別徳司さん(40)がアベツ川流域の国有林を案内した。参加者は、森に入る前に行うカムイノミ(神へ祈る儀式)の作法を一人ずつ体験。山で狩猟する際に作るクチャチセ(仮小屋)や、クマ用の仕掛け弓を再現したもの、強いにおいがするため魔よけとして使われる木イヌエンジュなどを見学した。
 同公社が民族衣装の素材となるオヒョウの苗などを植樹した場所も紹介。2人は「建築用の木が植えられたり、シカが増えたりして、アイヌが昔から利用してきた木は少なくなっている」と説明した。
 そのほかアイヌ民族の踊りを見たり、木彫りや伝統料理のシカ汁作りも体験。スウェーデンの旅行会社でプロダクトマネジャーを務めるマッツ・ビガードさん(68)は「北欧の人は新しい知識を得たい欲が強い。アイヌ文化について話を聞ける機会は喜ばれる」と笑顔。英国の旅行会社のプロダクトマネジャー、マイケル・ストックさん(42)は「近代的な技術や文化のイメージが強い日本で、昔から続く文化を守ろうとしているアイヌ民族の人たちと交流できるツアーはとても魅力的」と話した。
■様似はアポイ岳へ
 15日は様似町を訪れ、アポイ岳(810メートル)登山を体験した。
 アポイ岳は、山頂で火をたいて儀式を行い食料のシカがとれるよう神に祈ったというアイヌ民族の伝承が残り、アイヌ語が語源。麓のジオパークビジターセンターでは、アポイ岳ファンクラブの田中正人会長が、プレートの衝突でマントルが地表に露出した「かんらん岩」で形成されているという山の成り立ち、低山でありながら固有種を含む多くの高山植物が見られることなどを説明した。
 その後、田中会長のガイドで、植物の写真を撮ったり、日高山脈や海岸線の景色を楽しみながら山頂を目指しトレッキング。香港を中心に欧米などに展開する旅行会社のキャサリン・フォク代表(62)は「風景が素晴らしい。人が少なく清潔なのも良い。私たちの顧客は北海道に興味を持っているので、多くの見どころがあると分かり良かった。もっといろいろなコンテンツを知りたい」と望んだ。
■浦河では魚さばき
 アイヌ民族との関わりは薄いが、浦河では魚をさばく作業も体験。スイスの旅行会社のマネジャー、シルヴィー・ヘムリシャーさん(33)は「魚が好きな外国人は面白い体験だと感じるだろう」と興味深げに話した。
 一連のツアーを終え、参加者は「10日間、2週間など長い期間でアイヌ文化を含む道内各地を巡るツアーができそう」「プライベートジェットで旅行する(富裕層の)顧客もアイヌ文化には興味を持つだろう」など高く評価。同運輸局は、今回の2地区の取り組みで得た意見を観光メニューの磨き上げや情報発信に活用するほか、今後も各地で同様のツアーを企画するという。(杉崎萌、和田樹)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/732322/

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

<留萌>歴史振り返る企画展に意欲 市の新しい学芸員・高橋愛未さん(22)

2022-09-17 | アイヌ民族関連
北海道新聞09/16 05:00

高橋愛未さん
 市の新しい学芸員として今春に採用され、現在は所属する市教委生涯学習課で日々業務に当たる。留萌とは大学卒業まで縁もゆかりもなかったが、「市民のためになる資料を後世に残していきたい」と意気込んでいる。
 山形県内陸部の中山町出身で、東北芸術工科大(山形市)の歴史遺産学科を卒業。中学校の授業で歴史の奥深さに魅了されたことをきっかけに、大学では地元に伝わる口寄せ巫女(みこ)「オナカマ」文化の研究に熱中した。卒業論文は学科の最優秀賞に選ばれた。
 大学卒業後は民間企業への就職が内定していたが、「歴史に携わる仕事がしたい」と大学4年の12月に就活を再開。求人サイトを眺めていた時に、留萌市の学芸員募集のページに目が留まった。道内には旅行で一度訪れたきりだったが、「ニシン漁やアイヌなど北海道固有の文化を学びたい」と市の採用試験を受けた。
 現在は留萌市史の研究や郷土学習イベントの準備を担当している。印象的な仕事は、8月上旬に行った国指定史跡「旧留萌佐賀家漁場」の一般公開だ。「訪れた人たちが新たな発見に喜ぶ顔を見て、とてもやりがいを感じました」
 今後の目標は、未公開資料の整理を進めて、留萌の歴史を振り返る企画展示を開くこと。「歴史に関心がない人や、若い人たちに足を運んでもらえるようなイベントなど企画したい」と意欲を見せる。(吉川幸佑)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/731983/

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アイヌ文化伝承 文様に思い込め 登別で刺しゅう展

2022-09-17 | アイヌ民族関連
北海道新聞09/16 05:00

登別市郷土資料館で開かれているアイヌ刺しゅうの特別展「上武やす子と刺しゅう」
 【登別】登別市郷土資料館(片倉町)でアイヌ刺しゅうの特別展「上武やす子と刺しゅう」が開かれており、色とりどりの着物が来館者の目をひいている。
 登別在住でアイヌ文化の伝承に尽力する上武やす子さん(87)が製作したルウンペ(木綿衣)、アットゥシ(樹皮の布)などアイヌ文様が美しい9点が並ぶ。
 常設展では、「アイヌ神謡集」を著した知里幸恵の没後100年を記念して、幸恵の母ナミが作成したルウンペも展示されている。
 監修する市教委の菅野修広学芸員は「美しい文様はもちろん、上武さんの伝承への思いなどにも注目してほしい」と話している。10月10日まで。(高木乃梨子)
※「アットゥシ」のシ、は小さい字
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/731775/

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

木工にアイヌ文様、文化学ぶ おといねっぷ高で体験授業

2022-09-17 | アイヌ民族関連
北海道新聞09/16 05:00

コースターにアイヌ文様を彫っていくおといねっぷ美術工芸高の生徒
 【音威子府】おといねっぷ美術工芸高でアイヌ工芸を学ぶ授業が行われ、1年生37人が木のコースターにアイヌ文様を施した。
 道の「アイヌ工芸品販路拡大・担い手育成事業」の一環で14日に行った。道内の高校では初めての授業で、日高管内平取町在住のアイヌ工芸家貝沢守さん(57)と関根真紀さん(55)が講師を務めた。
 生徒たちは、貝沢さんらの指導を受けながら、シナの木でできたコースターに、とげのある形や目の形などを彫刻刀で彫った。
 関根さんは生徒に「アイヌの言葉や文化を次世代につなぐのが私たちの使命。二風谷に遊びに来てほしい」と呼び掛けた。
 佐藤若葉さん(15)は「アイヌ民族の歴史についてもっと知りたくなった」と話した。(朝生樹)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/731732/

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

知里幸恵知るきっかけに 白老町立図書館、没後100年で展示

2022-09-17 | アイヌ民族関連
北海道新聞09/16 05:00

知里幸恵の関連図書などが並ぶ町立図書館の展示
 【白老】明治、大正期のアイヌ文化伝承者、知里幸恵(1903~22年)に関する小説や絵本などを集めた「没後100年によせて 知里幸恵展」が町立図書館(本町1)で開かれ、34冊が展示、貸し出しされている。
 幸恵の没後100年に合わせて同館が企画。展示本は1人5冊まで借りられる。
 幸恵の著書「アイヌ神謡集」のほか、幸恵の生涯を描いた「北の詩(うた)と人 アイヌ人女性・知里幸恵の生涯」や幸恵の弟でアイヌ語学者の真志保(1909~61年)について記した「知里真志保 人と学問」などが並ぶ。また、幸恵の家系図や年表も展示している。
 同館の担当者は「本人の生涯や功績、関連する人たちについて深く知るきっかけになれば」と話す。展示は10月9日まで。月曜休館。午前10時~午後5時(金曜は同7時半まで)。(竹田菜七)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/731609/

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

100分de名著 知里幸恵「アイヌ神謡集」第三回は 「銀の滴降る降るまわりに」

2022-09-17 | アイヌ民族関連
NHK2022年9月16日(金)午後6時30分 更新

「銀の滴降る降るまわりに 金の滴降る降るまわりに」という美しいフレーズで始まる「アイヌ神謡集」。才能を惜しまれながらわずか19歳で世を去った知里幸恵さんが、アイヌ民族の間で謡い継がれてきた「カムイユカㇻ(神謡)」の中から13編を選び平易な日本語訳を付して編んだものです。 番組では、アイヌ文化研究者である中川裕さんを指南役に招き、「アイヌ神謡集」に新たな光を当てながら解説。知里幸恵没後100年の節目に、知られざる豊かなアイヌの世界観を明らかにしていきます。
知里幸恵“アイヌ神謡集”  第三回は9月19日(月・祝)午後10:25 ~[Eテレ]
誰もが一度は読みたいと思いながら、なかなか手に取ることができない古今東西の「名著」を25分×4回で読み解く番組「100分de名著」
9月は、知里幸恵「アイヌ神謡集」がテーマです。
第一回では、「アイヌの世界観」をテーマに「沼貝」「キツネ」などの神謡を読み解くことで、あらゆる存在と共生するアイヌの豊かな世界観を明らかに。
第二回では、耳で聴く「アイヌ神謡集」の魅力を浮き彫りにし、口承文芸の豊かな可能性を明らかにしていきました。
指南役:中川裕(千葉大学名誉教授)…言語学者。著書に「アイヌの物語世界」「アイヌ文化で読み解く『ゴールデンカムイ』 」など。
朗読::木原仁美(知里幸恵 銀のしずく記念館館長)
語り:宇梶 剛士(俳優)
第三回 「銀の滴降る降るまわりに」
【放送時間】9月19日(月・祝) 午後10時25分~10時50分/Eテレ
【再放送】9月20日(火)午前5時30分~5時55分/Eテレ
 9月26日(月/祝)午後1時5分~1時30分/Eテレ
※放送時間は変更される場合があります、NHKプラスでも配信予定!
フクロウのカムイの視点で描かれる「銀の滴」は、最も謎の多い神謡だといわれています。その謎は、アイヌの世界観や知里幸恵の思いに寄り添うと解けていくといいます。  
「銀の滴」に登場するフクロウは、中盤で貧乏な家の子が放った矢で射られますが、その矢をしっかりつかんだと描かれています。
ところが、次のシーンでは死者として祭られています。なぜか。
それは魂の世界と現実世界が並行して描かれているアイヌの世界観ならではの描
写だといいます。さらには、知里幸恵の日本語訳には、そうした世界観が伝わるよう工夫がこらされているといいます。
第三回は、最も有名な「銀の滴」の深層を読み解いていきます。
100分de名著 知里幸恵「アイヌ神謡集」
9月5日(月)  第1回 アイヌの世界観 
9月12日(月)第2回 「語られる物語」としての神謡 
9月19日(月)第3回 銀の滴降る降るまわりに
9月26日(月)第4回 知里幸恵の想い
第二回を見逃した方は再放送またはNHKプラスでぜひご覧ください!
配信期限:9月19日(月)午後10:49まで
〈再放送〉 9月19日(月・祝)午後1時5分~1時30分/Eテレ
https://www.nhk.or.jp/hokkaido/articles/slug-nf7bea035383b

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【県立広島大学】高校生の受講者募集「台湾にみる人権~独裁国家から民主国家への歩み」オンライン開催

2022-09-17 | 先住民族関連
山陽新聞2022年09月16日 10時00分 更新
広島県公立大学法人
県立広島大学(学長:森永 力,広島市南区)は,令和4年9月24日(土),高校生を対象とし,オンライン公開講座「東アジアから見る現代社会 台湾にみる人権~独裁国家から民主国家への歩み」を開催します。
1 概要
日  時:令和4年9月24日(土)13:00~14:30
開催方法:リアルタイム配信(Zoom)
対  象:高校生
定  員:90名 ※先着順
受 講 料:無料
内  容:台湾では同性結婚が合法化され,また先住民族の権利保障も積極的に行われています。アジアの人権大国と言っても過言ではありません。しかし,1990年代前半まで言論の自由もありませんでした。台湾はどのようにして現在の地位を築いてきたのか,考えてみたいと思います。
講  師:県立広島大学 地域基盤研究機構 教授 上水流 久彦
2 申し込み方法
申込締切:令和4年9月22日(木)
下記より,受講条件をご確認いただきお申し込みください。
https://www.pu-hiroshima.ac.jp/soshiki/renkei/kouza20220827.html

https://www.sanyonews.jp/article/1308502

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『ゴールデンカムイ』第4期のキービジュアル公開 10・3放送スタート

2022-09-17 | アイヌ民族関連
アニメ&ゲーム2022-09-16 18:00

TVアニメ『ゴールデンカムイ』第四期のキービジュアル(C)野田サトル/集英社・ゴールデンカムイ製作委員会
TVアニメ『ゴールデンカムイ』第4期(10月3日放送開始)のキービジュアルが公開された。
同作は、明治時代の北海道を舞台に、アイヌが遺したという大金を手に入れるため、日露戦争の死線を潜り抜けた元軍人の杉元佐一が、アイヌの少女・アシリパと行動をともにし、一攫千金を夢みる物語。
 これまでテレビアニメが3度放送(1期2018年4月~6月、2期同年10月~12月、3期2020年10月~12月)、原作漫画は「マンガ大賞2016」など数々の漫画賞を受賞する人気作品で、実写映画化されることも決まっている。コミックはシリーズ累計2300万部を突破している。
■第4期 放送情報
10月3日より毎週月曜放送開始
TOKYO MX 23:00~
読売テレビ 26:15~
北海道放送 25:26~
BS11 23:00~
チャンネルNECO 10月7日より毎週金曜23:30~
https://www.oricon.co.jp/news/2249702/full/

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【西村宏堂】ファッションの力とは? 変化する南米コロンビアの風に吹かれて

2022-09-17 | 先住民族関連
telling,2022/09/16
語り:西村宏堂 文:原田潤
国内外で活躍するメイクアップアーティストにして僧侶、LGBTQ活動家でもある。そんな多様な顔を持つ西村宏堂さんによる連載コラム。タイトルの“Out of the Box”には「常識や枠にとらわれない」という意味があります。サードシーズンは、映画や音楽、本、スピーチなど、宏堂さんの感性に触れた旬のコンテンツや名作を紹介。いま立ち止まって考えているあなたへ、 “見えない箱”から自分自身を解き放ち、勇気をもって新しい時代を歩むためのヒントをお届けします。
みなさん、こんにちは。
先月は夏休みをいただき、2か月ぶりのコラムになりました。夏のひと月を暮らした南米コロンビアから帰国して、久しぶりに日本でまとまった時間を過ごしています。
今年は春以降、イギリス、スペイン、フランス、そしてコロンビアへ──著書『This Monk Wears Heels』各国語版のプロモーションのためにたくさん旅をして、それぞれの国で多くの出会いや発見がありました。インターネットを通じて膨大な情報に触れられる現代ですが、実際に足を運んで自分の目で見ることはとても大事なのだなとあらためて感じています。
私にとって、日本から遠く離れたコロンビアはほとんど未知の国でした。正直、渡る前は治安などの面で周りから心配され、不安もありました。でも、いざ訪ねてみると、さまざまな魅力にあふれていて、びっくり。私が滞在したこの夏はちょうど史上初となる左派政権が誕生したタイミングであり、社会が大きく変化していくダイナミズムを感じました。
今回のコラムはこれまでと少し趣向を変えて、私が見てきたコロンビアの今をレポートするとともに、現地で得た気づきについてお話ししたいと思います。
さて、みなさんはコロンビアと聞いて何を思い浮かべるでしょうか?
コーヒー豆やチョコレート? それとも、治安の悪さでしょうか?
南米大陸の北西に位置するコロンビアは、アンデス山脈やカリブ海、ジャングルなどの豊かな自然に恵まれ、世界で最も生物多様性に富む国のひとつと言われています。
しかし、スペイン植民地時代から続く貧富の差がいまだに大きく、数十年にわたる武力紛争や麻薬の密売、蔓延する暴力や政治腐敗などにより、苦難の多い歴史を歩んできたそうです。現在の人口は約5,100万人。先住民族、ヨーロッパ系、アフリカ系などの人種が混在する多民族国家です。
そんなコロンビアに2022年8月、史上初となる左派政権が誕生しました。新大統領に選ばれたのは、左翼ゲリラ出身で首都ボゴタの市長を務めたグスタボ・ペトロ氏。そして、副大統領には初のアフリカ系女性としてフランシア・マルケス氏が就任したことも話題になりました。
国の中でも貧しい地域に生まれたフランシアは若くしてシングルマザーとなり、鉱山での仕事や家政婦を経て、困難の末に社会的弱者の声を届ける人権活動家、環境活動家、弁護士となった人です。2018年に環境分野のノーベル賞とも呼ばれる「ゴールドマン環境賞」を受賞し、英BBCの「世界に影響を与えた『100人の女性』」に選ばれるなど、大きな注目を集めています。
大統領就任式での装いに込められたメッセージ
大統領就任式が開かれた8月7日、「変化の時が来た」と演説するペトロ新大統領を前に、首都ボゴタのボリバル広場はぎゅうぎゅうに集まった人々の熱気に包まれました。
経済格差の解消、迫害されてきた人たちへの連帯、持続可能な環境政策、ジェンダー平等など、就任演説の内容にも感動しましたが、私が特に注目したのは、大統領家族や副大統領らのファッションでした。なぜなら、従来の政治家のようにハイブランドのスーツを着るかわりに、それぞれが政治的な意志やメッセージを込めたファッションをまとっていたから。
オシャレが大好きな私は、まず大統領の娘、ソフィアの紫の服に目を奪われました。
青と赤の中間である紫は、歴史的にフェミニズムやジェンダー平等、LGBTQの人権運動に用いられてきた色でもあります。ジャケットの両袖には「Climate Justice」(気候正義)と「Social Justice」(社会正義)というメッセージが大きく刺繍され、胴の部分にはコロンビアの田園風景が描かれています。内側に着たクロップトップは、複数の先住民族の手による織物に伝統的なビーズ装飾が施されたもので、これはこの国すべての先住民コミュニティを象徴しているそうです。
耳にはハンドメイドビーズの花のピアス。私自身もコロンビアビーズを気に入って街で購入していたので、親近感を覚えました。ビーズのアクセサリーは安価なので、誰でも取り入れられますね。
ソフィアの装いを手がけたコロンビア人デザイナーのディエゴはTwitterで「大統領就任式に参列するソフィアのためにデザインしたドレスを通して、私は新政府を歓迎します。このドレスは連帯、生命、尊重、伝統、文化──コロンビアのあるべき姿を表現しています」(筆者訳)と語っています。
また、ソフィアだけでなく、ファーストレディのヴェロニカや、副大統領のフランシアの装いも印象的でした。ヴェロニカは真っ白なパンツスーツに古い街モンポス(Mompox)の聖母マリアのブローチをつけ、一方のフランシアは青とオレンジ色が鮮やかなチョコ(Chocó)県の民族衣装をまといました。モンポスもチョコも貧困地域として知られています。
彼女たちのファッションはいずれも先住民族の工芸の美しさや地域の文化に光を当てたもので、連帯や平等、環境への想いが込められていました。私は「これまで見落とされてきた人たちを政治的に守っていく」「もう誰も取り残さない」という強い意志を感じて、とてもカッコいいと思いました。
また、同時に「環境問題に目を向けていく」と積極的に発信することで、世界のリーダーたちにも良いプレッシャーを与えられるのではないかと感じました。
今回の経験は、私のファッションへの視野をさらに広げてくれました。
これまでの私は、周りの価値観に影響を受けて、「最新のファッションや高価なブランドじゃないと、オシャレな人たちには認められないのかな……」と考えていたところがありました。お気に入りの映画『プラダを着た悪魔』では、垢抜けない主人公が最新のCHANELのブーツを履きこなしたら、オシャレな業界人が驚いて見る目を変える──というエピソードが心に残っています。
でも、今の私は「新しいものや高価なファッションに執着するのではなく、接した相手がこちらの価値を感じられるような装いを選びたい」と考えるように。胸の内にある意志や愛情を相手に伝えられる──それこそがファッションの真のパワーだと知ったから。
先日、国連に勤める友人と食事をした際、私がコロンビアから帰ってきたことを伝えたら、彼女はコロンビアビーズのアクセサリーでおめかしをしてきてくれました。そんな彼女の装いに「あなたのことを尊重していますよ」という思いやりを感じて、その人のことがさらに大切になりました。私もそんな風にファッションを通して心を表現していけたら!
そして、「新しいものを買わなくてもオシャレは楽しめる」という視点も大事です。最近の私は、父の古い法衣をスタイリストさんにアップサイクルしてもらい、“自分だから表現できるファッション”を楽しんでいます。これまでのコラムに、僧侶の衣をアレンジした装いをたくさん載せていますので、ぜひ写真をご覧くださいね。
見落とされてきた人たちに目を向けたい
今回の経験を通して、もうひとつ考えるようになったことがあります。それは「自分たちが見落としている存在はいないか」ということです。
コロンビアの首都ボゴタや第二の都市メデジンでは、ホームレスの先住民族の姿が目につきました。子どもを連れたお母さんが道で物乞いしていたり、路上でビーズのアクセサリーを売っていたり。一番切ない気持ちになったのは、深夜の繁華街でホームレスの親子が踊っている姿を目にしたときでした。小さな子どもとお母さんはひたすら音楽に合わせて揺れているだけで、道行く人は目もくれないのです。
親しくなったコロンビアの人に、なぜ先住民の人がホームレスになっているのかを尋ねると、「旧政府は先住民族のことを守ってこなかった。故郷を追われて公園や路上で暮らすことを余儀なくされてきたんだよ」と教えてくれました。
多くの人から目を向けられることなく、蔑ろにされてきた人たちがいる──。私は国連人口基金のオフィスを訪ねて、コロンビアの歴史や格差の現状について、さらに学ぶことにしました。これから世界の歴史と現状をもっと学んで、社会から見落とされてきた人たちに目を向け、自分にできることを考えていきたいと思います。

メデジンの街並み
活動拠点をロンドンへ
さて、みなさんにニュースがあります。
実は今月、東京からロンドンに引っ越すことにしたのです。今後はヨーロッパを拠点に、著書の各国語版のプロモーション活動をしながら、世界の今を学び、成長したいと考えています。新しい挑戦にとてもワクワクしています。
私の願いは、すべての人が自分らしく生きるための勇気を持てるようになること。そして、自分らしく生きたいと願う人が脅かされない社会をつくることです。
そのために、さまざまな国を訪ねて学んだことや世界の生きた情報をメディアやSNSを通じて発信していきたい。Instagramでは、新たな試みとして「ことばとアートを通して世界を癒す」コンテンツをスタートしました。みなさんが自分の心の声に耳をかたむけ、自分が好きな自分で生きていけるよう、インスピレーションをお届けしていきます。ぜひ覗いてみてくださいね。
そして、新しいスタートに集中するために、次回でこの連載を卒業させていただくことになりました。最終回の#25はロンドンでの“はじまり”をお伝えする予定です。どうぞお楽しみに!
https://telling.asahi.com/article/14716851

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする