北海道新聞09/10 01:14 更新
【白糠】生徒数減少が課題となっている道立白糠高校(田村信明校長、67人)は来年度から、新入生を全国から募集する。合わせて農林水産業や再生可能エネルギーの開発、アイヌ文化などを学ぶ新科目「しらぬか環境学」を創設し、環境など世界的な課題に対応する人材を育成していく。
釧路、根室管内の普通科高校で全国募集するのは初めて。同校はピークの1989年に全校生徒767人、1学年7学級だったが、少子化や釧路市内の高校に進学する生徒の増加で定員割れが続き、2021年度に全学年1学級に。本年度の新入生は、定員40人に対し26人だった。
新入生の全国募集は、道立高の道外からの新入生募集の条件緩和を受けて導入し、道内学区外(釧路管外)からも募る。定員は道外は5人ほどを予定し、推薦入試のみ。道内学区外は20人以内で一般入試で選考する。
新設する「しらぬか環境学」では、町内の農林水産業、木質バイオマス発電や太陽光発電の現場を訪ねたり、地熱発電の技術者を養成する町内の掘削技術専門学校の協力で再生可能エネルギー開発を学んだりするほか、アイヌ文化や町内の自然も学習する。田村校長は「環境や再生可能エネルギーなど世界的な課題の解決に向けた人材を育成する高校として、全国にアピールしたい」と話す。
町は、全国からの新入生のために、移転した旧子ども発達支援センターを改修して最大12人が入居できる寮を4千万円を投じて整備する方針。町はこれまでも受講無料の公営塾、無料の給食を独自に導入するなど生徒確保のための支援を続けている。棚野孝夫町長は「全国から生徒を迎えれば、町の魅力を全国に広げる人材が増え、町の財産になる」と同校の取り組みに期待する。(佐竹直子)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/728958/
【白糠】生徒数減少が課題となっている道立白糠高校(田村信明校長、67人)は来年度から、新入生を全国から募集する。合わせて農林水産業や再生可能エネルギーの開発、アイヌ文化などを学ぶ新科目「しらぬか環境学」を創設し、環境など世界的な課題に対応する人材を育成していく。
釧路、根室管内の普通科高校で全国募集するのは初めて。同校はピークの1989年に全校生徒767人、1学年7学級だったが、少子化や釧路市内の高校に進学する生徒の増加で定員割れが続き、2021年度に全学年1学級に。本年度の新入生は、定員40人に対し26人だった。
新入生の全国募集は、道立高の道外からの新入生募集の条件緩和を受けて導入し、道内学区外(釧路管外)からも募る。定員は道外は5人ほどを予定し、推薦入試のみ。道内学区外は20人以内で一般入試で選考する。
新設する「しらぬか環境学」では、町内の農林水産業、木質バイオマス発電や太陽光発電の現場を訪ねたり、地熱発電の技術者を養成する町内の掘削技術専門学校の協力で再生可能エネルギー開発を学んだりするほか、アイヌ文化や町内の自然も学習する。田村校長は「環境や再生可能エネルギーなど世界的な課題の解決に向けた人材を育成する高校として、全国にアピールしたい」と話す。
町は、全国からの新入生のために、移転した旧子ども発達支援センターを改修して最大12人が入居できる寮を4千万円を投じて整備する方針。町はこれまでも受講無料の公営塾、無料の給食を独自に導入するなど生徒確保のための支援を続けている。棚野孝夫町長は「全国から生徒を迎えれば、町の魅力を全国に広げる人材が増え、町の財産になる」と同校の取り組みに期待する。(佐竹直子)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/728958/