先住民族関連ニュース

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白糠高新入生 全国から募集 来年度から 「環境学」創設、町が寮整備 道外5人ほど予定

2022-09-10 | アイヌ民族関連
北海道新聞09/10 01:14 更新
 【白糠】生徒数減少が課題となっている道立白糠高校(田村信明校長、67人)は来年度から、新入生を全国から募集する。合わせて農林水産業や再生可能エネルギーの開発、アイヌ文化などを学ぶ新科目「しらぬか環境学」を創設し、環境など世界的な課題に対応する人材を育成していく。
 釧路、根室管内の普通科高校で全国募集するのは初めて。同校はピークの1989年に全校生徒767人、1学年7学級だったが、少子化や釧路市内の高校に進学する生徒の増加で定員割れが続き、2021年度に全学年1学級に。本年度の新入生は、定員40人に対し26人だった。
 新入生の全国募集は、道立高の道外からの新入生募集の条件緩和を受けて導入し、道内学区外(釧路管外)からも募る。定員は道外は5人ほどを予定し、推薦入試のみ。道内学区外は20人以内で一般入試で選考する。
 新設する「しらぬか環境学」では、町内の農林水産業、木質バイオマス発電や太陽光発電の現場を訪ねたり、地熱発電の技術者を養成する町内の掘削技術専門学校の協力で再生可能エネルギー開発を学んだりするほか、アイヌ文化や町内の自然も学習する。田村校長は「環境や再生可能エネルギーなど世界的な課題の解決に向けた人材を育成する高校として、全国にアピールしたい」と話す。
 町は、全国からの新入生のために、移転した旧子ども発達支援センターを改修して最大12人が入居できる寮を4千万円を投じて整備する方針。町はこれまでも受講無料の公営塾、無料の給食を独自に導入するなど生徒確保のための支援を続けている。棚野孝夫町長は「全国から生徒を迎えれば、町の魅力を全国に広げる人材が増え、町の財産になる」と同校の取り組みに期待する。(佐竹直子)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/728958/

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ござ材料「ガマ」天日干し ウポポイ

2022-09-10 | アイヌ民族関連
北海道新聞09/09 21:48 更新

ウポポイの敷地内にずらりと並べられ、天日干しされるガマ=7日、白老町(石川崇子撮影)
 【白老】アイヌ民族の無地のござ「キナ」を編む材料になるガマの天日干し作業が、胆振管内白老町のアイヌ文化復興拠点「民族共生象徴空間(ウポポイ)」で行われている。
 ガマはアイヌ語で「本当の草」を意味する「シキナ」と呼ばれ、道内の川べりなどに生える。
 ウポポイの職員が後志管内蘭越町で6日に採集したガマを使用。約1・2メートルの長さに切り、葉を1枚ずつ剥がして水でぬめりを洗い落とした後、ウポポイ敷地内にずらりと並べて天日干しした。夜露にあてないよう、夕方には倉庫に取り込み、翌朝に干す作業を繰り返す。晴天が続くと、1週間ほどで乾燥するという。
 夫と観光で訪れ、7日の作業の様子を見ていた札幌市北区の杉山一美さん(68)は「乾燥させて編んだものも見てみたい」と話していた。(竹田菜七)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/728737/

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小川隆吉さん(アイヌ民族の復権に尽力) 7月25日死去 86歳 歴史的不正義 闘い続け

2022-09-10 | アイヌ民族関連
北海道新聞09/09 09:14

アイヌ民族の遺骨を保管している北大のアイヌ納骨堂の前で、遺骨を取り戻して喜ぶ小川隆吉さん=2016年7月
 心優しく正義感の塊のような人だった。アイヌ民族のこうむった差別、貧困、歴史的な不正義の問題と半世紀にわたって闘い続けた。
 日高管内浦河町で1935年(昭和10年)に生まれた。幼い頃に朝鮮人の父親が朝鮮に戻った後、アイヌ民族の母親が亡くなり貧窮した。アイヌ刺繍(しゅう)作家の早苗さんと62年に結婚。その後、札幌に移り民族運動に身を投じた。71年、北海道ウタリ協会(現北海道アイヌ協会)に石狩支部(現札幌アイヌ協会)を設立し、念願の札幌市生活館(現市共同利用館)の建設を実現させた。
 政府のアイヌ政策の矛盾を問うた。アイヌ民族の権利回復運動で今も重視されるのが、北海道ウタリ協会が84年にまとめたアイヌ新法案。制定の理由で「いま求められているのは、アイヌの民族的権利の回復を前提にした人種的差別の一掃、民族教育と文化の振興、経済自立対策など、抜本的かつ総合的な制度を確立することである」と急所を突いているからだ。協会理事だった小川さんは、新法特別委員として文案づくりに携わった。
 アイヌ文化振興法(97年施行)が明治以降、北海道庁長官(戦後は道知事)の管理した民族の現金や土地などの「共有財産」を返還すると定めると、それまでの道のずさんな管理を問題視し99年、返還処分の無効確認を求めて提訴した(2006年に敗訴確定)。さらに北大の研究者たちが研究と称して浦河町のアイヌ民族の墓から持ち去った遺骨を返させるため、12年に裁判を起こした。被告の北大と16年に和解して遺骨を取り戻し、町内に再埋葬した。
 「中村君、俺はアイヌのために闘うよ」と時々電話をくれた隆吉さん。思いは自伝「おれのウチャシクマ(昔語り)」や共有財産訴訟の記録「百年のチャランケ」などに記されている。長く読み継がれていくはずだ。(文化部 中村康利)
◆ウチャシクマの「シ」は小さい字
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/728493/

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アイヌ民族の自然観紹介 白老で宇梶静江さんトーク

2022-09-10 | アイヌ民族関連
北海道新聞09/09 05:00

宇梶さん(右から2人目)の話に耳を傾ける参加者
 【白老】町内で10月10日まで開催中の「白老文化芸術共創 ROOTS&ARTS SHIRAOI」に合わせ、アイヌ民族の詩人で古布絵作家の宇梶静江さん(89)によるトークイベントが4日、町虎杖浜で開かれた。
 文化芸術共創を開催する白老文化観光推進実行委員会のメンバーで町の地域おこし協力隊員、山岸奈津子さん(42)の主催。虎杖浜のアヨロ鼻灯台から光を投射する、サウンドアーティスト大黒淳一さん(48)の作品「光の矢を放つ」と連携した。このアート作品は、アイヌ民族に伝わる星座の物語などを表現した内容のため、作品をきっかけにアイヌ文化に理解を深めてもらおうと企画した。
 宇梶さんは「アイヌ民族の子として生まれ、生活の中で感じた」自然や生き物を題材に語り、参加した町民ら約10人が耳を傾けた。
 夜道で迷った際、親や大人から「北斗星の方に向かって歩けば間違いない」と教わったと紹介した。また、カラスは「アイヌ民族にとって情報の神様」と説明。カラスが遭難者の場所を教えてくれたといい「自然の生き物と助け合って生きてきた」と振り返った。
 トークイベントの終了後、参加者はアート作品を鑑賞し、夜空にレーザー光が浮かぶ様子を楽しんだ。(竹田菜七)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/728311/

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遺骨返還と先住権問題紹介 浦幌でアイヌ民族団体展

2022-09-10 | アイヌ民族関連
北海道新聞09/09 05:00

25日まで開かれている「アイヌ民族の現在 ラポロアイヌネイション」展
 【浦幌】町のアイヌ民族団体「ラポロアイヌネイション」(旧浦幌アイヌ協会)が北海道大などに求め続けて実現した先祖の遺骨返還問題などを紹介する展示「アイヌ民族の現在 ラポロアイヌネイション」が町立博物館で開かれている。
 網走市の道立北方民族博物館が昨年開いた企画展を縮小し、一部を入れ替えた。大学が遺骨を保管し続けた問題や、現在裁判係争中のサケ漁などの先住権を巡る問題、同団体が伝承目的で取り組むサケの遡上(そじょう)に感謝する伝統儀式「アシリチェプノミ」などの歴史をひもときながら紹介している。特別展示ホールで午前10時~午後6時。入場無料。25日まで毎日観覧できる。
 また同館はラポロアイヌネイションの先住権確認訴訟の弁護団長、市川守弘弁護士の講演会「アイヌの権利問題に取り組む弁護士として」を10日午後4時半から同館で開く。無料。申し込み不要。(椎名宏智)
◆アシリチェプノミの「リ」と「プ」は小さい字
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/728264/

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演劇「吉良平治郎」再演 アイヌ民族の郵便逓送人 没後100年、釧路町で文化祭

2022-09-10 | アイヌ民族関連
北海道新聞09/09 05:00

妻に見送られ、郵便物の配達に出かける吉良平治郎を熱演する玉田勝樹さん(左)
 【釧路町】大正時代に猛吹雪の中、郵便物を守って遭難死したアイヌ民族の郵便逓送人・吉良平治郎の没後100年を記念した「第35回アイヌ民族文化祭」(北海道アイヌ協会主催)が、町公民館で開かれた。2006年に釧路市内で初演され、話題を呼んだ演劇「アイヌ逓送人 吉良平治郎」が釧路町で初めて再演された。
 吉良は1922年1月、町内宿徳内の山中で猛吹雪に遭い、マントで覆った郵便物を雪原に残し、遭難死した。35歳だった。
 3日に上演され、釧路市の劇団「釧路演劇集団」や管内の有志約30人が出演。舞台では、アイヌ民族が漁や狩猟を禁止され差別された時代や、やっと見つけた逓送人の仕事で猛吹雪に遭い、片方靴が脱げた足で雪原を歩いた姿を史実を基に再現し、観客の涙を誘った。
 再演は10年ぶりで、吉良を演じた釧路演劇集団の玉田勝樹さん(59)は「倒れるまで誠実であり続けた平次郎の生きざまを、演技を通して観客と一緒に学ばせてもらい、胸がいっぱいになった」と話した。
 アイヌ文化祭には約130人が参加。佐藤宥紹釧路短大元教授が、吉良が生きた時代と現代の共通点を語る講演や、春採アイヌ古式舞踊釧路リムセ保存会の舞踊も行われた。(佐竹直子)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/728257/

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登別の女性が刺しゅう施したアイヌ民族衣装の展示会

2022-09-10 | アイヌ民族関連
NHK09月09日 19時08分

アイヌ文化の継承に取り組む女性が刺しゅうを施して作った民族衣装の展示会が、登別市で開かれています。
この展示会は、登別市郷土資料館で今月から始まり、登別市に住むアイヌ民族の上武やす子さん(87)が刺しゅうを施して作った着物などが飾られています。
上武さんは、アイヌの儀式の際に地元に民族衣装がなく、ほかの地域から借りていたことをきっかけに、50代から刺しゅうを学びました。
息子のために作った「ルウンペ」という木綿の着物には、刺しゅうでツノのような模様が多く施され、「我ここにあり」という気持ちを込めているということです。
また、絹織物の生地を使った「チヂリ」という着物は、アイヌ文様の刺しゅうが施される一方で、伝統衣装には見られないポケットも縫い付けられています。
上武さんは、アイヌ文化を日常生活に取り入れようと、外出する際にこのチヂリをよく着ていたということです。
登別市教育委員会の菅野修広学芸員は「着物の美しさだけではなく、彼女がどうしてこの着物を作ることになったのかという生きざまも知ってほしい」と話していました。
この展示会は、来月10日まで開かれています。
https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20220909/7000050516.html

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「アイヌの声で新法見直す」刺しゅう「古布絵」作家・詩人 宇梶静江さん訪問

2022-09-10 | アイヌ民族関連
赤旗2022年9月9日(金)

(写真)懇談する(左から)宇梶、紙氏ら=6日、北海道白老町
写真)懇談する(左から)宇梶、紙氏ら=6日、北海道白老町
紙・畠山氏が決意
日本共産党の紙智子参院議員と畠山和也元衆院議員は6日、アイヌ民族の伝統的な刺しゅう技法を基にした「古布絵」(こふえ)作家で、詩人の宇梶静江さんを北海道白老町の自宅に訪ねました。
 宇梶さんは1933年、浦河町生まれ。56年に上京し、73年には東京ウタリ会を設立。首都圏に住むアイヌ民族の権利回復に力を尽くしてきました。2011年の東日本大震災・福島第1原発事故直後、詩「大地よ―東日本大震災に寄せて」を発表。「アイヌ学」を提唱し、昨年、埼玉県から移った白老町を拠点に、アイヌとは何かをともに考え、ともに語り合う活動を精力的に続けています。
 「宇梶さんの自伝『大地よ!』を読みました。東京の同胞に『手をつなごう』と呼びかけた最初の方が宇梶さんなのですね」と紙氏。宇梶さんは「一緒に行動するアイヌの中で(気持ちに)アンバランスがあった。諦めたらおしまいと思って頑張りました」と都に「東京在住ウタリ実態調査報告書」(75年)をまとめさせるに至った苦労を振り返ります。「北海道の大地がアイヌを解放してくれると感じます」と語りました。
 紙氏は「宇梶さんから“首都圏、本州のアイヌは今も孤立している”との訴えがありました。施行から5年をめどにしたアイヌ新法の見直しに、当事者のみなさんの声が反映されるよう力を尽くします」と応じました。
 大渕紀夫白老町議が同行しました。
https://www.jcp.or.jp/akahata/aik22/2022-09-09/2022090904_02_0.html

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チカラカラペ制作へ アイヌ刺しゅう講座開講  白老

2022-09-10 | アイヌ民族関連
苫小牧民報 2022.09.09 16:00
白老アイヌ協会は8日、町北吉原の北吉原本町生活館で、刺しゅう講座を開講した。受講生10人が11月17日まで週1回、全10回で実寸大から5分の1サイズのチカラカラペ(刺しゅうのある着物)を作る。

講師の指導を受けながら刺しゅうに取りかかる受講生。手前は手本
 地域のアイヌ文化を継承する人材育成を目的とした町の委託業務「アイヌ文化保存・伝承・発展活動推進事業」の一環。2019年度から国のアイヌ政策推進交付金を活用して取り組み、講座の開催事業としては3年目。
 講師は、町内の刺しゅうサークル「エミナの会」代表の菅野節子さん。初回、受講生たちは菅野さんの指導を受けながら、生地を採寸し、はさみを入れていた。
 次代を担う伝統工芸作家や文化伝承者の育成を目指す関連事業の講座には、アイヌ文化講座(10日から、川沿生活館)、木彫講座(12日から、同)、歴史講座(10月15日から、同)もあり、順次開講する。12月ごろには、町大町にある同協会の施設ノシキで、受講生による刺しゅうと木彫の作品展を予定している。
http://kyodoshi.com/article/13251

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星野リゾート湯宿「界 ポロト」で印象的な宿泊体験を。そこかしこに取り入れられたアイヌ文化を大自然の中で感じよう

2022-09-10 | アイヌ民族関連
Pouch[ポーチ]9月9日(金)15時45分 

星野リゾートが全国に展開する温泉旅館ブランド「界」の19施設目の施設として、2022年1月14日に誕生した「界 ポロト」。
北海道の中でも四季が鮮やかだという白老町(しらおいちょう)はポロト湖畔に位置する、湖に浮かんでいるかのような一体感を楽しめる湯宿です。
最大の特徴は、アイヌ文化を取り入れている点! アイヌ民族の集落・ポロトコタンから着想を得た建築物をはじめ、お部屋の中や温泉にもアイヌのエッセンスが散りばめられています。
海外で印象的な宿泊体験ができる施設としてベストデザイン賞を受賞した施設の全貌をチェックしてみましょう。
【建物自体がアート】
多くの野鳥が生息する北海道の天然林に囲まれた「界 ポロト」。
アイヌ文化を尊重し、異なる民族との共生を体験できるよう、建築家・中村拓志さんに依頼したという建物は、イギリスの旅行誌『National Geographic Traveler』が選出する「The Hotel Awards: the world’s 42 best hotels in 2022」においてベストデザイン賞を受賞しました。
ひときわ目を引くのは特徴的な三角屋根。アイヌ文化伝承の地として維持されてきた「ポロトコタン(アイヌ民族の集落)」が現代的かつアーティスティックに表現されており、その風貌には圧倒されること間違いなし……!
【アイヌの文化に浸りましょう】
客室はアイヌ民族が暮らす家「チセ」をイメージ。また、チセの中心にあった四角い「炉(ろ)」をイメージしたテーブルを設置しているほか、アイヌ民族の生活から着想を得たアート作品、アイヌ文様を施した壁紙やクッションを取り入れています。
さらにすごいのは、全客室ポロト湖畔に面しているんですって!
宿の名物・とんがり湯小屋「△湯(さんかくのゆ)」は、アイヌ民族の建築における伝統的な屋根を支える構造のひとつ「ケトゥンニ」から着想を得て設計。ドーム型の「〇湯(まるのゆ)」とあわせて、世界的にも珍しい植物由来の有機質を含むモール温泉を堪能できますよ~。
そのほかには、悪いものを遠ざけるとされる植物「イケマ」と数種類のハーブで魔除けを作る、アイヌ民族の体験イベントも実施。アイヌ文化からイメージした器が彩る会席コースも楽しめます。
そこかしこでアイヌ文化に触れることができますね。
【環境も最高なのですよ…】
アイヌ尽くしな「界 ポロト」におけるもうひとつの魅力は豊かな自然。
白樺やカエデが繁る天然林、敷地内に大胆に引き込まれたポロト湖……もはやこの景色を楽しめるだけで大満足です!
宿泊料金は1泊1名1万9000円から。私は来たるシルバーウィークの旅行先の候補にしたいと思います。
参照元:プレスリリース、界 ポロト
執筆:田端あんじ (c)Pouch
https://news.biglobe.ne.jp/trend/0909/pou_220909_0963949405.html

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100分de名著 知里幸恵「アイヌ神謡集」第2回は 「語られる物語」としての神謡

2022-09-10 | アイヌ民族関連
NHK2022年9月9日(金)午後6時30分 更新

「銀の滴降る降るまわりに 金の滴降る降るまわりに」という美しいフレーズで始まる「アイヌ神謡集」。才能を惜しまれながらわずか19歳で世を去った知里幸恵さんが、アイヌ民族の間で謡い継がれてきた「カムイユカㇻ(神謡)」の中から13編を選び平易な日本語訳を付して編んだものです。 番組では、アイヌ文化研究者である中川裕さんを指南役に招き、「アイヌ神謡集」に新たな光を当てながら解説。知里幸恵没後100年の節目に、知られざる豊かなアイヌの世界観を明らかにしていきます。
知里幸恵“アイヌ神謡集” 第二回は9月12日(月)午後10:25 ~[Eテレ]
誰もが一度は読みたいと思いながら、なかなか手に取ることができない古今東西の「名著」を25分×4回で読み解く番組「100分de名著」
9月は、知里幸恵「アイヌ神謡集」がテーマです。
第一回では、「アイヌの世界観」をテーマに「沼貝」「キツネ」などの神謡を読み解くことで、あらゆる存在と共生するアイヌの豊かな世界観を明らかにしました。
指南役:中川裕(千葉大学名誉教授)…言語学者。著書に「アイヌの物語世界」「アイヌ文化で読み解く『ゴールデンカムイ』 」など。
朗読::木原仁美(知里幸恵 銀のしずく記念館館長)
語り:宇梶 剛士(俳優)
第二回 「語られる物語」としての神謡
【放送時間】9月12日(月) 午後10時25分~10時50分/Eテレ
【再放送】9月13日(火)午前5時30分~5時55分/Eテレ
 9月19日(月/祝)午後1時5分~1時30分/Eテレ
※放送時間は変更される場合があります、NHKプラスでも配信予定!
「アイヌ神謡集」は文字ではなく口承で伝えられたもので耳で聴くことで初めてその魅力を知ることができます。特に特徴的なのは「サケヘ」という特殊な言葉。「トワトワト」「カッパ レウレウ カッパ」等々それぞれのカムイの特徴を表す擬声語のことも多く、意味は不明です。しかし、謡う中で、リズムを整え神謡の芸術性を高めていく働きももっています。第二回は、耳で聴く「アイヌ神謡集」の魅力を浮き彫りにし、口承文芸の豊かな可能性を明らかにしていきます。
100分de名著 知里幸恵「アイヌ神謡集」
9月5日(月) 第1回 アイヌの世界観 
9月12日(月)第2回 「語られる物語」としての神謡 
9月19日(月)第3回 銀の滴降る降るまわりに
9月26日(月)第4回 知里幸恵の想い
第1回を見逃した方は再放送またはNHKプラスでぜひご覧ください!
配信期限:9月12日(月)午後10:49まで
〈再放送〉 9月12日(月)午後1時5分~1時30分/Eテレ
https://www.nhk.or.jp/hokkaido/articles/slug-n86cce4dd3470

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アイヌの権利問題に取り組む:イベント情報

2022-09-10 | アイヌ民族関連
十勝毎日新聞2022/9/10
地域 浦幌
開催日 2022年9月10日(土)
時間 16:30~18:00
内容・説明 「アイヌの権利問題に取り組む弁護士として」と題して市川守弘弁護士が講演。申し込み不要。同館の企画展「アイヌ民族の現在-ラポロアイヌネイション」(9月25日まで)の関連事業。
場所 浦幌町立博物館
住所 桜町16
料金 無料
問い合わせ先 015-576-2009(浦幌町立博物館)
https://kachimai.jp/event/event_calendar_data.php?id=5112

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KISSが母語ベースの学習により、権威ある2022年ユネスコ識字賞を受賞

2022-09-10 | 先住民族関連
徳島民友新聞2022年09月09日 16時15分
AsiaNet 97728 (2124)
【ブバネシュワル(インド)2022年9月8日PR Newswire=共同通信JBN】ブバネシュワルのKalinga Institute of Social Sciences(KISS、カリンガ社会科学研究所)は、国際審査員の推薦に基づく同研究所の優れた識字プログラムに対し、権威ある2022年ユネスコ世宗王識字賞(UNESCO King Sejong Literacy Prize 2022)を受賞した。
ユネスコ世宗王識字賞は、韓国政府が後援し、母語ベースの識字率向上への貢献に対し表彰する。KISSは「Mother Tongue Based Multilingual Education programme(母語ベースの多言語教育プログラム)」部門で受賞を果たした。この賞には、2万米ドルの賞金、メダル、賞状が贈られる。KISSはKIIT Group of Institutions傘下の組織である。
同賞は、国際識字デーを祝うため2022年9月8日と9日にコートジボワールで開催されたユネスコ主催のグローバルな授賞式で授与された。
この教育プログラムは、教室での言葉の壁や、教師が多言語や多文化の教室に効果的に対処できないことにより、小学校での先住民の生徒の定着率が低いという課題に取り組むことを目指している。
ユネスコ国際識字賞は毎年、特定のテーマに焦点を当てている。今年は、Transforming Literacy Learning Spaces(識字学習スペースの変革)にスポットライトが当てられた。KISS は、この国際賞を受賞したインドで5番目、オディシャ州で最初の機関である。また、同賞を授与されたのは、非営利NGOの中で3番目、先住民ベースの組織では初めてでもある。
世界最大の先住民学生のための研究所であるKISSは、革新的な教育法を学習ツールとして採用し、教育を通じて先住民の社会的・経済的生活に目に見える変化をもたらしたと高く評価されている。この認識により、オディシャ州は教育のエコシステムを変える取り組みにより、世界地図上で目立つ存在となっている。さらに、それは先住民族にとって真の賞であり、先住民コミュニティーにとって大いなるお祝いの日でもある。
KISS は、インドのオディシャ州ブバネシュワルに本部を置く非営利組織である。 1992年から1993年にかけ、著名な教育学者であるAchyuta Samanta(アチュタ・サマンタ)博士により、教育を通じて先住民に力を与えるために設立された。これは、ホリスティックな教育、総合的なスキル、スポーツエンパワーメントを提供する完全に無料の居住型教育機関である。
KISS の教育イニシアチブは、先住民族の子供たちに食事、教育、エンパワーメントを提供することを目的として設立された学校、カレッジ、大学で構成される。
Samanta博士はメッセージで「教育、識字、先住民エンパワーメントの分野におけるわれわれの取り組みと社会革新を認めてくれたユネスコに感謝したい。子供の頃、私は適切な教育を受けるのに苦労したが、今では自分のすべての人生と魂を尽くして何百万人もの限界状況にある人々にホリスティックな教育を提供している」と語った。
KISSは、7万人の先住民の子供たち(現在教育を受けている3万人の子供たちと4万人の卒業生)の生活を直接的に変え、約70万人の先住民コミュニティーの生活を間接的に変えてきた。その高等教育部門である KISS Deemed-to-be Universityは、先住民の学生だけを対象とした世界初の大学である。KISS は、その進化と機能の過程で、教育とエンパワーメントに関連するいくつかのイニシアチブの実施のために、さまざまな国連機関や組織と協力してきた。KISSは2015 年以来、ECOSOC(国連経済社会理事会)との特別諮問資格協議の地位にあり、またUNDPI(国連広報局、現国連グローバル・コミュニケーション局)と提携している。
KISSは設立以来、先住民の言語や方言の多様性を尊重してきた。共通言語に移行する前、初級レベル(小学校レベル)で母語を教室で教えることに一貫して重点を置いてきた。このKISSならではの先駆的な取り組みは、2013年に「Mother Tongue-Based Multilingual Education(母語ベースの多言語教育)」という形で具体化された。
イノベーション・サンドボックスを通じて多言語教育プログラムを採用したKISSは、他の教育機関や政府に対して先住民の言語による授業を提供するための模範を示した。これは、教室での言葉の壁や、教師が多言語および多文化の教室に効果的に対処できないことにより小学校での先住民の生徒の定着率が低いという課題に取り組むことを目指している。このプログラムは、テレビ、ラジオ、テキストメッセージなどのローテク・ソリューションを使用した対面および遠隔学習のモジュールを備えたハイブリッド形式である。
▽メディア問い合わせ先
Dr. Shradhanjali Nayak
director.pr@kiit.ac.in
+91 674 2725636
Photo: https://mma.prnewswire.com/media/1894670/KISS_Foundation.jpg
Photo: https://mma.prnewswire.com/media/1894669/Achyuta_Samanta_with_students.jpg
Logo: https://mma.prnewswire.com/media/1507512/KISS_Logo.jpg
https://www.minyu-net.com/release/prwire/F202209096263.php

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北海道民のシンボル「北海道百年記念塔」 解体方針決定からまる4年 解体するの?しないの? 

2022-09-10 | アイヌ民族関連
HBC9/9(金) 20:24配信
 解体の方針決定から、まる4年になります。
 9日の依頼人はこちら…札幌のシンボル、テレビ塔の非公式キャラクター・テレビ父さん。デビューから今年で20年。非公式ながら根強い人気は「ふなっしー」級だ。
調査員
「え?なになに、百年記念塔って、どうなったんだっけ?まだ解体されてないよね?」
 北海道百年記念塔は、北海道の命名から100年を記念して建てられた、札幌市厚別区にある塔のこと。100年にちなんで高さは、33階に匹敵する100メートル。展望台からは、札幌の街が一望できるランドマーク的な存在だ。しかし・・・。
北海道 鈴木直道知事
「記念塔については、解体もやむを得ないと」
 北海道は、2018(平成30)年に解体の方針を決めた。あれから4年、百年記念塔を解体したという話は聞かない。そこで、結局どうなったのか?調べて欲しいというのだ。
 さっそく、百年記念塔のある野幌森林公園に行ってみると・・・。
調査員
「ありました!百年記念塔、まだ残っています」
 なんと!今も公園の真ん中にそびえ立っているではないか!1971(昭和45)年に完成した百年記念塔は、総工費およそ5億円、その半分は道民の寄付によるもので、半世紀以上親しまれてきた。
マチの人
「小学校の時とかに遠足で、よく来てたんですよね。最後一目見ようかなと思って来ました」
「シンボルというか、小さいころ頃から見てきましたから無くなるのは、ちょっと残念」
 それにしても、なぜ、解体する必要があるのか?
調査員
「見てください!こちらに立入禁止と書いてあります。塔の周りには近づけないように、ロープが張り巡らされています」
実は、この柵・・・。
調査員(2018年)
「周辺には赤茶色に錆びた、外壁のかけらのようなものがところどころに落ちています」
完成から、半世紀あまり。老朽化が進み、壁には、腐食してできた穴、床にも大きな亀裂が走っている。中でも、特に危険なのが・・・。
北海道 文化振興課 所健一郎課長
「これが最大の落下物で、2メートル弱あって、重さは約9キロ」
塔の周辺は、8年前から立ち入りが禁止されているのだ。今、塔の中は、どうなっているのか?しかし、危険ということで取材はNG。そこで、HBCライブラリーで、報道向けに公開された、2020年の映像を発見した!
調査員(本間アナ・2020年6月22日)
「見てください。こちら札幌が一望できます。あちら奥に光っているのは札幌ドームでしょうか。床には破片が散らばっており、6年と言う月日の長さが感じられます。こちら、鳩の卵でしょうか、6年間管理されていなければ、このようにになってしまうんですね」
 北海道は、安全性に問題があるとして、2018(平成30)年、解体の方針を決めたのだ。それにしても皆、わからないのが・・・。
マチの人
「若い時に、塔の階段の踊り場にネットを張るということで手伝いに来たことがある。だから懐かしいなと見に来てるんだけど、いつ壊しちゃうの?壊すのにも金がかかるから、自然と壊れるのを待ってるんじゃないの?」
 決定から4年、なぜ北海道百年記念塔は解体されていないのか?道の担当者を直撃した。
北海道 文化振興課 井川浩樹課長補佐
「解体の方針は決まったが、地元の住民や存続を求めている人がいるので、北海道の考えについて、できる限り丁寧に説明をしてきた」
北海道が開催したワークショップでも様々な意見が。
参加者
「地元の子どもはどこにいても百年記念塔を探す。郷土愛を再確認する場」
「百年記念塔は、私たちアイヌにとってどういうものか、開拓では土地と言葉と文化を奪われた。早く解体してほしい」
 北海道民690人を対象に行った北海道の調査では「存続」が33%、「解体も止むを得ない」が39%だったという。この結果で、北海道は、なぜ修繕ではなく解体を選んだのか?
北海道 文化振興課井川浩樹課長補佐
「塔の構造上、外の板を全て張り替えるなどの抜本的な対策を講じなければ、公園を利用する人の安全確保や将来世代への負担軽減の観点から解体もやむを得ないという判断をした」
 北海道は、この先50年間、塔を維持するためには、およそ30億円が必要だとしており、一方、今年3月に可決された解体にかかる予算は、およそ6億円としている。
北海道 文化振興課井川浩樹課長補佐
「解体の跡地には、新たにモニュメントを設置する予定」
一方、解体に反対する自民党の国会議員は…。
自民党 山田宏参議院議員
「なんとか文化財で残そうということであれば、30億円確保できれば安全性を確保できると言っているんだから、そのお金をどう工面するかということについての熱意がまったく感じられない」
今月13日から始まる北海道議会で、解体業者との契約が認められれば、早ければ10月にも、塔の解体工事が始まる見込みだという。
▽調査結果
・北海道百年記念塔は、早ければ10月にも解体工事が始まる!
・費用の面では、今後50年間もつものに修理するためには「30億円」かかるという意味です。
▽もんすけ調査隊では、視聴者の皆さんのギモンや地域の問題について調査していきますので、ぜひ、投稿をお寄せください。
9月9日(金)「今日ドキッ!」
https://news.yahoo.co.jp/articles/6a4ef1e29b1df2e2249e98a419c645b042687b07

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斎藤工に陰ながら出資する超大物アーティスト「6年前から。そんなことは一切言わない」

2022-09-10 | アイヌ民族関連
ENCOUNT9/9(金) 16:10配信
藤沙莉主演の監督作「女優iの憂鬱/ COMPLY+-ANCE」が公開中
映画界への思いを語った斎藤工【写真:舛元清香】
 斎藤工(41)は俳優のみならず、監督としても製作ラッシュだ。今年は短編、長編合わせて4本の作品のメガホンを取る。しかし、今、最も重要だと思っているのは、移動式映画館での活動だと語る。今の映画界への思いを正直に語りつつ、意外な交友と支援を明かしてくれた。(取材・文=平辻哲也)
 コンプラ一辺倒の世情に疑問を投げかけた監督作「女優iの憂鬱/ COMPLY+-ANCE」で参加したオムニバス映画「MIRRORLIAR FILMS Season4」が公開中の斎藤。監督としてのプロジェクトは計4本進行している。5月には大分・別府を舞台にした短編映画プロジェクト第3弾「縁石」を撮影。来年には小説現代新人賞受賞作を原作にした窪田正孝主演のホラー「スイート・マイホーム」の公開を控える。俳優業と監督業のバランスをどう取っているのか。
「年に何回か、民放のドラマに出たほうがいいなとか、こうした方がいいんじゃないかというスタンスは一切ないんです。僕は今までみたいな感覚でいることが一番怖いなと思っています。表の仕事、監督業も含めて、なにかしないといけないという必然性もない。むしろライフワークとしてやっている移動映画館の活動が一番大事だと思っています」
 映画館のない地域に出向き、映画を上映する「cinema bird」は子供たちに映画を届けようというプロジェクトだ。2019年には、この活動に対して、日本映画ペンクラブ奨励賞も受賞した。
「3年ぐらい経ちますが、児童養護施設の彼らとアートを繋げることをやっています。これは収益には繋がらないんですが、自分の生かし方として間違ってはいないのかな、って。映画体験したことないお子さんに初めて映画館体験してもらう。今は医療従事者の方たちに向けて、映画上映ということもやっていて、本当に光が当たるべきところに光を当てられる。きれいごとじゃなくて、そっちにシフトしていきたいんですよね」
 今年は主演を務めた大作映画「シン・ウルトラマン」が公開され、大きな話題になったが、今年は自分の生き方そのものを見直す年だという。
「誰かにどう見られているのか、とかバランスを気にすることにも価値を感じない。惰性でなんとなく生きてしまうと、人生を無駄使いしてしまう。だから変化を恐れず進みたい。それこそ10年後に良い選択をしたなと思える確証はあります」
 この時代に、コンプラ一辺倒の世の中に問いかけた「女優iの憂鬱/ COMPLY+-ANCE」を発表した理由もそこにある。「時代は変わっていて、根こそぎ変わるべきタイミングに来ている。多分、今の時期にちゃんと変化をしていけるかが大事。僕は好きで、この道を選びましたが、映画って何だろう、お金を頂いて、足を運んでもらうモノって、何だろうと本当に考えています」。
「ドライブ・マイ・カー」の急な称賛に疑問「手のひら返しだと思うんです」
 映画に対する業界内の評価にも疑問を持っている。それは米アカデミー賞国際映画賞を始め、数多くの映画賞を受賞した「ドライブ・マイ・カー」をめぐるものだ。
「この映画が世界で評価された時、日本の映画業界が『日本を代表するものだ』と急に称賛したじゃないですか。これって、手のひら返しだと思うんです。メジャーから、そういう作品が生まれてこない自体を決して見ていない」
 同じく「MIRRORLIAR FILMS Season4」に参加した福永壮志監督への評価にも不満がある。北海道出身の福永監督は2007年にニューヨーク市立大学ブルックリン校映画学部を卒業。ニューヨークとアフリカを舞台に移民の姿を描いた初監督作「リベリアの白い血」(2017年)がベルリン国際映画祭などに選ばれた新鋭だ。斉藤はその才能に惚れ込み、アイヌの少年の姿をドキュメンタリータッチで描いた第2作「アイヌモシリ」(21年)ではボランティアでスチールを担当した。
「福永さんは骨太な作品を撮る、大好きなクリエイターです。2作目の『アイヌモシリ』は日本映画にとっても超大事な作品だと思っていますが、その福永さんも日本には身を置いていないですし、(『37セカンズ』)のhikari監督もアメリカを拠点にしている。分かっている人は外に出てしまう。日本はクリエイターが育つ業態にはなっていないんです」
 それでも、斎藤自身は優秀な映画人への支援を惜しまない。「ただ、僕がやると、タレント的に見えてしまうところもあるんじゃないかと思っているので、(福永監督へは)新たな出資をすることでいいのかなとは思っているんです。そんなふうに僕のことを支援してくれているのが、福山雅治さんです。福山さんは、僕の長編映画に出資してくれているんですが、そんなことは一切言わない。6年前ぐらいに、初めてお会いして、ずっと支援を続けてくれています。そういう先輩がいるのだから、僕ももっと水面下でできることはたくさんあるんじゃないかなと思うんですよね」。斎藤が提起した言葉は映画界のトップには届くか。
□斎藤工(さいとう・たくみ)1981年8月22日、東京都出身。長編初監督作「blank13」では国内外の映画祭にて8冠受賞。HBO asiaのプロジェクトで日本代表監督を務めたFOODLORE「Life in a box」が、Asian Academ Creative Award2020にて、日本人初の最優秀監督賞を受賞。今年は主演映画「シン・ウルトラマン」が大ヒット。出演映画「グッバイ・クルエル・ワールド」(9月9日)の公開も控える。
・スタイリスト:yoppy(juice)
・ヘアメイク:KAZUOMI(メーキャップルーム)
平辻哲也
https://news.yahoo.co.jp/articles/1d1f39c599e27e5a5e6517079de25543958d66fb

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