北海道新聞05/03 05:00
紙芝居の「ポン劇場」はチセ(家)のぬくもりを感じてもらいながら実施している
「民族共生象徴空間(ウポポイ)」内にあるチセ(家)で行っている「ポン劇場」は、カムイ(いわゆる神)とアイヌ(人間)のつながり、昔の暮らしや今の暮らしを紙芝居で楽しくわかりやすく紹介しているファミリー向けプログラムです。
「ポン劇場」を企画・実施するにあたって大切にしているコンセプトは、「アイヌ文化を通して世界にはいろんな人がいて、いろんな暮らしをしていることがあたりまえなんだ!」ということです。壮大なコンセプトに聞こえるかもしれませんが、これを基に内容を検討してきました。
「ポン劇場」に参加された多くの方々には、伝え方や内容に満足していただいております。しかし、一般的にアイヌ文化の説明を行う場合、過去に視点が向きがちで、アイヌ民族の現在の姿が伝えきれていないように感じます。昔のことだけを伝えるのではなく、子どもや大人に対しても日常的に関わっている文化だと説得力を持たせるためにも、新作の紙芝居ではある家庭の文化伝承のありかたを見てもらっています。現在、アイヌ自身はどう思っているのか一例として伝えることがとても大切だと思います。
「アイヌ文化」の今と昔を知ると、自分たちが普段慣れ親しんでいる文化にも共通性や独自性があることに気づけると思います。そして、その気づきが「相手を認める」「自分も認めてもらえる」という人の心の温かさにつながっていきます。それが「ポン劇場」紙芝居を通して大人から子どもに伝わってほしいことです。<文・写真 民族共生象徴空間運営本部文化振興部体験教育課主任=メトット(秋山里架)>
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/676640
紙芝居の「ポン劇場」はチセ(家)のぬくもりを感じてもらいながら実施している
「民族共生象徴空間(ウポポイ)」内にあるチセ(家)で行っている「ポン劇場」は、カムイ(いわゆる神)とアイヌ(人間)のつながり、昔の暮らしや今の暮らしを紙芝居で楽しくわかりやすく紹介しているファミリー向けプログラムです。
「ポン劇場」を企画・実施するにあたって大切にしているコンセプトは、「アイヌ文化を通して世界にはいろんな人がいて、いろんな暮らしをしていることがあたりまえなんだ!」ということです。壮大なコンセプトに聞こえるかもしれませんが、これを基に内容を検討してきました。
「ポン劇場」に参加された多くの方々には、伝え方や内容に満足していただいております。しかし、一般的にアイヌ文化の説明を行う場合、過去に視点が向きがちで、アイヌ民族の現在の姿が伝えきれていないように感じます。昔のことだけを伝えるのではなく、子どもや大人に対しても日常的に関わっている文化だと説得力を持たせるためにも、新作の紙芝居ではある家庭の文化伝承のありかたを見てもらっています。現在、アイヌ自身はどう思っているのか一例として伝えることがとても大切だと思います。
「アイヌ文化」の今と昔を知ると、自分たちが普段慣れ親しんでいる文化にも共通性や独自性があることに気づけると思います。そして、その気づきが「相手を認める」「自分も認めてもらえる」という人の心の温かさにつながっていきます。それが「ポン劇場」紙芝居を通して大人から子どもに伝わってほしいことです。<文・写真 民族共生象徴空間運営本部文化振興部体験教育課主任=メトット(秋山里架)>
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/676640