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ウクライナ侵攻は米中“新冷戦”の始まりか トランプ政権元幹部が警鐘を鳴らすワケ

2022-05-04 | アイヌ民族関連
FNNプライムオンライン5/3(火) 12:21配信

ロシア軍によるウクライナへの軍事侵攻は2カ月を超え、未だに激しい戦闘がウクライナ東部や南部を中心に続いている。アメリカ政府は「代理戦争」を否定するものの、ウクライナに対して136億ドルの支援に加えバイデン大統領は4月28日に軍事支援などのために330億ドル、日本円で4兆3000億円もの追加予算を議会に要求するなど徹底的なウクライナ支援に舵を切っている。この侵攻は泥沼とも言える状況に陥っているが、こうした中でトランプ政権元幹部のインタビューが注目を集めている。その内容は今回のウクライナ侵攻と「朝鮮戦争」の類似性、そして本当に警戒すべき相手が中国であり、今、世界は米中による代理戦争いわば「新冷戦」の様相を呈しているのだということに焦点を当てたものだった。
インタビューが話題に…ウクライナ侵攻と朝鮮戦争の類似性とは?
「ロシア、中国と新冷戦」この題名で掲載された、ウォール・ストリート・ジャーナル紙のインタビューが話題を呼んでいる。インタビューの主は、トランプ政権で安全保障を担当していた、マット・ポッティンジャー氏だ。このウクライナへの侵攻を、2度の世界大戦やソ連のアフガン侵攻とは異なり、プーチン大統領のウクライナ征服の野望と中国の習近平国家主席との関係から、1950年から始まった「朝鮮戦争」に類似していると提起している。
「1950年スターリンと毛沢東と金日成は、韓国への侵略が簡単であるとひどく見誤り、今日、我々が見ているのと同様に、アメリカの決意をあなどっていた」
第二次世界大戦後に朝鮮半島は、北朝鮮と大韓民国として38度線を境に南北に分断されていたが、1950年6月25日、北朝鮮軍の砲撃とともに韓国への侵攻が開始され、10万人の北朝鮮軍が南進を始めた。侵攻の開始からわずか3日で韓国政府は首都ソウルを放棄し、その後は南に追い込まれたが、アメリカを中心とする国連軍が参戦し、9月の仁川上陸作戦に成功したことで反攻に成功。逆に38度線を北に越えて10月には北朝鮮の臨時首都平壌を制圧すると、今度は中国軍が北朝鮮を支援するため国境を越えて参戦。3年間に及ぶ戦争は膠着し、400~500万人とも言われる死者を生み、今も終戦に至らず休戦状態となっている。この朝鮮戦争の背景には、米中をアジアに釘付けにしている間に、ヨーロッパなどでの基盤を固めたいスターリンの暗躍があったとされている。この構図が現在は、プーチン氏が毛沢東に、そして習主席がスターリンという構図に変化し、ウクライナ侵攻の本当の脅威は中国であり、ウクライナへの軍事侵攻から見えてきたものは、米中の対立、そして代理戦争(新冷戦)が始まっているというものなのだ。ポッティンジャー氏はこう述べている。
「役割は今や逆転し、習主席はスターリンの役を演じ、プーチン氏は毛沢東が虐殺に軍隊を送る役を演じている。この戦争が、分断された国で何らかの膠着状態に陥り、同様の形で終わる可能性さえ考えられる」
アメリカや欧州、そして日本は何をすべきなのか?
ポッティンジャー氏はさらに、「中国が世界における権威主義の母船であることに疑問の余地はない。しかし、これらの敵対勢力が互いにどのように結びつき、どのように連携を強めているかを見抜けなければ、大きな失態を犯す危険性がある」とも警鐘を鳴らす。
ボッティンジャー氏は今回のウクライナ侵攻によって、アメリカはNATO諸国などと結束して、継続的な軍事支援や情報共有を行っている点を評価する。しかし一方で、日本、オーストラリア、インドが参加する4カ国の安全保障対話「クアッド」が中国に対して果たすべき役割は大きいとも指摘する。奇しくも、5月下旬にはバイデン大統領が就任後初めとなる日本訪問に合わせて、クアッドの会合も東京で開催される。インドが国際社会の期待に反して、今回のロシアの軍事侵攻に対して慎重な対応を続けているという不確定要素はあるものの、ホスト国の日本の岸田首相が、対中国についてどのような方針を4カ国として打ち出することができるかに世界が注目している。
事実、当時のスターリンが朝鮮戦争の隙間を縫って、ヨーロッパでの軍事基盤を拡大させようとしたように、中国の動きも活発化してきている。アジア太平洋地域をみれば、このウクライナ侵攻の間、中国が南太平洋の島国ソロモン諸島と安全保障協定の署名を交わしたことが、世界に衝撃を与えた。ソロモン諸島側は否定しているものの、中国が軍隊と艦船の足場となる軍事基地を設置する可能性も高まっている。中国がこの地域に軍事力を背景に進出することで、一気にアジア太平洋地域の不安定が増すことは想像され、近い未来に日本やアメリカなどが結束して対抗していくのかも確実に問われていくことになる
日本の周辺を見回しても、プーチン氏はかつて「アイヌ民族をロシアの先住民族に認定する」と発言し、昨今では、ロシアの議員が「ロシアは北海道の権利を有している」と発言。中国では沖縄の日本の領有を認めず、「沖縄は中国に本来は帰属している」などの、中国が沖縄の領有権を主張する言説も度々報じられている。日本のいわば、「ウクライナ化」に向けた動きともとれる状況が生じる可能性は否定できない。
■中国の台湾侵攻は迫っているのか?その先の日本有事の可能性は?
さらにウクライナ侵攻を踏まえ、日本にとっても大きな脅威となるのが、中国の台湾への侵攻ではないだろうか。去年11月にアメリカの国防総省が発表した報告書では、中国は2027年までに最大で700発、2030年までには少なくとも1000発の核弾頭の保有を目指している可能性があると指摘する。また、中国は軍の近代化を加速させており、台湾有事の際には、信頼性のある軍事的な選択肢を得ることができると警鐘を鳴らしている。まさに日本の眼前に脅威は迫っており、安全保障体制の強化が不可避とも言える現状である。
ポッティンジャー氏は台湾への侵攻の可能性について、「論理的で冷静な分析によれば、中国の戦争プランナーは二の足を踏んでいるはずだ」と指摘するが「しかし、論理的で冷静な分析は習近平の得意とするところではない。習近平はこの時点では、錯覚した鏡の反射で世界を見ているのです」とも述べ、脅威は捨てきれないとしている。
「独裁者が長く権力を維持すればするほど、自信とパラノイアの間のパラドックスは鋭くなります。そして、信頼できる情報が少なくなってきて、戦略的な誤算を犯す素地があるのだと思う」
日本とアメリカの間には、日米安全保障条約が結ばれ、第6条にはこう記載されている
「日本国の安全に寄与し、並びに極東における国際の平和及び安全の維持に寄与するため、アメリ力合衆国は、その陸軍、空軍及び海軍が日本国において施設及び区域を使用することを許される」
台湾と日本の有事において、アメリカ軍の参戦は疑いないと考える一方で、日本の決心をめぐり激しい世論戦、経済戦が繰り広げられ、国民の決心が問われることになるかもしれない。1955年の保守合同はまさに冷戦期の体制に向けた我が国の大きな政治体制の変換だった。今年の夏に行われる参議院選挙では、ポッティンジャー氏のいう米中対立の「新冷戦」に向けた、国内政治の大きな転換期になるかもしれない。
中西孝介
https://news.yahoo.co.jp/articles/47f96e7872303b61a61a757c0e8ab7ff3fdca873?page=1

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「ゴールデンカムイ展」レポート 杉元たちの冒険を振り返るイラスト、民具、豪華グッズ

2022-05-04 | アイヌ民族関連
マグミクス5/3(火) 12:10
「不死身の杉元」の軍帽や鶴見中尉の軍服のモデルになった資料も見ることができる!

野田サトル先生が「ゴールデンカムイ展」のために描きおろした杉元佐一とアシ(リ)パのイラストを使用したキービジュアル (C) 野田サトル/集英社
 2022年4月28日(木)にて、最終回を迎え、2014年からの約8年の連載に幕を閉じた大人気マンガ『ゴールデンカムイ』。明治末期の北海道・樺太を舞台に、金塊を巡るバトルとアイヌ文化やさまざまな歴史と群像劇が描かれた「和風闇鍋ウエスタン」です。
 そんな『ゴールデンカムイ』では、最終回同日から東京ドームシティ Gallery AaMoにて、同作の魅力が凝縮された展覧会「ゴールデンカムイ展」が開催されています。120 点を超えるイラストのほか、作中に登場した民具などの関連資料を多数展示。金塊争奪戦を発端とした元兵士の杉元佐一やアイヌの少女アシ(リ)パ(※アシ(リ)パのリは小文字が正式表記)らの躍動を体感、ふたりがたどった旅路を追体験できる空間が作り上げられました。この記事ではそんな、「ゴールデンカムイ展」の魅力を紹介します。
※本展覧会はコミックス既刊以降の物語も展示されています。アニメ化されていないストーリーも含まれますので、予めご了承のうえ、ご訪問ください。
※アイヌのキャラクター名や道具などの()内表記のカタカナは小文字が正式表記です。
 各所に野田先生描きおろしのキービジュアルが使われた「ゴールデンカムイ展」ポスターが張られ、植木のなかにも作品に登場した動物のパネルが設置されるなど、すっかり『ゴールデンカムイ』モードの東京ドームシティ。「ゴールデンカムイ展」は、そのなかにあるGallery AaMoで開催されています。
「ゴールデンカムイ展」は大きく6つのゾーンに分かれています。まず入場してすぐに見られる第1ゾーン「金塊争奪戦の開幕」では、主人公・杉元やアシ(リ)パ、脱獄王・白石由竹、狙撃手・尾形百之助ら主要キャラの紹介が、それぞれの名場面のイラストや、関連資料とともに展示されています。
 野田先生所蔵の杉元佐一の軍帽、アシ(リ)パやキロランケ、キラウ(シ)らアイヌたちのマキリ(小刀)、鶴見中尉の軍服、尾形の三八式歩兵銃、インカ(ラ)マッが占いで使うシラッキカムイ(白狐の頭骨)や、鯉登少尉が使うサーベルなどが多数見られるコーナーです。杉元とアシ(リ)パの出会いの場面を背景に展示されている、巨大なヒグマの剥製も圧巻でした。
 続く第2ゾーン「24人の刺青囚人」では、アイヌの金塊の在り処を示す暗号の刺青が彫られた凶悪犯たちの展示が、網走監獄内をイメージした空間で紹介されています。『ゴールデンカムイ』の大きな魅力のひとつとなった、強烈すぎる悪人・変態たちの名場面を振り返りましょう。実在した「稲妻強盗」こと坂本慶一郎とお銀が起こした事件に触れた当時の新聞記事なども展示されており、こちらも充実の内容です。囚人ではありませんが、伝説の変態にして天才剥製職人・江渡貝くぅぅんの「ファッションショー」を振り返る展示もあります。
充実の展覧会オリジナルグッズ、曜日ごとの特典・イベントにも注目
 そして、第3ゾーン「命を繋ぐものたち」は『ゴールデンカムイ』に登場する北海道や樺太のアイヌたちの生活、信仰、食事やロシアの文化(スチェンカやバーニャも)を紹介する展示コーナーとなっています。作中に登場したアイヌの民具、キサラリやストゥ(制裁棒)などの実物、ロシア国境守備隊の狙撃手・ヴァシリがつけている頭巾も展示されています。なかでも注目は、『ゴールデンカムイ』で大きくフィーチャーされているさまざまな食材によるアイヌ料理の食事シーンを振り返る展示コーナー。何度も登場するチタタ(プ)の食品サンプルや、イタタニやメノコイタ(まな板)の実物も見られます。
 続く第4ゾーン「それぞれの役目」では、作中の「網走監獄」「樺太」「札幌」での大きな3つの戦いでそれぞれのキャラが果たした役割と軌跡を、名場面・名ゼリフとともに紹介しています。
 さまざまなキャラが緻密に絡み合ったストーリーを網羅的に振り返れる展示となっており、コミックスのカバーの折り返しに各巻共通で書かれた「カント オ(ロ)ワ ヤク サク ノ アランケ(プ) シネ(プ) カ イサム(天から役目なしに降ろされた物はひとつもない)」の名言も大きく掲げられています。彼らの「役目」を今一度確かめましょう。また第4ゾーンの中央には、「土方歳三のウィンチェスターライフルM1892」「杉元佐一の三十年式小銃」(模造品)、「鶴見篤四郎の三十八式機関銃」(模型)といった作中で登場したもののモデルになった関連資料も展示されています。
 第5ゾーン「黄金色名画廊」では、壁一面にこれまでの『ゴールデンカムイ』で単行本表紙や扉絵などを飾ったカラーイラストが、厳選されて展示されています。個性豊かなキャラたちの50点以上もの美麗なカラーイラストは、ずっと眺めていたくなってしまいます。「すけべすぎるマタギ」谷垣源次郎のセクシーイラストも飾られていました。
 最後の第6ゾーン「そして未来へ」は、物語のクライマックスの怒涛の展開をシーンごとに紹介するコーナーとなっており、写真撮影は禁止です。何が飾られているかは、ぜひその目で確かめてみてください…!!
 展示内容以外に特筆すべきは、グッズや来場者特典の充実ぶりです。まず、グッズ付きチケットを購入の方には特典として、各キャラクターが描かれた卓上タイプの「アクリル万年カレンダー」がプレゼントされます。日付を動かして調整すれば、半永久的に使える仕様です。また、来場者特典として、曜日替わりで野田先生描きおろしのミニ色紙が渡されます。ご自身の推しキャラの曜日を確認して訪れることをおすすめします。
 さらに、会期中の特別イベントとして毎週火曜日と木曜日の17時以降に「鶴見中尉ナイト&脱獄王 白石由竹ナイト」が開催決定。火曜日に訪れれば、鶴見中尉と鯉登少尉のお面(ランダム配付)、木曜日には白石のお面がプレゼントされます。同イベントの限定フォトスポットも用意される予定です。
 その他、展覧会オリジナルグッズも90点以上用意されています。杉元たちメインキャラがころっとしたぬいぐるみになっており、重ねることもできる「のるキャラマスコット(R)」や、各キャラのコレクション缶バッジ、さらに尾形が樺太から北海道へ向かう際の船賃代わりにした「棒鱈」をモチーフにしたポーチも発売されています。その他の商品はギャラリーと展覧会公式サイトを確認してください。
 展示もグッズも充実の内容でファンにはたまらない「ゴールデンカムイ展」。完結のタイミングで訪れて、ぜひ余韻に浸ってみてはいかがでしょうか。
「ゴールデンカムイ展」は、東京ドームシティ Gallery AaMo(東京都文京区後楽1-3-61)にて、2022年6月26日(日)まで開催中。開館時間:11:00~20:00。入場料:一般・大学生 1800円、中高生1500円、小学生1000円、グッズ付き4000円
※新型コロナウイルス感染拡大防止のため、GW 期間【4月28日(木)~5月8日(日)】及び土・日・祝日は「日時指定制」でのチケット販売となります。なお、5月9日(月)以降の平日は「平日券」をお買い求めください。
 また、「ゴールデンカムイ展」は京都、福岡でも開催予定が発表されています。
・京都会場は京都文化博物館(京都市中京区三条高倉)で2022年7月9日(土)~9月22日(日)の期間の10:00~18:00開催(7月18日以外の毎週月曜日、7月18日火曜日は休館)。
・福岡会場は福岡アジア美術館企画ギャラリーA・B・C(福岡市博多区下川端町3-1リバレインセンタービル7階)で2022年10月15日(土)~11月27日(日)の期間の09:30~18:00開催(金曜・土曜は20:00まで、入室は閉室30分前まで、11月23日以外の毎週水曜日、11月24日木曜日は休館)。
https://news.yahoo.co.jp/articles/764f86ce1585097558a14a377ce6358c8f9d822c

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声)アイヌ兵士弔う「南北之塔」

2022-05-04 | アイヌ民族関連
朝日新聞2022年5月3日 5時00分
 無職 塚田惠子(東京都 79)
 「南北の塔 アイヌ兵士と沖縄戦の物語」(橋本進作、穂積肇画、草土文化)を読んだのはずいぶん昔。アイヌの人も召集され沖縄戦で犠牲になり、彼らを含めた犠牲者を弔う碑「南北之塔」が糸満市真栄平に建てられた話です。沖縄戦の激戦地でした。
 戦後、生き延びた一人のアイヌ兵士…
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https://www.asahi.com/articles/DA3S15283894.html

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