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登別市にある知里幸恵の記念館 新館長が就任し抱負

2022-05-31 | アイヌ民族関連
NHK05月30日 18時54分

登別市にある「知里幸恵 銀のしずく記念館」に新たな館長が就任し、「もっと多くの人にアイヌ民族について興味を持ってもらえるように頑張りたい」と抱負を述べました。
「アイヌ神謡集」の著者、知里幸恵の出身地である登別市には、12年前に全国からの募金で「知里幸恵 銀のしずく記念館」が建てられ、幸恵の生涯を伝える貴重な資料が多く展示されています。
28日、新たな館長に、登別市出身の木原仁美さんが就任し、記念館で記者会見を開きました。
木原さんは、初代館長を務めた知里幸恵のめいにあたる横山むつみさんの長女で、現在は東京にあるアイヌ文化交流センターの所長代理を務めています。
会見で木原さんは、「記念館は知里幸恵さんを広く知ってもらうための場所ですが、幸恵さんだけでなく、もっと広くアイヌ民族に興味を持つ人が増えてほしい。周りの人に教えてもらいながら、頑張っていきたい」と抱負を述べました。
木原さんは、今後も東京での仕事を続け、必要に応じて記念館に来ることにしています。
木原さんは、「今年は知里幸恵の没後100年で、来年が生誕120年となり、さらに幸恵さんが注目されると思うので、気を引き締めてやっていきたい」と話していました
https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20220530/7000047003.html

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クロユリそっと恋見届け 稚内・宗谷岬で見頃

2022-05-31 | アイヌ民族関連
北海道新聞05/30 05:00
 【稚内】宗谷岬公園近くの牧草地に群生するクロユリが見頃を迎えた。黒紫の釣り鐘型の花がおじぎをするように咲き、訪れた人の目を楽しませている。

宗谷岬公園近くの牧草地に咲くクロユリ
 群生地は2015年、稚内市民観光ボランティアガイドが見つけた。私有地のため、クロユリが見頃の時期のみ開放し、稚内観光協会は入り口などに看板を設け、「そっと観賞して」と注意を呼びかける。
 ボランティアガイドの大場弘一副会長(78)は「風車など稚内を象徴する景観と、クロユリを楽しめるのはここだけ」と笑顔を見せる。
 花言葉は「恋」。アイヌ民族には「好きな人の傍らにそっと花を置くと結ばれる」という言い伝えがあり、良縁がつながる観光スポットとしても知られる。見頃は6月上旬まで。(高橋広椰)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/686983

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英語話者や先住民は猛反発 なぜカナダのケベック州は非難が殺到しても「フランス語保護」を貫くのか

2022-05-31 | 先住民族関連
ガーディアン2022.5.30

英語の「STOP」だけ消されたモントリオールの標識
Photo: Carl & Ann Purcell/Getty Images
カナダのケベック州政府が、フランス語を全面的に保護する法案を可決した。反対派は市民の日常生活が激変してしまうだろうと警告している。
5月24日、ケベック州議会で可決した法案96は、新たな移民や難民が同州に到着してから半年後には州当局ともっぱらフランス語でやりとりすることを義務づけるもので、従わなければ、さまざまなサービスを受けられなくなる。さらに、司法制度で英語を使うことも制限し、州内の英語学校への入学も制限する。
与党のケベック未来連合が左派のケベック連帯の支持を受け、賛成78、反対29で法案が可決した。ケベック自由党は、この法案が行き過ぎだとして反対票を投じた。分離派のケベック党は、この法案が不充分だとしている。
フランソワ・ルゴー州首相は法案の可決を祝い、これはケベックの公用語の保護を強化する努力だと表現した。一方で、この法律が言語的な少数派の権利を損なうとの恐れについては一蹴した。
「ケベックの英語話者コミュニティ以上に自分たちの言語で好待遇を受けている言語的少数派を私は知りません。法案の可決を誇りに思い、北米にあるフランス語圏の民族であることも誇りです。自分たちの共通語を守ることはわれわれの義務です」
「ケベックとカナダの歴史で最大の人権失墜」
ケベックのフランス語を守ろうというさまざまな努力は、過去にもニュースの種になってきた。2019年、同州はフランスから来たある女性の居留を、本人がフランス語を話せることを証明できないとして認めなかった。
同年、州政府は「ボンジュール・ハイ」というおなじみの挨拶を禁止することを提案したが、住民の怒りと冷笑を買い、すぐさま撤回した。
2021年11月には、カナダ最大の航空会社のトップが、モントリオール(ケベック州最大の都市)に14年も住んでいたのにフランス語を学んだことがなかったと認めてつるし上げられた。
法案の反対者は議会投票の前に州中に広まった「デマ」の「火に油」を注いでいるのだとルゴーは言う。
「英語で医療サービスを受ける機会の確保に尽力します。英語が使える病院、学校、大学をわれわれは維持し、みなさんに利用し続けていただくというのは歴史的な約束です」
公共サービスの多くが縮小されるのではとの恐れから、ここ数週間で大勢の人が法案に反対する抗議活動を展開してきた。
ケベック州の英語話者の権利を推進する「ケベック・コミュニティグループ・ネットワーク」代表のマルリーン・ジェニングスは声明のなかで、「法案96は、ケベックとカナダの歴史で最大の人権失墜だ」と主張している。
「この法案は、英語話者のケベック州民30万~50万人から英語でサービスを受ける権利を剥奪するものだ」ともジェニングスは述べている。
先住民からも批判の声
この法案に反対する闘争を率いる弁護士ジュリアス・グレイはカナダのニュース番組の取材に応えて、その可決を「私がこれまで見たなかで最も根拠のない権力の行使」と呼ぶ。
グレイはほかの弁護士たちと共に法的な異議申し立てを相次いで仕掛けるつもりであり、国連に持ち込むまで闘う覚悟だと述べている。
この法案は先住民の諸団体からも、自分たちの言語の権利を損なうものだと批判を受けている。
モントリオール近郊のカナワクにあるモホーク族の自治政府ホデノショニ・ロングハウスは5月、この法律を無視すると発表し、先祖代々の土地に住む部族の人々にはこの法案が「絶対に適用されない」との声明を出していた。
カナダ先住民族会議は5月24日、法案96を「大幅な後退」と呼び、和解の努力を阻害すると述べた。
ケベック州政府は、「適用除外条項」として知られる立法の仕組みを発動させて、この法律が違憲訴訟から免責されるようにし、連邦政府が介入する機会を大幅に減らしている。
カナダのジャスティン・トルドー首相はケベック州選出だが、この法案をあからさまに批判することには慎重で、法案の中身について「懸念」があると報道陣に語っただけだった。
https://courrier.jp/news/archives/289531/

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