苫小牧民報 (2016年 11/8)
先祖供養で祭壇に供物をささげる参加者
白老町のアイヌ民族博物館(野本勝信代表理事)は6日、ポロトコタン内で伝統行事「秋のコタンノミ」(集落の祈り)を執り行った。同博物館の職員をはじめ、白老アイヌ協会会員や来館した観光客など60人以上が出席。自然の恵みや健康に感謝するとともに、先祖供養の儀式「シンヌラッパ」で故人の鎮魂を行った。
冒頭あいさつした野本代表理事は「コタンノミはアイヌの精神文化を継承する大切な行事」と説明。2020年開設の民族共生象徴空間について「アイヌ文化復興のナショナルセンターとして整備される。誰もがアイヌ文化の持つ文化的価値を向上させる場として、アイヌ民族の心のよりどころになるよう期待している」などと述べた。
行事はコタン内のチセ(伝統家屋)や屋外の祭壇前で行われ、同館伝承課の野本三治課長が祭司として儀式を進行。いろりの前で敬意を表す「オンカミ」と呼ばれる所作から始まり、厳かな雰囲気の中で作法に沿って神々に祈りをささげた。
先祖供養の儀式では、屋外の祭壇前にチマチェプ(サケの塩焼き)や煮物、酒、たばこなどの供物を用意。先祖と一緒に分かち合うという意味を込め、参加者の多くがお供えの半分を口に運びながら物故者をしのんだ。
アイヌ文化について学んでいる札幌学院大学3年の但田絢さん(23)は「コタンノミを見るのは小学生の時以来10数年ぶり。以前とは違った視点で見ることができた」と話した。
http://www.tomamin.co.jp/20161144454
先祖供養で祭壇に供物をささげる参加者
白老町のアイヌ民族博物館(野本勝信代表理事)は6日、ポロトコタン内で伝統行事「秋のコタンノミ」(集落の祈り)を執り行った。同博物館の職員をはじめ、白老アイヌ協会会員や来館した観光客など60人以上が出席。自然の恵みや健康に感謝するとともに、先祖供養の儀式「シンヌラッパ」で故人の鎮魂を行った。
冒頭あいさつした野本代表理事は「コタンノミはアイヌの精神文化を継承する大切な行事」と説明。2020年開設の民族共生象徴空間について「アイヌ文化復興のナショナルセンターとして整備される。誰もがアイヌ文化の持つ文化的価値を向上させる場として、アイヌ民族の心のよりどころになるよう期待している」などと述べた。
行事はコタン内のチセ(伝統家屋)や屋外の祭壇前で行われ、同館伝承課の野本三治課長が祭司として儀式を進行。いろりの前で敬意を表す「オンカミ」と呼ばれる所作から始まり、厳かな雰囲気の中で作法に沿って神々に祈りをささげた。
先祖供養の儀式では、屋外の祭壇前にチマチェプ(サケの塩焼き)や煮物、酒、たばこなどの供物を用意。先祖と一緒に分かち合うという意味を込め、参加者の多くがお供えの半分を口に運びながら物故者をしのんだ。
アイヌ文化について学んでいる札幌学院大学3年の但田絢さん(23)は「コタンノミを見るのは小学生の時以来10数年ぶり。以前とは違った視点で見ることができた」と話した。
http://www.tomamin.co.jp/20161144454