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祖母のアイヌ神謡、輝き再び アニメ化、フェスで最高賞 制作者「物語もっと広がって」

2016-11-18 | アイヌ民族関連
北海道新聞 11/18 05:00
 十勝地方に伝わるアイヌ民族のオイナ(神謡)「クモの女神」のアニメ作品が、今秋東京で開かれた「第10回こどもアニメーションフェスティバル」(実行委主催、女子美術大共催)でグランプリに輝いた。亡き祖母の語りの収録テープをもとに、北広島の主婦高橋ひとみさんが習得したオイナに合わせ、映像が作られた。関係者は「これを機にアイヌの物語がもっと世に広がってほしい」と喜ぶ。
 「クモの女神」は、4本の手を持つ女神が手から出る網で夜盗を懲らしめてコタン(集落)を守る物語だ。同フェスは日本アニメーション協会の古川タク会長らが審査員を務める品評会で、「クモの女神」は25の出品作の中で「女神が個性的で、伝えたいことが明確だ」などと評価された。
 高橋さんは約3年前、祖母の故田辺トヨさんのオイナの音声テープを親族から譲り受けた。これをきっかけに自身も「クモの女神」を習得し、昨年5月に札幌市であったアイヌ民族のイベントで披露。アイヌ語の研究者の目に留まり、公益財団法人アイヌ文化振興・研究推進機構(札幌)がアイヌ民族の口承文芸の伝承のため制作するアニメの題材のひとつに採用されることになった。
 作品は、北大アイヌ・先住民研究センターの北原次郎太准教授ら編集委員4人が構成を検討。札幌の制作会社の小笠原大さん(37)が高橋さんの声を入れた映像を6分20秒にまとめ、フェスに応募した。同フェスによると、アイヌ民族に関する作品の受賞は初めて。小笠原さんは「子どもも楽しめるようにアクションシーンを取り入れた」と語り、高橋さんは「祖母が残した物語が美しい映像となって感無量です」と話している。
 同機構は胆振・日高地方の神謡カムイユカ●など3作を含むDVDを2千枚作製し、道内の小学校や図書館で配布。動画サイト「YouTube(ユーチューブ)」でも配信している。
●は小さい「ラ」
http://dd.hokkaido-np.co.jp/entertainment/culture/culture/1-0339391.html

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アイヌ文化の人形劇練習に熱 民族学博物館で来月上演 阿寒

2016-11-18 | アイヌ民族関連
北海道新聞 11/17 16:00

人形劇「ふんだりけったりクマ神さま」の大阪公演に向け、練習する阿寒アイヌ工芸協同組合のメンバー
 【阿寒湖温泉】12月3日に国立民族学博物館(大阪府吹田市)で上演する阿寒アイヌ工芸協同組合の人形劇「ふんだりけったりクマ神さま」の準備が本格化している。同館が6月に「アイヌの文化」展示を大幅刷新した記念事業の一環として招待されたもので、出演者たちは「アイヌ文化を知るきっかけにしてもらいたい」と練習に励んでいる。
 記念事業は12月から来年2月まで。アイヌ民族のアーティストによる音楽ライブや研究者の講話などを実施。阿寒湖畔の民芸品店などでつくる同組合の人形劇は開幕公演となる。
 演目は、サケを捕るためにクマの姿になって人間界を訪れた「クマ神さま」が大変な出来事に遭遇する物語で、カムイ(神)と人間との関係をユーモラスに描いている。2012年に開館した阿寒湖アイヌシアター「イコロ」で披露するために制作され、13年には岡山県倉敷市で道外初上演された。
 14日にイコロで行われた練習では、5人の出演者が約2時間にわたり、せりふのタイミングや動きを何度も繰り返し確認していた。「クマ神さま」を演じる平沢隆二さん(50)は「何年かぶりの上演なので四苦八苦している最中。大変な部分もあるが、道外で上演する貴重な機会なので、誠心誠意臨んで、見る人に感動してもらいたい」と気を引き締める。
 22日から3日間、脚本・舞台監督の遠州まさきさん指導の下で最終調整し、本番に挑む。(山崎真理子)
http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/area/doto/1-0339083.html


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マット・グロッソ州=発電所ダムからオイル漏れ?=河川流域先住民に深刻な影響

2016-11-18 | 先住民族関連
ニッケイ新聞-2016年11月18日 New!
 出所不明の油が、マット・グロッソ州とパラー州の間を流れるテレス・ピレス川に流出し、流域を汚染していると17日付現地紙が報じた。
 12日に初めて発見された油の染みは、川下に流れ、流域の先住民族への水の供給も脅かしている。油流出の原因と汚染された地域の広さは、ブラジル環境省の国立再生可能天然資源・環境院(Ibama)が調査している。
 テレス・ピレス川の油流出の原因が同川流域のサン・マノエル水力発電所の貯水ダムなのか、他の要因によるものかは判明していない。同河川でよく見受けられる不法採掘者のボートが沈められ、そこからガソリンが漏れた可能性もある。
 サン・マノエル水力発電所の所有会社、エネルジア・サン・マノエル社は、ボートを出して、同川流域に住む80世帯、約320人の先住民族に、大型の水のボトルを届けている。
 流域の先住民族の族長であるタラヴィ・カイアビ氏は、「15、16日で、合わせて約4200リットルの水を受け取った。ここは我々にとっての聖地。ダムは付近の土地を水の底に沈めただけでなく、川の水を汚染した。魚はいなくなり、住民は下痢で病気になっている。みんな健康状態を非常に心配している」と語った。
 ブラジル社会環境院(ISA)の弁護士で、同地域に住んだ経験もあるジュリアナ・デ・パウラ・バチスタ氏は、「水力発電所から60キロの範囲には他にも少なくとも900の部族が住んでおり、川の下流には8千人の先住民が住む居住区もある。これらの先住民居住区はどこも、水道が敷設されていないから、被害が拡大する可能性は大きい」と警鐘を鳴らしている。
 エネルジア・サン・マノエル社は、「流域の監視を続けると共に、原因究明に努めている」と発表するに留まっている。
http://www.nikkeyshimbun.jp/2016/161118-24brasil.html

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いま学ぶべき「循環の知恵」が、インド・ワルリ族の素朴な暮らしの中に!イベント〈わふフェス2016〉開催

2016-11-18 | 先住民族関連
T-SITEニュース-2016年11月17日 (木) 17:01
コロカルの連載『貝印 × colocal「つくる」Journal!』でも活動をお伝えしていた〈ウォールアートプロジェクト〉。インドの先住民族・ワルリの素朴な暮らしから循環の知恵を学び、環境負荷の低い暮らしを提起する〈ノコプロジェクト〉の一環です。詳しくは連載記事にて!
今週、本プロジェクトにまつわる2つのイベントが、東京と福島県・猪苗代で行われます。
東京会場のタイトルは『わふフェス2016 ワルリ族とノコプロジェクトを知る一日』。開催は、2016年11月18日(金)の13時〜20時まで。場所は貝印株式会社にあるコミュニケーションスペース〈KaiHouse(カイハウス)〉。多彩なゲストを招き、3部構成で開催されます。
なんとイベントにはインドから特別にワルリ族を招きました。伝統的な家を建て、伝統的な暮らしをする彼らの体験から、さまざまな智恵を学ぶ…。直接ワルリの文化を伝える充実のセッションです。お好きな時間に、ご参加ください。
そして2016年11月20日(日)には、福島県の猪苗代町にて〈ウォールアートフェスティバル in 猪苗代〉が開催されます。
なぜ猪苗代なのか?それは、猪苗代湖、磐梯山、広がる田園風景など、ウォールアートプロジェクトが見た猪苗代町と、ワルリ族の村の風景がとても似ているから。
〈ウォールアートフェスティバル in 猪苗代〉の会場は、旧山潟小学校。ここに土と共に生きるワルリのアーティストが訪れ、猪苗代の人々へのインタビュー、登山などを通じて地元の方と交流。猪苗代を描いた“ワルリ画”の展示や、猪苗代、会津のおいしいものマルシェ、ワルリ画ワークショップなど、様々な催しが行われます。時間などの詳細は、Facebookをご確認ください。
information
わふフェス2016 ワルリ族とノコプロジェクトを知る一日
日程:2016年11月18日(金)
会場:貝印株式会社 カイハウス(東京都千代田区岩本町3-9-5)
時間:13:00〜20:00
Web:Facebook
information
ウォールアートフェスティバル in 猪苗代
日程:2016年11月20日(日)
会場:旧山潟小学校(福島県耶麻郡猪苗代町大字山潟字湊志田191)
時間:10:00〜17:00
Web:Facebook
writer profile
Akiko Saito
齋藤あきこ
さいとう・あきこ●宮城県出身。図書館司書を志していたが、“これからはインターネットが来る”と神の啓示を受けて上京。青山ブックセンター六本木店書店員などを経て現在フリーランスのライター/エディター。
http://top.tsite.jp/news/lifetrend/o/32844673/

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