京都・静岡・宝塚・東京・横浜、
そして尾張名古屋からの季節だより
平家物語 巻第一 祇王、
平清盛と祇王 祇女、
萌え出づるも 枯るるも同じ 野辺の草
いづれか秋に あはではつべき (祇王)
春の苔の庭に別世界を見る、
夏の緑のもみじ葉が光を通し、
辺りは緑の空間になる、
秋には錦繍の世界が広がり、
落ち葉となる、
木立の陰までもが、
額縁に納まる、
小さな庵がひっそりと時を過ごす、
吉野窓、
虹の窓とも呼ぶそうな、
山裾の宝篋印塔が、
祇王 祇女 母刀自の墓、
右の小さな五輪の塔は清盛の供養塔、
鎌倉時代造、
見上げれば、
嵯峨野路には物語が埋もれている、
初冬、
午前中の空き時間、
阪急桂駅から嵐山駅に降り立つ、
名残の紅黄葉、
大堰川から桂川、
渡月橋下流の中の島への用水川、
渡月橋から嵐山、
大堰川に沿って小倉山に向かう途中、
蕎麦老舗、
青鷺、
光の中に消える、
小倉への山道を登ると、
やがて保津峡を見下ろす高台に、
大河内山荘の横を下りながら、
暫く歩くと竹林に至る、
孟宗竹が両側から覆いかぶさって来る、
竹藪の細い道がどこまでも続く、
その竹藪の下をトロッコ列車が通る、
山裾を暫く行くと、
刈り取られた田圃の向こうに落柿舎、
影の中に蓑傘、
長閑な嵯峨野路、
山裾に農家一軒、
青山学院旧神学部礼拝堂、
正門から銀杏並木のシルエットに導かれ、
ガウチャー礼拝堂を通り、
クリスマスツリーの下、
旧神学部礼拝堂に灯りを見付ける、
中に招き入れられると、
アドベントの夜に相応しい空間に、
暫し留まる、
翌日の夕刻、
原宿の森を抜けると、
森閑とした径を通る、
陽が陰る、
人の気配のない空間が広がっていた、
突然、
森が途切れ、
社が建つ、
人のいない森と社、
東京都内の森閑とした地、
2点
2012年12日19日、
事務局季節だより第1便、
7日後に5年となる、
江戸城跡、
桜田門高麗門、
門を潜ると枡形となっている、
右手直角に桜田門櫓門、
一つ一つ違う個性の石、
その一つ一つがパッチワークとなり、
モザイクの一つの石垣となる、
櫓門を潜ると、
配置の違う石垣の美、
江戸城跡でも最も見事な石垣、
振り返ると、
伏見櫓を遠望、
大名屋敷跡、
内濠、
和田倉橋の欄干の水鳥一羽、
大手門近く、
白鳥の優雅さ魅せられる、
暮れなずむ濠端、
静かに東京は暮れ行く、
2件の用件を携えて文部科学省に出向く、
副都心線丸の内駅にて下車、
江戸城跡大手門近く、
濠沿いに歩き、
石橋を右に見ながら桜田門に、
桜田門を通り抜けて、
横断歩道を渡ると、
警視庁と法務省、
旧法務省建物、
文部科学省、
見上げるばかりの高層建築、
帰路、
英国首相官邸の様な煉瓦の建物を抜けて、
暮れなずむ東京駅周辺、
東京駅正面、
長い一日が終わる、