名古屋季節だより

京都・静岡・宝塚・東京・横浜、
そして尾張名古屋からの季節だより

58 「シダと朽木そして」

2013-07-30 13:46:09 | 日記
 曇り空が続く、湿度は至って高し、
 シダが繁茂。
 朽木が横たわり、その奥に林が続く。
 秘密を含んだ蕾が一つ、
 絡むつる。
 ヒグラシの声が、
 時を急ぐように、波打つ、
 
 都会を遠くにいる。

 
        


    


    



    



        

 教師は、自分自身をどれだけ体験しているかが問われている。
 人は、自分を知るレベルでしか人を知ることができないという。
 教師は「自分を知る量」でしか、生徒を理解できないと聞く。
 生徒は、自分の魂の叫びを知ってくれる人を探している。

 人は、何を行いたいがために教師になったのか、
 何を伝えたいがために教師になったのか。
 林の中では、一人考える時間が与えられている。


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57 「茅葺屋根と彩り」

2013-07-28 19:31:56 | 日記
 御殿場 東山荘の隣に茅葺屋根の家屋が建っている。
 囲炉裏が切ってあり、百数十年の歴史を刻むそうな。
 起伏のある広い庭には、見事なアメリカ芙蓉と深紅の百合が、
 茅葺と対照的な彩りを奏でていた。
 周りを、カエデバフウと杉木立が続く。


   

        

   

   

   

   


 教育とは、人間が人間になることを学ぶこと、
 人間らしい人間になる、
 では、
 人間とは、
 人間になるとは、
 人間を超越した、神を知り、神との関係で、
 自分を知り人間となっていく。

 ここが難しいところ、
 人は誰しも、自分を生きたいと願う。
 そして自分を生きようとすると、
 しかし逆に、自分が自分を生きようとすればするほど、
 もがき、
 自分を生きられないことに気付く。

 そこで初めて、自分の外に自分を見つめる目が必要と感じる。
 そこから、新たな自分が始まる。
 

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56 「純白の泰山木」

2013-07-28 10:46:26 | 日記
 一昨日、夕刻、曇り空の中に薄らと富士の山を仰ぐ。
 昨夜は、雷鳴を聞き、雨音に驚く。
 本日早朝曇り、昨日見つけた泰山木の蕾を見る、
 見事。
 朝食後、蕾はすでに開いていた。
 束の間の出来事、

 その白き華もやがて朽ちる。


  

  

  


 泰山木は高木となり、普段は白い花を上から見ることは稀なこと、
 本日は幸運にもテラスより真上から眺められた。

 泰山木、
 名前からして、原産地は中国と思いきや、北アメリカが原産、
 日本へは130年ほど前に渡来したとか。

 東京YMCA会館に掲げられていた紋章、
 そして暖炉の上の木彫

      

 


 「事務職員夏期学校」、テーマは「キリスト教学校に勤務することとは」であり、
 自分の所属する学校が、なにゆえ建てられたのか、
 何をめざして、学校が営まれているのか。
 自分の立っている場所を知ることは、そこに生活する上で必要なことと考えます。
 皆さんの勤めている学校、その学校が掲げている使命とは、
 そこに生活する皆さんの使命は何ですか。

      

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55 「御殿場、 東山荘にヒグラシの声」

2013-07-27 10:50:34 | 日記

 7月下旬、「事務職夏期学校」、「教職員研究集会」が開催された御殿場、YMCA東山荘。
 森に囲まれた敷地に宿舎が立ち並ぶ。
 朝夕には、ヒグラシの声が寄せては返し、うねりとなって奏でられる。
 ところどころに夏の花が彩を添える。


     

 

     

     

 

 

 


 皆さんは、いずこに夏を体験されるのでしょうか。





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54 月に叢雲

2013-07-24 10:59:57 | 日記
月に叢雲、花に風、
西日本では、そよとも吹かぬ、熱帯夜。

冴えわたった冬の月夜、
皓々とした光に、ピーンと張った冷気が走るのは、
遠い反対の世界の出来事。

  

  


東京国立博物館で出会った竹一重切花入、
裏面に銘が書かれています、「園城寺」小庵。
1590年、千利休作、伊豆韮山と伝えられています。
名前の謂れと言い、伝えられたる事柄の多い花入れです。
その一つに、

「宗易、園城寺の筒に花を入れて床にかけたるを、ある人、筒のわれめより水したたりて畳のぬれけるをみて、いかがと申されたれば、易、この水のもり候が命なりという。

附り

この筒、韮山竹、小田原帰陣の時、千の少庵へ土産なり。筒の裏に、園城寺少庵と書付け有り。名判無し。又この同じ竹にて、まず尺八を剪り、太閤へ献ず。其の次、音曲。巳上三本、何れも竹筒の名物なり。」

『山上宗二記 付茶話指月集』 熊倉功夫校注 岩波文庫

     

     


鎌倉から安土桃山時代にいたる歴史と芸術文化を統合した茶の湯、それらは現代の茶道とはいささか趣を異にしている。その精神性と文化はキリスト教の宗教改革の時代ともある種通じものがあるように感じるのもわたくしだけではないはずです。





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