ガラスの壁に囲まれた世界、
温もりの空間は湿潤にして、
彩りに満ちる、
外のからっ風はヒューヒューと空を駆ける、
ガラスのハウスの力強きことよ、
入口を入ると蘭鉢が並ぶが、
その根元の小さな苔に迎えられる、
その先に天井にも届かんばかりの、
タビビトノキが道を示す、
重なるように立つ、
ホウカンボクとか、
花と若葉に特徴がある、
一輪、
垂れ下がった若葉、
まさに翡翠色、
棚からこぼれて来る、
ヒスイカズラ、
はたまた不思議な、
棚から揺れている、
原住民の仮面を連想させる、
こちらは、
花には早いけれども、
ベゴニア・マソニアナとか、
エジプト産パピルス、
カミガヤツリとか、
巻き込まれた葉の奥に貯められた水、
その命の自ら花が咲きいずる、
さらに奥に入り込むと、
その2、