京都・静岡・宝塚・東京・横浜、
そして尾張名古屋からの季節だより
梅雨空の続く東京、
表参道駅から数分、
青山学院青山キャンパスの正門を潜る、
銀杏並木を突き切ると、
モミの木が立つ、
その後ろに、
間島記念館、
振り返ると、
遠くに国連大学を臨む、
湿潤な空間にキャンパスは沈んでいる、
法人本部、
尖塔の建物、
ガウチャーメモリアル・ホール、
ホール、
新しく建った17号館、
最上階に、
本田記念国際会議場、
相模原キャンパスとは趣の違う青山キャンパス、
会議の打ち合わせに入る、
20:00終了、
石神井公園池、
梅雨の曇天の下に、
黒と白の世界が広がる、
名残りのクチナシ、
無垢の白が灰色にくすむ、
濃霧に陽も陰る、
湖畔の水面が風に騒ぐ、
朽ちた杭が寂しげに、
柳の向こうに、
明るさが残る一角、
こちらは梅雨寒の世界が広がる、
アジサイも沈黙するかのよう、
湖畔のレストランに灯が、
かと思えば、
廃屋となりし御屋敷の門、
不思議な石神井公園界隈、
雨が続き、
辺りは湿潤の中に埋もれて行く、
オーバーワークの中に沈み、
ブログが止まる、
青葉城濠、
五色沼と言うそうな、
石垣と白壁にツタ、
天守台に向かう大手門脇櫓、
道を挟んで、
夏草の中に残る、
やはり城は石垣にこそ趣、
ツメクサ一輪、
雨に濡れて、
苔が生き生きと輝く、
四季モミジの朱色が緑の中に、
広瀬川がとうとうと流れ、
宮城野萩の小さな葉が雨に打たれ、
町家の井戸、
その横の植え込みに、
暫しの仙台市街、
東北学院、
教職員ガイダンスに出向く、
時間の空に学校近の、
廟に立ち寄る、
雨が降り続く、
石段を上る、
そしてまた上る、
そしてまた、
黒漆と金、
善応殿と感仙殿とか、
杉の木に囲まれた異次元の世界、
雨はなお降り続く、
夕暮れの林を通る、
人影は見えない、
林の先に湖が広がる、
静けさの中、
鏡のような湖面に、
天空を写している、
小路はラクウショウの林へと続いて行く、
落羽松と書く、
緑の実をぶら下げている、
緑の世界の惑星のよう、
突然、
入陽が輝き、
湖面の色彩が変わる、
林の入口まで戻る、
青紫の、
紫陽花が生気を取り戻していた、
青色の紫陽花も、
砂地に一つ、
梅の実、
一つ、
見上げると花梅が実を、
何故に一つだけ、
暮れなずむ、