東京も氷点下となる、
寒さも本格化する日々、
雪の美しさと過酷さが表裏となって現れる、
日中は穏やかな温かさが僅かに広がる、
神田川沿いの坂、
永青文庫(旧細川家下屋敷)への道筋、
胸突坂、
事務局から徒歩15分、
その横に関口芭蕉庵がひっそりとある、
塀越しに芭蕉、
その先に椿山荘の裏門(冠木門)が控える、
潜ると閉じられた茶店、
坂を登ると先に、
蕎麦老舗、
小さな神社を見ながら、
小高い丘に登ると、
冬枯れの芝生に、
松の雪吊りが並ぶ、
その奥に三重塔、
温かな日を浴びて、
十月桜が花開く、
銀杏の落葉が舞う中、
一足も二足も速き初春を夢見ながら、
裏木戸を出る、