京都・静岡・宝塚・東京・横浜、
そして尾張名古屋からの季節だより
朝6時、
羽田空港ANAラウンジ、
東京湾に太陽が浮上、
その前を貨物船がゆっくりと横切る、
船が横切るのを待つかのように太陽が揺らめく、
何事もなかったように船は進んでゆく、
太陽が昇り一日が始まる、
音の消えた景色が流れる、
見ている者の時間もまた止まったかのよう、
やがて目まぐるしく時が動く、
時間が止まったかのような時を持つことも、
人には必要なこと、
早朝、
不忍池に冬枯れと春の兆し、
枯れた茅の隙間に高層ビル、
枯れた茅に包まれるかのように白鷺、
青空に冷気が走る、
メタセコイヤの円錐形が寄り添う、
取り残されたように枯れた蓮、
春は来ぬ、
ユキヤナギが零れる、
都鳥二羽、
眠りから覚める、
何を見るのか、
目が輝く、
鴨もまた目覚める、
視線を交わす、
白鷺もまた動く、
柳の新芽がそよぐ、
遠くに桜色、
やがて訪れる人と人、
花冷え、
寒暖の差が10度を越える日々、
ご自愛ください、
東京国立博物館、
本館、
点前左手、
表慶館、
優雅な姿を青空の下、
側面、
その横を通り奥に進むと、
東京国立博物館の裏庭、
普段は余り行くことのない日本庭園、
東京赤坂九条邸から移築、
九条館、
淡い木瓜の花が木漏れ日のもとに、、
尾張の国の天台宗寺院、
1742年に明眼院の書院として建立、
明治になって、
東京品川の増田鈍翁邸に移築、
その後、
東京国立博物館に移築、
幾つかの茶室が移築されている、
腰掛待合、
四方仏水盤、
馬酔木が揺れる、
第5代将軍徳川綱吉が法隆寺に奉納、
五重塔、
通り過ぎて匂う、
白い沈丁花、
ゆかし、