名古屋季節だより

京都・静岡・宝塚・東京・横浜、
そして尾張名古屋からの季節だより

955 「朝焼けの晩秋」

2016-10-31 06:11:00 | 日記

 陽はまた昇る、

 厚い雲の隙間を縫って、

 陽はまた昇る、



 



    



 



 美しい地球の朝が来る、



 



 ハナミズキの柔らかな葉が色付く、

 赤い小さな実を宿して、



 



 ピラカンサの棘の垣根も、

 赤い実と黄色い実を賜う、



    



 クロガネモチも負けじと、

 数多の赤い小さな実を付ける、


 



 



 トトロの森から、

 トトロのトンネルが消えても、

 森は静かに賑わう、



 ツリバナの実がはじける、



    



 



 地に落ちた実は春まで眠りにつく、



 晩秋はドングリ王国の門が開く、



 



 今まさに時が来た、



 



 クヌギの木にも実が二つ、



 



 マーガレットと見間違う白いデイジー、

 コスモスに代わって辺り一面に広がる、



 



 ガザニアは陽射しが弱いと、

 花は閉じられたまま、



 



 厚い雲が動くのをじっと待っている、



 遠くに続く山茶花の生垣に、

 さきがけの一輪、

 凛と咲く、



 



 掘割の壁の蔦はなお時を待つ緑深し、



 



 掘割の土手に青い柿、



 



 ドングリの仲間たち、



 



    



 



 



 街のドングリ王国に寄ってみる、

 


 



 



 



 


 




 



 
 

954 「冷気の中に名残を惜しむ」

2016-10-30 06:57:05 | 日記

 朝夕、

 急に冷え込む、

 朝焼けに晩秋を思う、



 



 テラスから東の空を眺める、

 6時、

 ビルの間から太陽が覗く、

 待たれた朝、



    



 東南の方角に新宿が霞む、



 



 機関誌の校正に木場に向かう、

 トトロのトンネルが消えて久しい、



    



 レッドロビンの生垣に沿って歩く、



  



 どこまで続くのだろうか、

 静寂の中を暫く歩くと、

 築地塀に突き当たる、



 



 ここにはこれまで来たことがない、

 笹と竹が植栽された塀、

 そこで道は行き止まりとなっていた、



 



 屋敷は見えない、

 不思議な塀、



 小路の向かいに、

 この場に似つかわしくない、

 姫向日葵が風に揺れている、

 

 



 愁いを含んだような、

 夏を忘れてしまったかのような、

 名残りの一輪の下に、



    



 



 閉じたままの固い蕾、



 



 季節は急激に変わっていく、

 風蝶草が冷たい風に揺れる、



 



 



 終わったと思っていた萩の花、



 



 枝先には小さな蕾が控えている、



 



 青紫の、

 それは美しい色彩を放っている、



 



 



 名残、
 



 

 

 



 

 

 

953 「基督教独立学園、青銅の至宝」

2016-10-29 05:49:03 | 日記

 基督教独立学園、

 本館2階、

 パイプオルガンから聞こえて来る、



 



 校舎のあちこちの扉に、

 青銅の彫刻が嵌め込まれている、



    



 紋章のよう、



    



 ノブのようでもある、



    



    



    



 敷地の端の小さなとある建物に入ると、

 天井が小さな円となり光が漏れていた、



 



 そして吊り下げられていたオブジェ、



    



 



    



 床にやはり青銅の彫刻、



    



 イタリア在住の彫刻家、

 加藤朝美氏の作品群、



 一点、

 一点に心が吸い込まれていく、




 



    



 



 



 



 驚くばかりの世界が広がっていた、



 



 



    



 立ち去り難かったが、

 外に出る、



 地上の世界にもその世界は繋がっていた、



    



 バスに乗り山を下る、

 ダム湖を通り、



 



 



 影が迫ってくる、



 



 



 



 陰影の湖、

 異次元の世界が広がって行く、



 



 



 山を出ると、



 



 美しい学校と美しい世界があった、



 



 

 



    


 

 



   

952 「米坂線小国、基督教独立学園の香り」

2016-10-28 05:49:47 | 日記

 JR米沢駅から日本海側の坂町駅に走る米坂線、

 日に10本しか運行しない路線、

 その途中の駅「小国」、



 別儀ながら、

 豪雪地帯、

 幾つか米沢よりの駅「羽前小松」に、

 雪の降りすさむ厳冬期に降り、

 樽平酒造の蔵元に一人出向いたことが思い出される、

 「樽平」「住吉」

 ブログに掲載、



 今は秋、

 錦秋の時とまではいかないが、



 



 ダム湖を通り、



 



 



 



    



 バスでようようたどり着く、



 山峡に建つ小さな学校、



 



 



 日本の原風景のような地、

 川水も鮮烈、



 



 突然白亜の校舎が現れる、



 



 ここかしこに何棟かの建物が建つ、



 



 



    



 蔦が寄り添う、



    



    



    



 グラウンドが河原近くに設けられている、



 



    



 自然が守る学校、



    



 基督教独立学園、

 内村鑑三に端を発する、

 在校生67名、

 全寮制高等学校、



 



 



 



 小国駅に通じる道、



    



 寮、



 



 



 雪、



 



 優しい目の乳牛が生徒によって飼われていた、



 



 



 晴耕雨読、

 独立、

 自立、

 信じるこころ、



 沼の水が秋の空を写す、



 



 傍らに、



    

 



 



 

951  「明治の美、旧米沢高等工業學校の香り」

2016-10-27 05:56:55 | 日記

 米沢城跡(上杉神社)から歩くこと数分、

 途中、

 米沢牛を提供する「吉亭」を素通りし、



 



 山形大学工学部の前身、

 旧米沢高等工業學校に行く、

 明治43年竣工、

 重要文化財とか、




 



    




 



    



 意匠の美しさ、



       



    



 車寄せの天井、



     



 豪雪地帯からか、

 雪から植木を守る囲いが頑丈、



 



 



 キャンパスにナナカマドが紅く色づく、



  



 



 キャンパスの隣に林泉寺、

 米沢藩上杉氏の菩提寺、



    



 



 直江景次夫妻の墓が静かに寄り添っていた、



 



 柿一つ、



    



 米沢から米坂線に乗り小国に、

 列車の本数が少なく、

 バスにて移動、



 基督教独立学園、