北星学園大学での教職ガイダンス、
講演を終えて東京に戻り、
翌日、
関西地区教育研究委員会全体会、
教育者支援ネットワーク、
関西地区災害支援連絡会議と続く、
森と池の世界に戻る、
濡れた木道を辿る
メタセコイヤとラクウショウの林に入り込む、
空気は湿潤、
冷気となってゆっくりと流れている、
池畔に出ると、
陽が射しだし、
薄い緑青色の水面が森を写す、
深い群青色となった水面、
光の加減で立ちどころに色が変化する、
山葡萄のように見える木の実、
陽を受けて黄葉が輝き出す、
水面が騒ぐ、
ホウボネの蔭、
水鳥が静かにある、
湧水が量を増すと、
トキワサンザシの朱が揺れる、
名残の尾花も揺れる、
刈り込まれた葦原にアオサギ、
瞳が一点を見つめる、
武蔵野の一軒の農家に寄る、
陰影の世界に溶け込む、
目を転じると、
一陣の風に散り行く、